人との関係性っていう部分は描いていきたい
ーー10月18日にリリースされる1st EP「HOW HIGH?」は、より楽曲の幅が広いなと思うんですけど、横浜公演で披露していた「6WHYZ」は、自己紹介ラップということを含め新機軸だと思います。この曲に関してはどんな楽曲だと捉えていますか?
maho:すごい肩の力が抜けてるというか。EPの1曲目でもあるし、そういう雰囲気を提示してくれている曲だなと思いますね。いい意味で、視野が狭くなっていっちゃったりする自分達をほぐしてくれますし、ExWHYZメンバー6人、1人1人存在しているよというのが曲の中で見えるのでありがたいですね。
ーーここまで力を抜くのは難しいというくらい、みなさんいい具合に力が抜けていますが、歌い方は苦労はなかったですか?
maho:みんな、思うままに歌っている感じでした(笑)。
ーーこの曲は篠田ミルさんと山田健人さんのyahyelコンビによる楽曲ですが、レコーディングのとき、言われて印象に残ったことはありますか?
maho:冒頭で私が喋っている部分を何回も録りました。もっと変に!とか、もっとふざけて!とかそっちの記憶の方が強くて(笑)。
ーー何回ぐらい録ったんですか?
maho:5回以上は録りました(笑)。
ーーmahoさんは真面目な性格だと思うので、もっと変にと言われたら、考えすぎてどんどん難しくなっていったりしませんでしたか?
maho:はい(笑)。そもそも最初、私!?と思って(笑)。途中の「おいおいおい」とか言ってるパートもデモに入ってたんですけど、最初のパートは誰がやるか決まってなくて。メンバーの間では、「mikinaちゃんじゃない?」って話していたので、意表を突かれました。私は、ふざけるの嫌いじゃないので、全然いいんですけど(笑)。
ーーあははは。セリフは決まっていたんですか?
maho:なんとなくデモにも入っていて。山田さんもなんとなくで喋ったらしいんですけど、変えてもいいよって。ちょっと違うニュアンスを入れました(笑)。
ーー「Moonlight, Sunlight」はmahoさんによる作詞曲です。リリックビデオはどこで撮っているんですか?
maho:沖縄です。「フラチナサマー」のMVを取ったときに一緒に撮りました。
ーーどんなテーマで、ああいう表情を撮ったんでしょう。
maho:本当に行き当たりばったりで、はいじゃあそこに立って!って感じだったので話せることがないんです(笑)。
ーー逆にすごいですね(笑)。
maho:楽曲自体、まだレコーディングとか全然していない状態で。仮歌の歌詞を夜中にコソコソ録音した曲を沖縄の海に流しながら撮ったぐらい私独自の世界でした(笑)。

ーーmahoさんは、どんなシチュエーションで作詞をすることが多いんでしょう。
maho:基本的に私は、年がら年中時間を使って歌詞を書くタイプで。この時間に書くって決めて考え込みすぎると書けなくなっちゃうので、日常の中に作業を溶け込ませて完成させるんです。「Moonlight, Sunlight」も人との繋がりの中で思うことを書いているんですけど、そういうのを日常的に考えている中でヒントをもらって、つまんで出していくみたいな感じが多いですね。
ーー「Moonlight, Sunlight」というタイトルはどういうときに出てきたんでしょう。
maho:デモ音源に似た響きが入っていて、いいなと思ったんです。光の量は違えど、いつだって光はどこかしらにあるなと思ったところから着想して書きました。
ーーこの曲の中でmahoさんがテーマにしたことは、どういうものなんでしょう?
maho:過去がどうとか、この先どうなっていくとか、いろいろあると思いますけど、いま話していたり、いる空間が何かで繋がっていて、この先も一緒に残っていくんだなみたいな思いを込めています。
ーー恋愛的な内容にも読めますけど、mahoさんは一貫して人と人の繋がりみたいな部分を歌詞で描いてきていますよね。人と人との関係性を表現として描くというのは、mahoさんの中の大きなテーマとしてあるものなんでしょうか。
maho:ExWHYZを続けてきて気づいたのが、それだったんです。このお仕事って、結構特殊な人との距離感でやっていると思っていて。メンバーとの距離感もそうですし、マスターとの関係性ってすごく不思議だなと思うんです。でもお互い一緒にいたいと思う瞬間があるのがすごい不思議だし、すごいなって日常的に思っていて。この先何十年後とかから振り返っても、この関係性や人との関係ってあまりないなって思うんです。自分自身の感覚とか年齢とか、考え方とか、良くも悪くも諦めたり、希望を持ったり、いろいろな経験をしていくと思うんですけど、人との関係性っていう部分は描いていきたいなと思います。
