天晴れ!原宿、新章へ──充電期間で手に入れた新たな武器

左から工藤のか(紫)、 永堀ゆめ(ミントグリーン)、七瀬れあ(黄)、朝比奈れい(赤)、 橋本あみ(桃)、 藤宮めい(白)、藍井すず(青)
2016年7月2日デビューから、KAWAIIカルチャーを創造し、世界に発信し続けている天晴れ!原宿。今回、OTOTOYでは新メンバーを迎え新章へと進む彼女たちに、充電期間の間にどんな活動をしていたのか伺いました。ソロカットも満載のフォトギャラリーも掲載中です。ぜひ、ご覧ください!
天晴れ!原宿、最新音源「ギミギミダーリン」
INTERVIEW : 天晴れ!原宿

2020年3月8日のワンマンライヴで、結成以来のメンバーである成実みくが卒業し、充電期間に入った天晴れ!原宿。そして、3月16日には新メンバーの橋本あみの加入が発表された。メンバーもオーディションに参加して選んだ新メンバーだ。さらに、4月30日に「天晴れ!原宿ワンマンライヴ〜Appare!Start!〜@Zepp DiverCity」が開催されることも決定。現在の天晴れ!原宿は、充電期間中ながらパフォーマンス向上のためのレッスンに忙しい。新体制のお披露目ライヴのために、日々準備を続けている天晴れ!原宿に話を聞いた。
インタヴュー&文 : 宗像明将
写真 :大橋祐希
この取材は4月8日以前に行われたものです。4月30日に予定されていた『天晴れ!原宿ワンマンライブ〜Appare!Start〜』は新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ開催延期となりました。
「一緒にがんばりたい」って思えた子を選べた
──橋本あみさんの加入発表後のファンの反応があったかいなと思ったんですよ。あの反応は皆さんどう思いました?
朝比奈 : 嬉しかったです。「かわいい」って言ってくれる人が多くて。かわいいって言われたら嬉しい。
他メンバー : 親じゃん(笑)。
──橋本さんが「かわいい」と言われていることを、朝比奈さんは自分のことのように嬉しいと?
朝比奈 : いや、天晴れ!ってあんまり「かわいい」って言われないから。
他メンバー : みんなかわいいよ(笑)!

七瀬 : みくちゃんの卒業があってあみちゃんが入ってきてくれて、今までのことは今までのことで大事にしてくれつつ、これから新しく始まる私たちのことを「すごい楽しみだな、応援しよう」という風に書いてくれているので、私も楽しみです。
工藤 : 今まで新メンバーが入る時は複数人だったんですけど、今回はひとりで。「もしファンの人に嫌なことを言われたら先輩に相談しにくいかな……?」と思っていたら、温かい言葉をいただけて、すごい安心しました。最初はやっぱり気にしちゃうじゃないですか。だから本当に良かったなって思います。
永堀 : あみちゃんは「天晴れ!原宿桃担当後継者オーディション」でみくちゃんも含めた私たちが決めたメンバーだったので、ファンの方も歓迎してくれていて、すごい嬉しかったです。今までは「オーディションします!」とだけ告知していた感じだったけど、「みくちゃんも含めてオーディションをします!」って言ったのが強いなって思って。
藍井 : 私も、ファンの方が温かく迎えてくれて嬉しい気持ちがすごい大きくて。みんな「ピンクが似合うね」ってあみちゃんに言っていたり、あみちゃんもピンクが好きっていうのもあって、個人的にすごい嬉しかったです。
藤宮 : ゆめちゃんも言ってたけど、「桃担当後継者オーディション」って、メンバーとみくちゃんで選んで、「一緒にがんばりたい」って思えた子を選べたから、それをファンの方も認めてくれたのはすごい自信になったし、嬉しいです!(ガッツポーズをしながら)

──橋本さんは天晴れ!原宿が初めての芸能活動ですよね。加入発表の前は緊張しましたか?
橋本 : めっちゃドキドキしてました。少しネガディヴに考えてしまうこともあるので、「何か言われたり叩かれたりするのかな……?」って気にしてました。「100人いたら100人敵だ」と思って、「すぐには認めてもらえないだろうな」って思ってました。……私、「自分の中で一番自信があるところはどこですか?」って聞かれたら「顔」って言うんです。
──すごいですね、それは。
橋本 : だから、ファンのみなさんが「かわいい」と言ってくれて嬉しかったです。「受けいれてくださってるのかな?」っていうのは少し感じています。
──ファンからのリプライが毎日来る生活はいかがですか?
橋本 : まだ文章でしかリアクションが見れないので、「早く会ってみたいな」ってめちゃくちゃ思います。
──今公開されているアーティスト写真は、今までの天晴れ!原宿とは雰囲気が違って、ちょっとナチュラルな感じになっていますよね。ファンからの反応はいかがでしたか?
朝比奈 : 「雰囲気変わったね」はけっこう言われたかな。
永堀 : 「めっちゃ大人っぽい」って言われるので、良い変化ができているんじゃないかなって思います。
藍井 : ガラッと変わったけど、「えっ!これもいいじゃん!」っていう良い反応がもらえてすごい嬉しいです。
藤宮 : 私は「今日もかわいいね〜」みたいな感じで……。
工藤 : たしかにふだんの衣装が白だから、あの写真だとあんまり変わんないよね。
藤宮 : だから違って見えなかったのかもしれない……。
一同 : あはは!
工藤 : 「ふだんもいいけど、俺はこっちのほうが好き!」みたいな反応もありました。
七瀬 : 家族や友達とかからも「天晴れ!じゃないみたい」って反応がすごい来てました。ファンじゃなくてもそうやって思うってことは、「なんとなく天晴れ!を知ってる人もそうなんじゃないかな?」って思いました。前は前の良さがあるし、今も今で新しい楽しみ方ができると思います。

「アメトーーク!」の「ビビリ-1グランプリ」に出たい
──充電期間中は、メンバーがそれぞれYouTubeで企画をしているじゃないですか。反応はいかがですか? 藍井さんはゲーム実況をしていますね。
藍井 : 他のメンバー推しの人も見てくれたり、新たな一面に気づいてくれたり、「面白い」ってコメントをくれるのが嬉しいです。特典会で話したことがない人が、私の動画を見て「こんな感じなんだ、今度行くね!」って言ってくれたり。だからやって良かったと思います。
──永堀さんは、街を歩く「ゆめ散歩」をしていますね。
永堀 : 天晴れ!のファンの人は、けっこうみんな見てくれてると思います。いろんなメンバーのYouTube動画をリツイートや引用して「面白い」って言ってくれたり、実際の動画にもコメントしてくれてて。そこから他のアイドルのファンの人の目に触れたりする機会が広がっているので、それは大きいなと思います。
──藤宮さんは「歌ってみた」をしていて、結構エモいっていう反応がありますよね。
藤宮 : 「やっぱり声が好き」って言われたり、見たことないなって人もYouTubeのURLを貼って「いいじゃん」って言ってくれたりするのはちょくちょく見るので、ちょっと嬉しくなったりしてます。

──橋本さんはまだYouTubeに登場してないですが、今後やりたいことは決めていますか?
橋本 : えーっ……全然考えてないです、なんだろうな。私。
他メンバー : リラックマのぬいぐるみ作れば?
橋本 : あ〜! めっちゃいいですね。昔作ってました。
工藤 : ルーティーンとか。寝ることが好きなら寝るのを中継したら?
他メンバー : 怖い(笑)。
橋本 : 参考にします(笑)
──工藤さんはメイクや筋トレ、「踊ってみた」をしていますね。
工藤 : 私はメイク動画がきっかけで女の子のファンがひとり増えました。YouTubeを見てTwitterにコメントしてくれてすごい嬉しかったです。
──七瀬さんはけん玉ですね。
七瀬 : 私のけん玉は知らなかった人が割と多くて。なんとなくプロフィール欄に「特技:けん玉」って書いておいたんですけど、披露する機会がなくて。いざ披露したら「意外にできるんやな」っていう声をいただいて(笑)。小学校1年生の時からずーっと続けて、これだけは続けてきてることだったので。百人一首とけん玉だけはめちゃめちゃ自信あるんですよ。

──朝比奈さんは、美白のために毎日トマトを食べていますね。
朝比奈 : 自分で撮ってるんですけど、めっちゃシュールだなって(笑)。
朝比奈 : 次はもうちょっと高くて甘いやつを(笑)。
──そして今日は、みなさんにそれぞれ、自分は天晴れ!原宿のために何ができるのかを考えてもらおうかなと思うんですよ。
藍井 : いやもうあります。めっちゃビビりなんですよ、私。だから「アメトーーク!」の「ビビリ-1グランプリ」っていう企画にずっと出たいと思ってて。
朝比奈 : リアクション芸みたいな(笑)。
藍井 : 人を笑わせるのが好きなので、バラエティ番組に出たいです。うまくやる自信はあります。オファーが来たら絶対やる。
永堀 : 私は「これがやりたい!」みたいなものがまだ正直なくて。でも、私も話すことが好きなので、話したい。なんか、特集とかされてみたいです(笑)。
朝比奈 : 「プロフェッショナル 仕事の流儀」(笑)。
七瀬 : 「情熱大陸」!(笑)。
永堀 : 密着で(笑)。なんかすごい特集されたいし、崇められたい。

──個人の願望の話になってきましたね。
永堀 : あ! あとフリフリの洋服を着たいです。ロリータの撮影とかをしたい。
朝比奈 : 私は女優さんをやりたい。自分っぽい性格の役とか、性格悪い役とか、いろんな役をやってみたいです。
七瀬 : 私はお笑いがすごい好きなので、番組アシスタントみたいな、ずっと見てる人をやりたい(笑)。
工藤 : 私はやっぱりモデルをやりたいです。いつでもモデルできるように体はがんばって鍛えてます。
他メンバー : えらい!
──乃木坂46のメンバーみたいに雑誌のモデルとか?
工藤 : 最近「Seventeen」さんとか「ViVi」さんとかにけっこういらっしゃいますよね。そこを目指してがんばります!(手をグッと前に出しながら)
藤宮 : 私は声の仕事がしたいです。ファンの人に「声がすごい好きだ」って言われるから、それを活かしたくて。とにかく声を使う仕事なら何でもやりたいけど、一番は声優になりたいです。「声が自分の個性なのかな」って思って、そこに賭けたいです。
橋本 : 私、趣味や特技が全然ないんですけど、かわいいお洋服好きなので、たとえばお洋服のモデルさんや、ブランドカタログのイベントとかがしたいです。具体的になるんですけど「HoneyCinnamon」さんでコラボのお洋服を作って展開するのをやってみたいとちょっと思います。
朝比奈 : =LOVEの大谷(映美里)さんみたいにね。

ファンの方から期待されると「がんばろう」って強い気持になる
──今充電期間中だし、新型コロナウイルスの騒ぎもあるじゃないですか。ライヴをやらないからこそ気づいたことはありますか?
藍井 : (即座に)いやー、ライヴってやっぱりすごいなって思います。もうライヴしたくてたまらないんですよ、ずっと。私たちからみんなに元気をあげてたのかもしれないけど、私たちもやっぱりライヴで元気をもらっていたところがあったし、「ライヴが楽しい」っていう気持ちで今後につなげていたので。今は新しい始まりに向けてがんばってるんですけど、やっぱりライヴの力ってすごい大きいなって感じます。ライヴの楽しさは、ゲームとかでは補えないですね。
藤宮 : 私もやっぱり落ちこんだ気持ちになっちゃいます。
永堀 : 今私たちも充電期間だし、ファンの人たちもどこにも行けない状況じゃないですか。ライヴができるようになったら、すごい気持ちいいんだろうなって。コロナは、自分たちでどうにかなる問題じゃないじゃないですか。でも、「それを乗りこえたら」って思うとがんばれます。それまでは自分磨きをします。
朝比奈 : 私的にはあまり実感はまだなくて。ライヴは長期間やってないけど、そのぶん自分たちのパフォーマンス面や内面と向き合う時間の余裕できたので、Win-Winですかね。ライヴをやることもいいけど、やらなくても得るものがあるから。でも、ファンの人からしたらさみしいと思うので早くやりたいです。

──ライヴをやらない間に一番得たものって何ですか?
朝比奈 : 今までは特典会のことだったり、ライヴ中に気をつけることを考えながら生活しないといけなかったんですけど、今はそれが一旦ない状態なので。それらをとりあえず置いといて、レッスンやボイトレとかに充てられていることが一番でかいかなって。
七瀬 : ぶっちゃけ私も実感があんまりなくて。いざ充電期間が始まって、レッスンとかに打ちこんでいる時間がすごくあっという間に過ぎていって。でも、私たちはあっという間に感じていても、天晴れ!原宿のファンの気持ちになってみたら……。ファンの中には、あんまりやりたくない仕事をしている人もきっといるじゃないですか。それで「がんばったぶんライヴに行って楽しむぞ!」って、私たちをモチベーションにしてがんばってくれている人もいる思うんですよ。その「ご褒美」みたいな私たちが今欠けている状態なので、私たちが復帰したときに、「本当にがんばって良かった」って思ってもらえるように準備してます。
工藤 : 私は、「こんなに時間が経っていたんだ」っていう感じで。ライヴはやってないけどメンバーには毎日会ってるから、あんまり実感がないというか。でもやっぱり、ライヴって実戦じゃないですか。私たちは今練習をしている状態だけど、実際にライヴをすると本当に学ぶことが多いし。「お客さんのことを想像して練習するよりも、ライヴをするほうが学ぶことが多かったんだな」ってすごい感じていて。だから「もっと早くライヴはしたい」と思うけど、今の私たちの目標は「今までとは違ういろんなものを見せられるように成長すること」なので。ファンの方から期待されると「がんばろう」って強い気持ちになるから、「そういう言葉ってすごい大切だったんだな、ありがたかったんだな」って改めて思いました。

──そして、4月30日には新体制のお披露目でもある復活ライヴがあります。橋本さんは、自分のデビュー・ライヴはどんなステージになると思いますか? (※4月30日に予定されていた『天晴れ!原宿ワンマンライブ〜Appare!Start〜』は新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ開催延期となりました。)
橋本 : 私は、ステージに立つのが人生で初めてで。緊張には強いほうだと思うんですけど、ステージに立つ緊張感は今までの人生で味わったことがないから、本当に想像がつかないです。歌やダンスもやったことがないので、「どんな感じなんだろうな?」っていうのはありますね。でも、「最高のものにしたい」という気持ちはあるので、「自分の限界を超えてステージに立ちたいな」ってすごい考えてます。最初の頃は、歌やダンスに苦手意識が強かったんですけど、最近は踊るのがめっちゃ楽しくて。だから「苦手だったけど楽しいからもっとうまくなりたい」って前向きに考えられるようになったので、がんばりたいです。
──今、七瀬さんと藍井さんがちっちゃく拍手してましたね。
藍井 : いいことだ!
藤宮 : 4月30日のライヴでは、良い意味で変化や成長したところを見せなきゃいけないじゃないですか。そこに向けてがんばっている中で、「メンバーの気持ちもひとつになっているな」ってすごく感じるので、「ステージの一体感を見せられたらいいな」って思います。あと、あみちゃんが入った7人を受け入れてくれる方が本当に多かったので、「あったかい空気感になればいいな」と思います。
藍井 : 「いいライヴにしたい」っていうのはもちろん前提にあるんですけど、それだけじゃなくて、「ファンのみんなに何かを感じて帰ってほしいな」って。私たちがもっとパワーアップして4月30日を迎えたら、ファンの方も「みんながんばったんだな」っていう気持ちになってくれると思うし、もっと天晴れ!を好きになってくれるだろうし。「推してて良かったな」とか、「もっとこのグループが大きくなっていくところを見届けたい」とか、何かひとつでも感じて持ち帰ってほしいです。
永堀 : 「天晴れ、やばっ!」って思ってもらえるような最高のライヴにしたいです。新体制になって「あ、こんなもんか」って思われてしまうのが本当に嫌なので。「最高を更新し続けるようなライヴにできたらいいな」って思います。
工藤 : 正直、今はまだ完璧に想像はできてないですけど、レッスンを重ねて、4月30日までには絶対に完璧にしたいです。前に一時期悩んでいたことがあったんですけど、そのときに助けてくれた人がいて。そういう風に、「天晴れ!が悩んでる人の助けになる存在になりたいな」って思います。誰かの人生に関わって、良い方向になってほしいというか。もし何かがあったとき、「あのとき天晴れ!がいてくれたからがんばれたな」とか思ってもらえるような……ライヴにしたいです……(涙を流す)。
七瀬 : 良い意味で「物足りないな」って思ってもらいたいです。私自身もアイドルさんのライヴに行ったことがあるんですけど、「あ〜楽しかった〜」ってなんとなく思ったライヴってそれで満足しちゃうんですよ。でも、「もっと聴きたい」とか「もっとメンバーが楽しんでるの見たい」とか「もっと一緒に楽しみたい」って思ったら、「物足りないな」っていう感情が出てくるじゃないですか。そしたらもっといいものを見たくなって次も行くんですよ。「そう思ってもらえるようなライヴにするのが使命かな」って思ってて。物足りなさを感じてくれる人が多ければ多いほど、ファンの方も増えていくし、天晴れ!のことを想ってくれる気持ちもどんどん大きくなると思います。
朝比奈 : 自信を持って挑みたいなと思います。今までずっと、メンバーがどこかしら自信がないままステージに立っていた気がして。「100%自信を持ってできていたか?」って言われたら、やっぱり不安な部分とかもたくさんあって。これからは、外見のパフォーマンスだけじゃなくて、中身の自信だったり、天晴れ!原宿というグループへのプライドも、もっと持ちたいなって思いました。
──これからできそうですか?
朝比奈 : 私は「天晴れ!原宿にプライドを持とう」と毎日やってきたんですけど、それでも全然自信がなかったり、不安なことがあったり。プライドを持つことって簡単にできることじゃないと思うので。経験を積んで、みんなが天晴れ!原宿でいるときの自分に自信を持てたら、もっとすごいグループになるんじゃないかなと。まずはそれを4月30日に見せられるようにがんばりたいです。
