ゆるめるモ!、2015年5月2日(土)、赤坂BLITZにてワンマン・ライヴ!! 直前座談会 & 全作品フル試聴実施!!

フリーライターの田家大知が秋葉原や原宿などの街頭でスカウトしたメンバーによって結成された「ニューウェーブ・アイドル」ゆるめるモ!。彼女たちが、2015年5月2日(土)、赤坂BLITZでワンマン・ライヴを行う。ほぼ全編バンド編成で最大15人編成!? 5本のギターとツイン・ドラムでライヴを行なうというから驚きである。
そんなアイドル史上最もチャレンジ精神に溢れたといっても過言ではないワンマンに向けて、ゆるめるモ! を最初期から追いかけてきたタワーレコード秋葉原店より西村大、結成前から取材・特集しているという雑誌TRASH-UP!! よりシマダマユミ、初期からゆるめるモ! 作品のハイレゾ配信を続けるOTOTOYより西澤裕郎、そしてすべての発端である田家の4人で、ゆるめるモ! の活動について振り返った。
アイドルという枠を意識しながらも、ニューウェイブ、そしてバンド文化とを実直に取り入れながら突き進むゆるめるモ! は、これからどんな景色を我々に見せてくれるのか? これまでにリリースされた全曲を期間限定フル試聴で開放しながら、その歩みを辿り、未来を占いたいと思う。ぜひ、5月2日は赤坂BLITZで、ゆるめるモ! のステージを体験してもらえたら嬉しく思う。
5月2日は赤坂BLITZへ!!!
ゆるめるモ! 東名阪だよ! 全員ハミ出すモ! ツアー 赤坂BLITZワンマン
2015年5月2日(土)東京・赤坂BLITZ
時間 : 開場17:00 / 開演18:00
料金 : 前売 4,000円 / 当日 4,500円(ともにドリンク代別)
バンドメンバー :
ハシダカズマ(G from 箱庭の室内楽) / 上野翔(G from 箱庭の室内楽) / 三島想平(Ba from cinema staff) / 松本暁雄(Dr from 箱庭の室内楽) / 張替智広(Dr from キンモクセイ/HALIFANIE) / 小貫早智子(Cho from stefanie/HALIFANIE) / 加藤みどり(Per fromうてなキャンプ) / へりこ(Key) / 高橋三太(Tp) / 荒井和弘(Trb) / 立花佳祐(Sax) / ドラびでお / JOJO広重(G from 非常階段) / マモル(G from nhhmbase) / 福山タク(Sax from NATURE DANGER GANG)
チケットぴあ
TEL : 0570-02-9999
ローソンチケット
TEL : 0570-084-003
イープラス
お問い合わせ : HOT STUFF PROMOTION
TEL : 03-5720-9999
・詳細
http://www.red-hot.ne.jp/live/detail/22853
座談会 : 西村大 × シマダマユミ × 田家大知 × 西澤裕郎

シマダマユミ(TRASH-UP!!)
トラッシュ・カルチャーマガジンTRASH-UP!! デザイナー。映画関連の印刷物のデザインやコミックの装丁を手がけるほか、イライザ・ロイヤル&ザ・総括リンチのドラマーとしても活動中。ライヴハウス「神楽坂TRASH-UP!!」が4月からスタートしました。
西村大
タワーレコード秋葉原店J-POP担当。
田家大知
元々はただの音楽オタクのフリー・ライターだったが、ある日ももいろクローバーZにハマり、自分でもアイドル・グループを作ろうと決意。路上で300人以上に声をかけてスカウトしたメンバーを中心にゆるめるモ! を結成。5月2日に赤坂BLITZでワンマン・ライヴを行う。著書に『ゼロからでも始められるアイドル運営』。
あんまり叩かれなかったんですよ…
ーーもともと物販限定で販売していた1st EP『HELLO WORLD EP』を、2013年7月17日、どこよりも早く店舗販売しはじめたのがタワーレコード秋葉原店でした。西村さんは最初ゆるめるモ! を聴いて、どのような印象を持ちましたか?
西村大(以下、西村) : もともと僕は洋楽志望でタワレコに入って映像関係を担当していたんです。別の担当者がゆるめるモ! を取り扱いはじめたんですけど、店でかかってるのを最初に聴いて、外側から観ているアイドルの曲調のイメージと違って、こんなアイドルがいるんやな、おもしろいなと思って聴いていました。
ーーTRASH-UP!! は、ゆるめるモ! が結成される前から特集を組むという衝撃的な展開をしていました(笑)。どういう繋がりで知ることになったんですか?
シマダマユミ(以下、シマダ) : 西澤さんが持ち込んでくださったBiS特集を含めたアイドル特集をTRASH-UP!! vol.14でやることになったとき、カメラマンの津田さんから「知り合いがアイドルを作ることになったから取材してもらえないか」と紹介されて、まだデヴュー前で田家さんが仮歌で歌った曲を聴いただけで取材をしたんです(笑)。
ーーそれもすごい話ですよね(笑)。『HELLO WORLD EP』は、田家さんの好きなニューウェイブが独自の形で濃縮された作品でしたが、次にリリースされたのが、2013年9月18日の『New Escape Underground!』でした。ジャケットがNUE! のオマージュで、インパクトが大きかったんですけど、西村さんはどんな印象を受けましたか?
西村 : あれは刺さりましたね。ノイ! は昔から聴いていたし、ジャケットも有名やし、10分くらいの曲も入っていて、あのインパクトは強かったですね。
ーー「花のドイリー」のけちょんの歌い方がすごく色っぽいんですよね。そのことを田家さんに伝えたら、けちょんが風邪をひいていたっていうオチがあって(笑)。
田家大知(以下、田家) : 風邪をひいて全然声が出なくて歌えなかったんですよ。他の日にやろうって言ってリベンジしたんですけど、まだ治ってなくて。でも頑張る!! って言って、出ないハスキー声で歌ったら、あんなセクシーになったんです(笑)。
ーー海外の名作をオマージュしていくみたいな部分は、この作品から意識されるようになったんですか?
田家 : オマージュをやりたくてはじめたグループでもないし、そこが目的ではなかったんですけど、いくつかやりたい手法の一つではあって。とりあえず1回やって、賛否両論を呼ぼうと思って、あんなモロパクリみたいなジャケットにしたんですけど、思ったより否がなくて、あんまり叩かれなかったんですよ…。
ーーそれは意外ですね。「逃げろ!!」は、ゆるめるモ! のコンセプトを体現したような曲ですよね?
田家 : 元々、就活を失敗して自殺しちゃうような子たちがいるっていうニュースを観て、「辛いときは逃げてもいいんだよ」って可愛い女の子たちに歌わせたいと思ったところから、ゆるめるモ! は始まっているんですよ。ノイ! のジャケットで、ノイ! をリスペクトした10分の曲を入れることが目的のEPだったんですけど、それだとちょっとアングラすぎるから、このタイミングで一番キャッチーな「逃げろ!!」を入れようと思ったんですよね。
ーーそのノイ! っぽい曲が「SWEET ESCAPE」ですよね。これはかなり画期的で、アイドル・ソングだけど歌があまりない(笑)。みなさん、どう思いました?
西村 : 店でかけていたんですけど、スタッフからも「なにこれ?」って訊かれたり、なにより15分20分くらいのライヴの時はどうするんやろって思って(笑)。
田家 : あの曲は大作過ぎて、ももぴ(現もね)の振り付けに時間がかかって。9月にリリースしたんですけど、ライヴで初めてやったのが12月だったんですよ。
これはノイ! のためになることをやっている
ーーこの時期で新メンバーも募集していましたよね。
田家 : のんちゃん(初代赤色担当。2013年9月22日卒業)が休養していて戻れなさそうだったので、3人で続けるのも辛いし、新メンバーを募集するって話をしたんです。9月のリリイベで、新メンバーをお披露目して、のんちゃんも卒業してっていうことになりました。
ーーあの時、新メンバー全世界同時募集みたいな感じでしたよね(笑)。実際130人以上の応募がありましたが、その中からタケさんは何を基準に選んだんですか?
田家 : 作られ過ぎてない、だけど何かを持ってそうな子を選ぼうと思っていました。普通に僕と話が続く子で、話が続けばノリも合うかなって考えてました。
ーーそして、しふぉん、ようなぴ、あの、ちーぼう、ゆいざらすという、新メンバーが加入しました。新体制で初めての音源が、ゆるめるモ! と箱庭の室内楽の合体ユニットでの『箱めるモ!』でした。西村さんは、どんな印象を受けましたか。
レーベル You'll Records(ゆるレコ) 発売日 2014/01/22
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
西村 : まずジャケットのWeezerのオマージュにひっかかったんすけど(笑)。内容としては、これまでよりストレートなロック曲もあるし曲も増えて、幅が広がっておもしろいなと思いましたね。
シマダ : (小林)愛さんの歌詞がすごい好きだったんですけど、「虎よ」の歌詞が〈窓の外見て 血みどろだよ〉って出だしにもうグッときて、より歌詞が響いてくるアルバムができたなと思ったんです。DOTAMAさんも参加しているし、そうやってコラボもするっていうのは、グループとしての広がりも感じられました。
ーー2014年5月21日には『Electric Sukiyaki Girls』がリリースされました。再びオマージュのジャケットで、しかもESGという!! ここ来たかという驚きを越して笑いました。
田家 : 味を占めてしまったんですね(笑)。あと、ノイ! を出したとき、ノイ! を知らなかった人たちがノイ! を聴いてます、っていう意見を聞くようになったんですよね。これはノイ! のためになることをやっている、そういう形でいいバンドを発掘していったら広がるんじゃないかなと思って。僕はESGが大好きだったし、ちょうどこのへんでミニマルな躍らせるってことだけを目的にしたことがやりたかったので、ESGでいこうってなりました。
ーー「スキヤキ」はファクトリー・フロアを意識した楽曲ですよね。
田家 : 僕の中で少ない音数で躍らせるって考えた時に原点はESGだよなって思ったんですけど、現代のそういうので誰かいるかなって思ったとき、その頃にファクトリー・フロアを聴いていたので、ミニマルで過去から現代へ繋げるってことをやろうと思って一緒にやったんです。
ーーシマダさんは、この作品どう思いましたか?
シマダ : 私は「スキヤキ」がすごく好きで、後で愛さんに聴いたんですけど〈私の背中についた傷〉って歌詞が“しいたけ”でビックリして。
田家 : あれは愛さん曰く、全部すき焼きの具材のことを書いているんですよ。最初、聴いた人は訳がわからないと思うんですけど、肉の立場で歌ったり、白滝の立場で歌ったり、すき焼きの具材が最後に〈ご飯食べたいな〉みたいなところに繋がっていて。全部読むと意味もすごい深いところで感じられるんです。
シマダ : まさか、すき焼きの具だとは思わなかったので、後で聴いて「おー!!」と驚愕しました。洋楽っぽさも感じるんですけど、80年代のニューウェーブ・アイドル感も出ているし。私、スターボーとか好きなんですけど、そういう雰囲気もあって、カッコいい要素が増えたなって思いました。
絶対に話題になるし、いいもの作りたいから、じっくりやりたくて
ーーそして、このタイミングでSPACE SHOWER MUSICからアルバムをリリースすることと、恵比寿リキッドルームでワンマン・ライヴを行なうことを同時に発表しました。この時のTwitterでの盛り上がりは、すごかったですよね。とはいえ、この時期のリキッドルームは、思い切ったなって思いましたけど(笑)。
田家 : たぶんそこがインパクトあったんだと思います。ワンマンをやりそうって気配をみんな感じていて、渋谷WWWか背伸びして代官山UNITかってみんな噂をしていたみたいなんですけど、まさかのリキッド! っていうので、ワーっとなったんだと。
ーーシマダさんとか最初から見てるから、より思うところあったんじゃないですか。
シマダ : えー!! って思いました(笑)。ただ、田家さんはそういう性格っていうか、最初に〈ゆるフェスモ!〉とかやっちゃっていたし。グループ初期で、あれだけの出演者を集めたりできないですよね。だからリキッド狙ったのも納得だったけど、大丈夫かなとは思いました。
ーーワンマンに向けて、2014年7月9日にリリースされた1stアルバム『Unforgettable Final Odyssey』は、どういう印象を持ちました?
レーベル YOU'LL RECORDS 発売日 2014/07/09
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12. 13.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
西村 : 僕はiPodに入れて聴いていたんですけど、シャッフルになっていて、オープニングっぽい曲だなと聴いてたら、次はもう終わるみたいな感じになっていて(笑)。それでもう1回入り口から聴き直したんですけど、1枚を通してすごい聴ける。アルバムって、よっぽどよくないと1枚を通して聴かないから、さすがやなって思いました。すごくいいアルバムだなと思って、ずっと聴いてましたその時期は。
シマダ : その時にちょうどTRASH-UP!! の表紙をお願いして。リキッドを盛り上げたかったし、アルバムも出るし、ゆるめるモ! の勢いはすごいなと(笑)。ゆるめるモ!の魅力って一人一人の歌唱も良いんですけど、みんなで一緒に歌うところだと思うんです。そこがたっぷり楽しめるアルバムができて、私も何回も聴きました。ライヴだと、振付けも加わってさらに楽しいんですよ。
ーーそれを持っての8月9日のワンマンを迎えましたが、見事SOLD OUT。本当に人で溢れていましたよね。しかも、バンド編成。田家さんがやりたかった光景があったのではないかと。
田家 : 僕の中で、いつか野外フェスもしくは武道館みたいなところで「SWEET ESCAPE」みたいな壮大な楽曲を15人とか20人くらいのバンドでやるような絵を最初から描いているので、そこに至るまでの僕らのやりたいことを見せる場だと思っていて。ビックバンドみたいな感じで入っていただきたかったんですよね。
ーーこの日、ゆいざらすが卒業しました。ハッピーな卒業でしたね。
田家 : 卒業の場っていうのはちゃんと与えたいって思ってたし、ゆいざらすってキャラクターがあったので、とにかくハッピーにと思っていて。ゆいは泣かないって言ってたんですけど、まさかのいっぱい泣いていて感動的でした。
ーーそれ以来となる大舞台のワンマンが、5月2日の赤坂BLITZですが、これはいつ発表出したんでしたっけ?
田家 : 2015年の1月ですね。だから、リキッドの後にかなり間があいてるんですよね。音源のリリースも、12月31日まで間があいていて。というのは、ゆみこーん(緑色担当。2014年12月17日卒業)なしで音源を録りたくなくて。残念ですが戻れないってことがわかって、6人で録ろうってことで大急ぎで『SUImin CIty Destroyer』を作って、ブリッツも入れたんですよね。
ーースーサイドをモチーフにした『SUImin CIty Destroyer』も、2014年12月31日と、突然のリリースでしたよね。
田家 : 11月頭に告知して、大晦日に出しますって流れだったんですけど、実は「Hamidasumo!」が夏くらいから動いていたんですよ。リキッドの楽屋で、POLYSICSのハヤシさんが曲書いてくれるよってことはメンバーに伝えていたんです。絶対に話題になるし、いいもの作りたいから、じっくりやりたくて。ただ、「Hamidasumo!」が僕の中で、すごくキャッチーでポップな曲だったので、それを出す前に1回冒険したかったんです。すごくアングラで実験的な感じにはなるだろうなと思っていたんですけど、ここでもう無理やり出しちゃおうかみたいにして。
ーー今どき、スーサイドをモチーフにする人ってあんまいないし、知っている人もそれほど多くないと思うんですけど、これは西村さん的にはいかがでしたか?
西村 : こっち行くんや!! っていうか、またするんやなって感じでしたね(笑)。
シマダ : ね(笑)!! スーサイドは嬉しかったですけど(笑)、まだまだ続くな田家さんはって思いました。
田家 : 僕の中では、スーサイドを世の中に広めたいと同時に、価値観をぶっ壊してあげたいっていうのがあって。既存の価値観みたいなものに窮屈な思いをしてる人がいっぱいいるだろうなと思うんですよ。その価値観をどんどんぶっ壊すことで楽になる人がいっぱいいるだろうって。それもあって、こういう要素もあるんだよって「Hamidasumo!」の前に出しておきたかったんです。元々、ゆるめるモ!は一見ゆるふわ調に見えながら、芯にはハードコアな部分もあって、変革を起こさないと意味がないと思ってやっているところがあるので、そのへんをちょっと提示しておきたくて。でも難解すぎるって言われましたね、さすがに。
シマダ : ゆるめるモ! のファンの方にも?
田家 : 結構言われましたね。未だに好きじゃないと思っている人もいると思います。メンバーが歌ってるのを観てなんとなく見慣れるけど、とっつきにくいとか。スーサイドを出した直後はそれでセットリスト組み立てることが多かったんですけど、攻めすぎとかゆるくなくて残念とか言う意見もあったりして。
シマダ:かっこよすぎるのかな? 可愛いというより、かっこいい感じですもんね。
一個上のステージを目指して意気込んでます
ーーそして満を持して、POLYSICSのハヤシさんプロデュース曲「Hamidasumo!」が2015年3月25日にリリースされました。
西村 : ついに!! って感じですよね。イメージ的にもぴったしじゃないですか? それで曲もすごくいいから。
田家 : 最初聴いた時から、いい曲って思いました?
西村 : POLYSICSをもともと好きだったっていうのもあるんですけど、すごく嬉しかったですね(笑)。やってくれた!! と思って。前にギターウルフとも対バンしていたじゃないですか? そのへんもライヴを見だした頃に結構好きやったので、その2つは特に嬉しい感じがありましたね。
田家 : 「Hamidasumo!」は実は最初、結構アイドル・ファンの人たちからは難解だって言われたんですよ。どこがサビとか分からないとか、速すぎるとか、何回聴いても展開が分からないとか、ついていけないって声を聞いたりして、すごくびっくりしました。POLYSICSさんを聴いてきたから自分の中ではキャッチーでも、一般的にはこれも攻めすぎなんだなと。今では、あの超高速ジェットコースターみたいな展開もだいぶ浸透してライヴでも盛り上がるようになってきましたが、しばらくは皆さんポカーンとしてましたね。
シマダ : 私はPOLYSICSは聴いていたし、ゆるめるモ!との相性は抜群だと思いましたけど、POLYSICSを聴いたことがない人にもじわじわと馴染んでいったらいいですよね。
ーーそして、5月2日の赤坂BLITZです。なんと、今回最大15人編成っていう話を聞きましたが(笑)。ツイン・ドラム、トリプル・ギターという、これまたアイドルのライヴから遠いものになりそうですが。
田家 : いや、違います。最大5人ギターです(笑)!!
ーーあはははは。普通のバンドでもこんな編成なかなかないですよ。
田家 : そういうの好きなんですよね。大作の曲をギター5人で弾いたらかっこいいなと思って。すごく盛り上がるだろうし、トランシーに踊らせたいんですよね。狂ったような感じで。ツインドラムだと、より踊れる感じになると思います。
ーーじゃあ、ほぼ生演奏なんですか?
田家 : そうですね、ほとんど生です。リキッドよりも全然バンド楽曲が増えています。ただ曲的に再現が難しいものもあるのと、ずっとバンドが出ずっぱりだと体力的にも厳しいというのがあるので、ちょっとだけオケの時間もあります。でもほぼ生でVJも入れて、映像とかレーザーとかを使ってショーとして盛り上げたいです。リキッドは初めてのデカバコで、ちょっとあたふたした姿を見せてもなんとか成り立ったんですけど、今後、どんどん攻めて行くためにはショーとしてもすごい!! と思わせる必要があって、トリップさせる体験を光とか音とかでさせたいなって思っています。
ーーメンバーのモチベーションは今どんな感じですか?
田家 : リキッドを経験してるので、たぶん「あーどうしよう!?」っていうのはないと思うんですよね。ただ、ちゃんと安定したものを見せなきゃいけないから、初めてヴォイス・トレーニングも始めていて、ちゃんと歌おうとか、ちゃんと表現しようみたいな気持ちで一個上のステージを目指して意気込んでますね。
ーーゆるめるモ! って、実はかなりDIYというか、やってるところは最初から変わらないですよね。
田家 : イメージがなんとなく売れてきたとか大きくなったとか思われているかもしれないんですけど、根っことなるところはまったく変わってない。宣伝力とかメディア露出は相変わらずないし、見に来てくれた人が好きになってくれているだけなんですね。もっとライトな一般層にも届く大きな動きができないかなっていうのは日々悩みながらやってますね。
ーーTRASH-UP!は、ゆるめるモ! 企画みたいなのとかってなにか考えてますか?
シマダ : まもなく発表できることはあります。ちょっとまだ言えないですけど(微笑)。
ーーそれは楽しみですね。間もなく当日ですが、本当に楽しみにしています!
田家 : ゲネプロ(リハ)を観て確信したんですが、ものすごくいいライヴになると思うんですよ。今の僕らにできる全てのことを詰め込んで、メンバーをはじめ関わるチーム全員がめちゃくちゃ気合い入ってるので、それをより多くの人たちに観ていただきたいなと思います!
ゆるめるモ! 東名阪だよ! 全員ハミ出すモ! ツアー 赤坂BLITZワンマン
2015年5月2日(土)東京・赤坂BLITZ
時間 : 開場17:00 / 開演18:00
料金 : 前売 4,000円 / 当日 4,500円(ともにドリンク代別)
バンド・メンバー :
ハシダカズマ(G from 箱庭の室内楽) / 上野翔(G from 箱庭の室内楽) / 三島想平(Ba from cinema staff) / 松本暁雄(Dr from 箱庭の室内楽) / 張替智広(Dr from キンモクセイ/HALIFANIE) / 小貫早智子(Cho from stefanie/HALIFANIE) / 加藤みどり(Per fromうてなキャンプ) / へりこ(Key) / 高橋三太(Tp) / 荒井和弘(Trb) / 立花佳祐(Sax) / ドラびでお / JOJO広重(G from 非常階段) / マモル(G from nhhmbase) / 福山タク(Sax from NATURE DANGER GANG)
チケットぴあ
TEL : 0570-02-9999
ローソンチケット
TEL : 0570-084-003
イープラス
お問い合わせ : HOT STUFF PROMOTION
TEL : 03-5720-9999
・詳細
http://www.red-hot.ne.jp/live/detail/22853
RECOMMEND
nhhmbase / 3 1/2 (24bit/48kHz wav+mp3)
問題作『波紋クロス』から約5年。拍点をずらし予想の斜め上を行く独特の数学的リズム解釈から生み出される唯一無二の絶妙な間と、転調を繰り返しながらもかろうじて調性を成す機能和声はさらに洗練され、nhhmbaseの構築の美学は新たな境地に達する。脱ポストロック・シーンに布石を打つセカンド・フル・アルバム。
箱庭の室内楽 / Friends(24bit/48kHz)
アイドル・グループ、ゆるめるモ! との合作ミニ・アルバム『箱めるモ!』のリリースや、作詞作曲担当のハシダカズマによる、lyrical school、泉まくらなどへの楽曲提供など、音楽表現の幅を大きく広げてきたバンド、箱庭の室内楽が、前作より約2年、満を持してミニ・アルバム『Friends』をリリースした。OTOTOYでは、作家気質のハシダがコンダクターをつとめ、メンバーそれぞれの奏でるサウンドが有機的に絡み合った、極上のクラシック・ポップ・ミュージックをハイレゾ配信。
BELLRING少女ハート / UNDO THE UNION(24bit/48kHz)
サイケデリック・ロック、グランジ・ロック、 エレクトロニカ、ジプシー・ブラス・バンド。ポップでダークでキュートでブチ上げ! 切なくも激しい怒濤の17曲収録!! 前作『BedHead』を凌ぐ音楽の大洪水! 2012年4月、ライヴ・デビュー。通称 “ベルハー”。そのグダグダで圧倒的なスキル不足から当初は「学芸会以下のアイドル」と称されるも、ライヴを重ねるたびグダグダなままにキレと熱量が増していき、唯一無二の存在感でベルハー・ワールドを確立していく。1stワンマン(2013年4月 / 渋谷WWW)、 2ndワンマン(2014年6月 / 渋谷クラブクアトロ)は共に「ゲスト枠ゼロ」宣言でのソールドアウト。
PROFILE
ゆるめるモ!
「窮屈な世の中を私達がゆるめるもん!」というコンセプトのもと2012年10月に結成されたニューウェーブ・アイドル・グループ。英語表記はYou'll Melt More!。メンバーはもね、けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの、ちーぼうの6人。楽曲はニューウェーブを軸に、エレクトロ、クラウト・ロック、ヒップホップ、シューゲイザー、ハードコア、アンビエントなど様々なジャンルが取り入れられており、NEU!、ESG、SUICIDEなどの名盤をオマージュしたCDジャケットも毎回話題に。2014年1月には箱庭の室内楽とのコラボ・アルバム『箱めるモ!』をT-Palette Recordsから発表し、同年7月に初のフル・アルバム『Unforgettable Final Odyssey』をSPACE SHOWER MUSICから発売。2015年3月にはPOLYSICSのハヤシが楽曲提供したシングル『Hamidasumo!』をリリースし、5月2日に東京・赤坂BLITZで生バンドでのワンマン・ライヴを開催する。