うちらの気持ちを見せつけるツアーに
──11月19日の復活ライヴに向けて、そこまで時間がなかったわけですが、実際に体力は落ちていた?
mayu : めっちゃ落ちていました。予想通りっちゃ予想通りなんですけど、体力が落ちている状態で、おっかなびっくりやっている私を見て、誰が楽しいんだろうと思って。だったら、思いきりやってやろうと思って当日を迎えましたね。
──そこまでヘトヘトみたいな感じには見えなかったですよ。
mayu : いや、もう、だいぶブランクを感じましたね(笑)。
──最初にステージに登場したとき、被っていたフードをばっと脱いで、mayuさん復活というのが格好よかったです。
mayu : 衣装を作って下さったそってぃ(外林健太)さんがつけてくれたフードだったので、これを使ったら格好いいんじゃないかなと思っていて(笑)。誰?って感じからの登場をしました。
──あの日のライヴは、マスターたちの熱量や声の大きさが、これまで感じたことのないくらい熱かったです。
mayu : 嬉しかったなあ。状況的に、doriもnowも辞めて、3人になっちゃって……みたいに、その期間、どこか暗かったんですよ。nowの脱退発表後にライヴの機会もなかったし、マスターたちを不安な気持ちにさせちゃっていたんですよね。だから、私が戻ったとしても、とき既に遅しみたいな、もういいよってなっていたらどうしようとちょぴっと思っていたんです。だけど、全然そんなことなくて。みんな。ワーッてなってくれたから、もうちょっと信じてもいいんだなと思いました。待っていてくれていたんだなって。嬉しかったですね。そういうふうに思ってくれている人たちがいるってことが、すごく支えになります。
──mayuさんが復帰して、4人体制でのExWHYZが始動しました。グループの雰囲気はどのような感じなんでしょう?
mayu : 別に変わらないんですけど、みんな腹を括ったなって感じですね。ここからやってくしかないみたいな。肝が据わっているって感じですよね。普通に会話してとかは全然変わらないんですけど、この出来事を経て残っているってことは、もう最後まで一緒だよねって感じではあるかもしれないです。

──11月26日には、〈WACK in the UK vol.4〉でイギリスに行かれました。ExWHYZにとって2回目のロンドン公演で、3人での出演になりましたが、どんなことを感じましたか?
mayu : 海外のファンの人もWACKが好きなんだなって、めっちゃ伝わりましたね。カルチャーみたいなものもきっと好きなんだろうなって。なによりメンバー3人でのライヴを観て、3人でやれることをしっかりやりきっているのが伝わってきて、プロなんだな、すごいなって思いました。言ったら、危機的状況じゃないですか。元々6人いたメンバーが半分減っているわけですから。やっぱ3人はすごく強くなったんだろうなと思って。シンプルに尊敬の気持ちが強くなりました。
──mayuさんは、ライヴ後に渡辺さんと一緒にステージに上がってトークもしましたよね。
mayu : ありがたいですよね。私、ライヴは出ないけど、一応、衣装を持っていったんですよ。そもそもロンドンに行ったのも、渡辺さんから「平気なんだったら来れば?」みたいな感じで言ってもらって。でも、体力もないし、ツアーから復帰っていう頭だったので不安もあったんです。同時に、渡辺さんと直接会って久々に話したいって正直に気持ちを伝えたら、来ればって言ってくれて。ライヴができないけど、現地の来てくれた人に対して、挨拶とかできたらと思いながら行っていたんですよ。ただ、ライヴに出ない私が公演自体に水を差したらだめだなとか思っていたので。渡辺さんに当日、一応衣装持ってきているんですけどって言ったら、最後の挨拶のとき一緒に出ようよって言ってくれて。
──ライヴ前に集合写真を撮ったときも、mayuさんは少し遠慮していましたもんね。私、入っていいんですか…?みたいに。
mayu : そうそう。
──そういう意味じゃ、今回行ったことは良かったですよね。本人が一番、遠慮してしまうけど、みんなは仲間だと思っているし、そこは遠慮する必要はないっていうのを肌で実感できたというか。
mayu : そんなこと言ってくれるんだと思って。ロンドン公演に来てくれていた人も、出ていったらワーッてなってくれて。嬉しかったですね。
──12月8日より〈ExWHYZ TOUR 2024 'HOPE'〉が始まります。mayuさんが本格復帰して、4人体制でスタートを切るわけですが、どんなツアーにしたいですか?
mayu : うちらの気持ちを見せつけるツアーになると思います。個人的には、1からやり直しって感覚ですよね。本当に仕切り直しなので、新たにやるぞ!って感じのツアーになるかな。言葉にするのは難しいですけど、もう1回やります!って感じ。踏ん張る力みたいなのは、今年みんな付いたというか、火事場の馬鹿力っていうんですか。みんな心の筋力的なものが、各々の鍛え方でつけてきたんじゃないかなと思うので、そういうのがダイレクトに伝わったらいいなと思います。
──現在のmayuさん的にはどんな心境ですか?
mayu : 楽しみですよ! 私はライヴを久しくしていないので、それ自体がそもそも楽しみだし、休み中も自分の中で湧き上がってくるものがたくさんあって。もし復帰できたらこういうふうになりたいなとか、思い描いてきていることがたくさんあるので。それを叶えていく1回目のツアーなので、シンプルにワクワクしています。
──もともとmayuさんは様々なことを考えて思い描く人だと思うので、それがたくさん溜まっている状態なんだろうなと思うと、ライヴで発揮されるのが楽しみです。
mayu : 思い描いていたものを、どこにぶつけようか持て余している状態なので(笑)。自分の体を鍛えていくのもそうですけど、やりたいことがまだまだ私個人的にはいっぱいあるので、頑張るぞ!って感じです。

編集 : 西田健
<多幸感>を独自の"POP"で解釈した2nd EP
LIVE INFORMATION
〈ExWHYZ TOUR 2024 ‘HOPE’〉
2024年12月8日(日) GORILLA HALL OSAKA[大阪] OPEN
2024年12月14日(土) PENNY LANE24 [北海道] FC LIMITED
2024年12月15日(日) PENNY LANE24 [北海道]
2024年12月22日(日) DRUM LOGOS [福岡]
2024年12月25日(水) DIAMOND HALL [愛知]
2024年12月27日(金) Zepp DiverCity [東京]
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ExWHYZディスコグラフィー
過去の特集ページ
PROFILE : ExWHYZ
2022年6月に『EMPiRE』メンバーで結成されたグループ。グループコンセプトは’Dance your Dance’。
2022年8月に大沢伸一プロデュースによるデジタルシングル「Wanna Dance」でExWHYZとしてデビュー。
2022年11月2日に、国内外の様々なクリエイターが参加した1stアルバム「xYZ」をリリース。
2023年4月19日に2ndアルバム「xANADU」のリリース。
5月13日にはグループ始動から僅か9ヶ月で日本武道館単独公演「ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP」を成功させた。
同年、7月からライブハウス、Seiho、大沢伸一、yahyelをゲストを迎えた対バン形式のZeppツアー、オールナイト公演含むクラブツアーと5ヶ月に渡り「ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’」を開催。
2024年3月には、東名阪にてSeihoとのスプリットツアー「ExWHYZ presents ‘SeihoWHYZ’」、5月から7月にかけて「「ExWHYZ TOUR 2024 ‘Futura Free’」を全国19都市20公演で実施した。
現在までに、大沢伸一、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、Seiho、Shin Sakiura、篠田ミル+山田健人(yahyel)、80KIDZなどの多数の国内外のクリエイターが楽曲提供。ダンスミュージックを軸としながら自由度の高いサウンドメイキングは各方面から高い評価を受ける。
9月8日にShinSakiura、堀正輝をサポートアーティストとして迎える追加公演「ExWHYZ TOUR 2024 Futura Free+ ‘Reinforce'」をZepp Shinjukuにて開催。9月28日には沖縄桜坂セントラルでの再追加公演を行なった。
12月には5都市を回るワンマンツアー『ExWHYZ TOUR 2024 'HOPE'』を予定している。