ライヴすることが好きだって再認識した
──そう考えると、必要な活動休止期間だったわけですね。実際ライヴで復活するに向けて、どのようにリハビリしていったんでしょう。
mayu : 本当に人間としての生活ができないぐらいのレベルになっていて。ご飯も食べていなかったから、5キロぐらい痩せて。久々にメンバーに会ったら、痩せたとかじゃなくて、「mayuちゃん、ちっちゃくなってるよ!」って言われて(笑)。しばらく動いていなかったのもあって、さすがに復帰するときに苦労するかもしれないし、大変かもねってメンバーに言われて、確かになと思ったんです。そこから、ちょっとずつご飯を食べて栄養を採ることも意識するようになっていき、少しずつ生活を取り戻していった感じでした。
──ライヴではかなり体力を使うと思うので、そこは取り戻す時間も必要ですもんね。
mayu : 本当に1カ月ごとぐらいで慣れていきました。生活を整えて、外に出られるなってなったら、GANG PARADEの月ノ(ウサギ)ちゃんとか、アユニ・Dちゃんに会ったり、メンバーともちょこちょこ会ったり、少しずつ社会と関わりを持ち始めてみたいな。自分でも外に出たり、練習に行くようにしたりって感じだったので、歌って踊れるようになるのはもうちょっと時間をかけた後って感じでしたね。
──9月8日にZepp Shinjukuで開催されたツアー追加公演を観にきていましたが、あのときはどのような状態だったんでしょう。
mayu : 本当はその追加公演で復帰したいなと思っていたんですよ。だけど、ここで焦っても、また同じことになるかもと思って、さすがにまだ無理かなっていう状態でした。
──久しぶりに見たライヴはいかがでしたか?
mayu : メンバーとして見るのかなと思って行ったんですけど、いちリスナーというか、初めて行くExWHYZのライヴを見るって感じの気持ちで観ることができました。

──その後、10月31日にnowさんの脱退が発表されました。mayuさんの活動休止中での出来事でしたが、どのように捉えていたんでしょう。
mayu : 私は、各々が各々の人生を一生懸命に生きた結果だと思うから、辞める選択をしたことが悪いとか全く思わないし、それで変な印象や気持ちを抱くこともなくて。私は、私の人生を考えた結果、復帰に至っているわけですけど、メンバーやスタッフの皆さんがいてくれているからこそ私は帰れたって結果で。doriとかnowに関しては、自分の人生を考えたときに、違う道に行った方がいい歩みができるという選択をしたんだろうなってだけだから、私はメンバーのこと、みんなのこと好きだし、それすらも尊重したいなという想いです。
──復帰したときに出した声明で、mayuさん自身も、ExWHYZにいるべきかどうか、1回まっさらにして考えたということを書いていましたもんね。
mayu : さすがに自分がいていいのかなというのもそうだし、いたいのかなってことも考えました。辞めた方がみんなが気持ちよくできるのかもしれないとかも思って。メンバーにも、スタッフさんにも考えさせることが増えるわけですから。でも、メンバーもスタッフさんも、ファンの人も待っていてくれている。それを感じさせてくれたというか、私のことを待っていてくれているかもしれない、と思えたんです。だったら帰りたいなと思ったし、自分もライヴすることが好きだって再認識したから、やりたいと思った。そのどちらの気持ちもありました。
──万が一自分がExWHYZじゃなくなったとき、どんな生活をしているかの想像もした?
mayu : しました。辞めたらどうなるんだろうみたいな。そんなすぐ働けないよなとか思ったり、ExWHYZのmayuじゃない、一個人としての人生の存在を感じさせられたのはあります。私はずっと、EMPiREなりExWHYZのmayuってことしか考えていなかったので。でも、みんな意外と平行で自分の個人の人生も考えたりするんだろうなと思いました。
──そうしたいくつもの選択肢を考えた上で、ExWHYZで活動する結論を導き出した。
mayu : 私の答えはそれだったけど、nowとdoriに関しては、そうじゃなかったというだけなので、本当に、幸せに生きてくれたらいいなと思っています。
