やってやるしかなくね?みたいなテンションに
──実際、mayuさんが活動休止をして4人体制になって、ライブやグループの雰囲気はどんな感じだったんですか。
yu-ki : もう、やってやる!という気持ちしかなかったですね。急遽4人のフォーメーションを作って歌割りも変えて。他のメンバーにすごく助けられたなって思います。
──どういう部分で、他のメンバーに助けられたなって思いますか。
yu-ki : メンバー1人1人違う優しさがあって。mahoちゃんだったら、前向きな言葉をグループに投げかけてくれる。mikinaちゃんは1人1人の気持ちに寄り添ってくれる。nowはnowらしい明るさで「yu-kiちゃん!」って言って一緒にいてくれる。そういうところで気持ちを前に持っていけたなって思います。
──mikinaさんのインタビューで、今言ってくれたみたいに6人それぞれ違うキャラクターでそれでバランスが取れていたからこそ、そのバランスが崩れてしまうような心配があったと話してくれました。そういうことは感じていましたか?
yu-ki : 感じました。言葉で表すのは難しいんですけど、みんなでいるときの空気感とか、話していてのバランスの良さみたいなのがちょっと欠けている感じは感じましたね。メンバーが1人でも欠けると、ちょっとどんよりじゃないけど、そういうのは結構感じました。

──現実的にメインボーカルのmayuさんが抜けるという点で、パフォーマンスでもバランス感が変わってきたと思うのですが、そのあたりはいかがでしたか?
yu-ki : 大変でした。本当にmayuちゃんってすごいんだなって改めて感じたというか。mayuちゃんはサビを歌うことが多いので、そのパートをnowと私の2人で歌ったりして、4人でできる最大限を作って、〈Futura Free〉ツアーはパフォーマンスしていましたね。だから、正直ちょっと不安だったというか。お客さんが満足してくれるかなとか、楽しんでくれるかなっていう不安はありましたね。
──マスター(※ExWHYZファンの総称)たちは盛り上がっていましたよね。
yu-ki : 楽しみって言ってくれて。それに救われました。
──9月8日にZepp Shinjukuで開催した〈Futura Free〉追加公演は、Shin Sakiuraさん、堀正輝さんという2人の生楽器が加わったライブでした。生楽器が加わったライブはやってみていかがでしたか?
yu-ki : 楽しかったです。初めてスタンドマイクでのパフォーマンスもやったんですけど、後ろを向いたら、お二方がニコッて笑ってくれて心強かったですね。もしまたできるなら、mayuちゃんも一緒にできたらいいなと思います。mayuちゃんは、あの編成でのライブがすごく似合いそうだなって思いますね。
──10月31日にはnowさんの脱退が発表されました。10月27日のイベント(サンリオオールナイトハロウィンフェス「SPOOKY PUMPKIN 2024」)をおやすみしてから、かなり短期間での発表となりましたよね。
yu-ki : おやすみしてから脱退するまでのスパンが短かった分、理解してあげたい気持ちと、でもグループにいてほしい気持ちが両方あって。ただ、時間は進んでいくから、nowがいないフォーメーションを組んだり、未来に向けて動き始めていて。その中でもnowがいないことを実感する時間の連続で、自分の中がすごくぐちゃぐちゃになってしまいました。nowのファンの人たちにもなんて声をかけたらいいんだろうとか、ファンのみんな大丈夫かなとか、いろんな考えが自分の中でぐちゃぐちゃになってしまって。だから、ずっと心臓が痛かったです。
──nowさんの決断に関しては、どのように受け止めましたか。
yu-ki : 最初は、私のわがままじゃないけど、いてほしいなっていう気持ちで、もう1回考えてみようよみたいに思っていて。でも、nowがそう決めたんだったら、応援するしかないっていうか、自分が選んだ道で幸せになってくれたらいいなって思うようになりました。
──nowさんの決断を尊重しつつ、4人体制でやるしかないという覚悟を決めた。
yu-ki : そうですね。本当に時間をかけてですけど、ここから4人体制で再スタートするって方向に自分の中でもシフトチェンジできるようになっていきました。本当にやるしかない!という気持ちでしかないというか。マスターのみんなを悲しませてしまった分、ここから取り戻すじゃないけど、力になれるようになっていかないとって思いました。言葉とかSNSじゃなくて、私達ができるのはライブで伝えることなので。それに向けて4人でもう1回やっていかなきゃなっていう気持ちになれました。

──yu-kiさん、mahoさん、mikinaさんの3人体制で2回、ライブをやったわけですが、3人体制でのライブはいかがでしたか?
yu-ki : おもろ!って感じでした(笑)。逆にやってやるしかなくね?みたいなテンションに持っていくことができて。ただ、11月は、ロンドンの3人バージョンと、mayuちゃん復帰の4人バージョンの練習期間がかぶっていて。4人と3人のフォーメーションが全然違うし、歌割りも全然違うので練習はすごく大変でした。
──しかも1回mayuさんが復活した後、ロンドン公演では3人体制でしたもんね。
yu-ki : そう! あれ、私、この歌のここのパート?違うか?みたいな(笑)。でも、やっぱ心強いメンバーたちなので、楽しんでやるしかないっしょ!みたいな感じで楽しんでできました。個人個人がスキルアップじゃないけど、頑張ってこう!みたいな想いで活動してきたので、それがちゃんと生きていてよかったなって。
──〈WACK in the UK vol.4〉での2回目のロンドン公演、どんなライブになりましたか?
yu-ki : お客さんのノリ方が、1回目と違う感じがしました。1回目のときは、自由に歌って楽しんでくれるって感じだったけど、今回は日本のノリに近かったというか。コールとかもしてくれて。日本のアイドル文化がすごく好きで、やりたいと思ってくれている人たちが多いのかなって感じましたね。みんな一緒に踊ってくれるところは踊ってくれたり、歌ってくれたり。そういうところはやっぱ日本と変わらず温かいなと感じましたね。
──ちゃんと現地の人たちが日本のカルチャーを尊重して楽しんでくれているというか。
yu-ki : みんな日本語をすごく勉強してきてくれていて。頑張って英語で喋ろうとしたら、すごく流暢な日本語で返ってきた。ああそういう感じ?!みたいな(笑)。嬉しかったですね。
