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INTERVIEW : now (ExWHYZ)

取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 大橋祐希
2023年の目標が「人見知り脱却」なんです(笑)
──昨年11月3日の〈ExWHYZ First Tour "xYZ"〉初日仙台公演の直後、渡辺(淳之介/WACK代表)さんから武道館公演の開催を告げられたとき、どのように感じましたか?
ツアー初日だったこともあり、イメージがつかなかったのが正直な気持ちで。だけど、ExWHYZにとって本格的な第1歩を踏み出す場所が日本武道館なんだなと気持ちを切り替えたっていうか。頑張るぞって気持ちになれたので、ツアーを通して武道館への気持ちなど少しづつ高めていった感じではあります。
──nowさんの中での日本武道館はどんな場所なんでしょう?
EMPiREのときに「AYAKARNIVAL」で武道館で対バンイベントに出演させてもらったことがあって。そのとき本当に会場もステージも広いって感じて、いつかワンマンで立てたらなと思ったんです。でも、軽々しい気持ちでそんな事は言えないなと思ってました。
──そういう場所に立つことへのプレッシャーは感じますか?
重みは感じています。でも重みも感じつつ、ExWHYZらしく武道館を迎えられるよう1日1日大事に積み重ねていきたいと思います。

──今、武道館に向けたチームの雰囲気はどんな感じですか。
それこそ4日前ぐらいにmayuちゃんが武道館に向けて話そうって言ってくれて、みんなで集まって話したんです。幕張にEMPiREで立った時も毎週ちゃんと話し合う時間設けて、みんなで気持ちを高め合っていきました。今思うと、あれがあったからこそ幕張に強い気持ちを持って立てたので、今回もお互い気持ちを高め合ったり、武道館に向けてちゃんと考える時間を設けてこうって。あとは、ダンスとか歌とかもっともっとブラッシュアップしてレベル上げていきたいねってことも話しました。前向きな話し合いです。
──腹をわって話し合うのは、向き合うエネルギーも必要なんじゃないですか?
私はEMPiREに加入当時から人に自分の考えを伝えるのが本当に苦手だったので、話し合いでも黙っちゃうタイプだったんですよ。最初は人の話をうんうんって聞くだけだったなと思うんです。人に伝えたいのにうまく伝えることができない悔しさとか悲しさをすごく感じていて。でも、自分自身もどこでそういうきっかけがあったのかはわからないんですけど、 ExWHYZになってからは自分の気持ちを5人に伝えたい思いが強くなって。今は1メンバーとして話し合いに参加しています。
──今日話を聞いていても、しっかり自分の言葉で伝えようという部分がこれまでと変わったなと思います。そのきっかけみたいなのは、特にわからないんですね。
そう。正直わからなくて。ExWHYZになって、EMPiREの頃と変わらなきゃいけないって気持ちはあったから、それがきっかけなのかなとは思うんです。
──WACKツアーとか、女川で他のグループと一緒になる機会も最近は多いですが、他のメンバーとも交流はしたりしているんでしょうか。
2023年の目標が「人見知り脱却」なんです(笑)。なので、WACKツアーでは話したい子に自分から話しかけに行っていますね。私、こんなにしゃべれたっけ?って自分でもびっくりしているんですけど、人と話すのがすごく楽しいです。ExWHYZになってから自分自身の中身がいい方向にどんどん変わっていけてる気がします。
──女川では、BiSHのアイナ・ジ・エンドさんとGANG PARADEのユイ・ガ・ドクソンさんと一緒の部屋だったそうですね。BiSHのライヴMCでアイナさんが、nowさんがたくさんバスタオルを用意してくれていたエピソードを話していましたよね。
初日にみんなタオルを使ってしまったと思って3人分新しく持っていったんですよ。そしたらマネージャーさんも持ってきてくださっていて、めちゃくちゃ多くなってしまって。アイナさんが「私、びしょびしょな人だと思われてたかも」って言っていたんですけど全然そんなこと思ってなくて。あれは思いやりでできた積みタオルです(笑)。
──あははは。あと、深夜2時ぐらいまで真剣な話をしたとも言っていましたよね。
家でアイナさんに聞きたいことメモってきて、全部聞こうと思っていたんです。「私はアイナさんみたいにメンバー1人1人の個性や魅力を引き立てるような振り付けを作ることができないんですけど、どうしたらいいんでしょう?」って聞いたら、「nowが作る振り付けだからいいってものがあるので、アイナみたいに作ろうとは全然思わんでええねん」って言ってくださって。アイナさんは1人1人の観察力がすごくて、ここをこうしたら、この子はすごく引き立つと思うものを振りに取り入れていると言っていて。それこそyu-kiちゃんとかは手足が長いから手先まで使うような振り付けとか作ったらええやんって言われました。アイナさんとドクソンさんと過ごした2日間は、私にとって、めちゃくちゃ大事な時間だったなと思います。すごく勉強になったし、何より楽しかったです。
