ちゃんとぶつかるのが1番の恩返し
──久しぶりにメンバーと顔を合わせたときのことも教えてください。
グループに戻ろうと会ったとき、メンバーはツアー中で忙しかったんですけど、明日行くねって連絡したら、mayuちゃんは練習中はいつも化粧しないのに、私が来るから化粧をしたって言っていました。久しぶりに会ったとき、メンバーってこんなんだっけ?と思われたくないからって(笑)。
──そうした時期を経て、Zeppの復帰ライヴに立ったときはどんな心境だったんでしょう。
Zeppに向けて準備していくうちに、徐々に自分の曲だなって気持ちになっていったんですけど、実際にライヴをして、よりホッとしました。私も楽しかったし、何よりマスターの顔を見るのが本当に久しぶりだったので。お客さんがExWHYZでもこんなにいい顔をしてくれているのを見て、本当に嬉しかったです。
──幕が開くまでは本当に緊張したというか、midorikoさんにしかわからない感情だったんじゃないかなと思います。
久しぶりすぎて、自分どうなっちゃうの?!と思いました。正直いっぱいいっぱいだったんですけど、それでも久しぶりにステージに立ったら、ライヴいいなってなりました。
──他のメンバーが、midorikoさんが帰ってきて100%だったのが120%完成した感覚って言っていました。そのあたり、midorikoさんはどう感じたんでしょう。
それはやっぱり私がいない間も、みんながしっかりやっていてくれていたからだろうなと思います。本来だったら、メンバーが1人いなくなったら80%とかになってもおかしくないじゃないですか。ほんとにそれはみんなのおかげだなと思います。

──そのZeppのステージで、武道館公演をマスターに向けて発表しました。発表の際は、どんな心境でいたんでしょう。
グループ自体が始まったばっかりだったので、どういう反応があるのかなって気持ちで。始まる前も、mayuちゃんとパラパラパラみたいな拍手なんじゃない?みたいな話とかしていて。それを想定していたので大きな拍手とみんなの嬉しそうな顔を見た時は頑張ろうって思いました。純粋に嬉しかったです。
──外からすると、そんなパラパラの拍手なわけないだろうと思うんですけど、そんなに心配だったんですね。
やっぱりグループとして武道館に立ちたいって名言してこなかったから。あと始まったばっかりのグループだから、なんでお前ら?ってなるんじゃないかと心配していて。
──現状、武道館に向けてのチームの雰囲気はいかがですか。
女川に行く移動の前もメンバーミーティングをやったり、武道館に向けて定期的にミーティングもして、本当にこれから詰めていく感じですね。やっぱり準備が大切だと思っていて。技術面の完成度もそうだし、気持ち的にもメンバーで気持ちを1つにしていかなきゃいけない。振り付けをお願いしている先生にレッスンも増やしてもらおうと思っていて。ExWHYZの曲をメンバーたちでも見合うんですけど、第三者から色々見えてくると思うので、本番で絶対に後悔しないために、ぬかりなく準備していこうって話をしています。
──EMPiRE時代、midorikoさんのシャウトのパートは象徴的なシーンであり武器でもあったと思うんですけど、ExWHYZになって自分の歌に関してはどう感じていますか。
自分が好きな歌い方をできているなって感じています。シャウトとかも今後できたらいいなと思っていて。スタッフさんと一緒に作っていけるグループなので、色々なアイディアも伝えていけたらなって思います。
──好きな歌い方ってのはどういう部分のことなんでしょう。
声を張りすぎないというか、息を多めに歌うみたいなところです。EMPiREのときも、Aメロとかの歌割りがお気に入りで、メンバーにもそこがいいねって言ってもらえていたりしてたので、自分の元の声質を生かせるような歌い方ができていて楽しいです。
──ダンス面はいかがですか?
難しいです。はじめは動画を見て1人で覚えなきゃいけなかったので、発狂しそうになりました(笑)。どうなってんだこの足は?みたいな。元々ダンスが苦手だったので、メンバーに振り落とししてくれってお願いしました。5人はツアーの練習と並行して、私の準備もしてくれたので、メンバーは大変だっただろうなって思いますね。
──EMPiRE時代、突然5人体制でライヴに臨んだり、いろんなハプニングを乗り越えてきているメンバーたちだからこその信頼感もあるんでしょうね。
信頼しているし、みんなも任せてって言ってくれたので、私も安心して任せられました。
──武道館公演とともに、BiSHとのツーマンライヴ「ExWHYZ presents “BiSHWHYZ”」の開催も発表しました。
解散前の大事な時期にBiSHが私たちとの対バンを引き受けてくれたことがすごく嬉しいし、ありがたくて。それこそWACKに入る前からも入ってからも、本当に何回もBiSHの存在に救われてきたし奮い立たされてきたので、ガチンコでツーマンをやることが1番の感謝の伝え方なんじゃないかなと思っています。
──ガチンコでどんなライヴをしたいですか。
私たちらしさを出せたら最高だなと思いますね。自分たちらしくやるのが1番いいってことを伝えてきてくれてのがBiSHだったので、それを見せることができたらなと思います。
──midorikoさんにとって、BiSHはどんな存在?
ヒーローみたいな存在です、ずっと。それこそWACKに入る前のどうしようもない私をWACKっていう事務所に導いてくれたのもBiSHだし、EMPiREがはじまってからWACKらしくないとか言われて、どうやって活動していけばいいんだと思った時も、いつも自分たちに自信を持っていいんだよ、自分たちらしくいていいんだよって教えてくれたのもBiSHで。プライベートでも仲良くしてもらっているし、大好きなヒーローみたいな人たちです。
──解散してしまうことに関してはどんな気持ちですか。
やっぱり寂しいなと思います。私もBiSHのことが好きだから。ライヴも人柄も大好きなので、いなくなっちゃうのはすごい寂しいです。だからこそ、ちゃんとぶつかるのが1番の恩返しだと思うので、最高のExWHYZで臨めたらって思います。
