シューゲイズから民族音楽まで鳴らすアイドル、RAYが挑む表現の最前線──最新SG「おとぎ」限定版、本日販売スタート!!!

2025/07/16 00:00

バンドが憧れるような音楽フェスに出てみたい

──この4人での体制がスタートして、まず一発目の新曲「おとぎ」が7月16日にリリースされます。この曲はロックバンド、ひとひらの山北せな（Gt/Vo）さんが楽曲制作を手がけています。

内山：これまでRAYでは、レジェンド級のバンドに楽曲提供してもらうことが多かったので、同世代のバンドにお願いするのは本当に珍しいケースでした。ひとひらさんのことは前から好きだったので、イントロのアルペジオを聴いた瞬間に「ひとひらだ！」って感動しました。

──ライブではすでに披露されているんですよね。

月海：そうです。初見の方から「最後が轟音の曲、なんていう曲？」ってよく特典会で聞かれるから、やっとリリースできて嬉しいです。

琴山：ライブとは違って、音源にはコーラスが入っているので、これまでライブを見てくれていた人でも、新鮮に聴けると思います。

紬：この曲はアウトロがすごく長いんですよ。音も迫力あるし、私たちも動きながら表現する部分が多いんです。音の順序も他の曲と違っていて、「新しい挑戦をしているな」と感じています。

──振付はどなたが手がけたんでしょう？

内山：RAYのほとんどの曲の振付を担当しているナンシーさんという方です。

──「おとぎ」のパフォーマンスでの世界観とはどんなものなんでしょう？

内山：この曲は、まお（月海）が主人公のイメージですね。

月海：設定としては、私は「人間」で、他の3人はおとぎの国に行ってしまった、というものです。特に最後に走る場面は、みんなを探しているけど、実はすぐ近くにいて。でも私はそれに気づいていない… そんな世界観を表現しています。

内山：まおが人間らしい動きをする一方で、私たちは無機質な存在で、抽象的な動きが多いんです。たとえば“洗濯物が崩れる”とか“人のタワーができて崩れる”といった、不思議なフォーメーションもあります。これはRAYにとっても新しい挑戦なんです。

──9月21日には、グループ史上最大キャパシティとなる会場、恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブなども控えています。これからみなさんは、どんな風に進んでいきたいと思っていますか？

内山：RAYは、チャレンジや仕掛けを常にばらまき続けているグループなんです。だからこそ、今まで蒔いてきた種が、良いタイミングで芽吹いていってくれたらいいなと思っています。最近は大掛かりなセットを使ったライブにも力を入れていて、アイドルとしてのRAYはもちろん、音楽に真剣に向き合うRAYの姿勢も届けていきたいと思っています。あとは「SYNCHRONICITY」のような、バンドが憧れるような音楽フェスに出てみたいです。もちろん、大型アイドルフェスにも挑戦していきたい気持ちもあります。

月海：RAYはこれまで、いろんなジャンルの人たちと関わってきたんです。だから、たとえばアイドル好きな人が「RAYが出るから行ってみよう」とライブに来たときに、知らないバンドに出会ったり、逆にバンドファンの人がアイドルに触れる機会にもなると思うんです。そうやって、ジャンルをつなぐ“パイプ”のような存在になりたいと思っています。

琴山：RAYを知ったばかりの人は、「ちょっと攻めたことをしてるし、音楽好きな人しか近寄れないのかな」と感じているかもしれないんですけど、そんなことは全然なくて。私自身、もともと音楽のことはまったく詳しくなくて、エレカシしか聴いてなかったくらいなんです。でもRAYに出会ったことで、自分の音楽の幅がすごく広がりました。RAYが、ジャンルを超えていろんな人たちをつなぐ“架け橋”のような存在になれたらと思っています。

紬：「フロンティア」という曲のタイトルのとおり、開拓者のように、これからも新しいことに挑んでいきたいです。たとえば、「3ドラムス編成」「アンプを20台並べる」といった尖った演出や面白い企画など、RAYならではのライブや見せ方をこれからも続けていきたいです。個人的には、「武道館でライブをしたい」とずっと口にしています。そのくらいの規模感を目指して、大きな会場にもアプローチしていきたいです。思い出を作りながら、どんどん大きくなって、新しい道を開いていけるグループになりたいです。