
世界を変えるアーティストを! NEW SENSATION!
インディーズに力を入れるレコード店disk unionと配信情報サイトOTOTOYがガッチリタッグを組んで、1ヶ月にわたって、たった一つのアーティストを押し続ける企画、「NEW SENSATION」が始まります! この企画でもっとも大事にするのは、バイヤー目線。広告予算がなくても、メジャー・レコード会社が決まっていなくても、「こいつら、絶対すげぇ! 」そんなバンドが現場にはいっぱいいるんです。「NEW SENSATION」は、disk unionとOTOTOYがバイヤーの威信をかけ、本当に押したいもののみを展開する気合い2070%のコーナー。「本企画から必ず世界を変えるアーティストを出します!」そう誓い合い、高円寺の居酒屋で杯は交わされたのでした。(OTOTOY編集長 飯田仁一郎)

第9弾アーティストは、sukida dramas!
第9回は、名古屋を中心に活動する5人組バンドsukida dramas(スキダドラマズ)が登場! 面白おかしく騒ぎ立てながら周囲を鮮やかに彩っていく、軽やかで愉快なポップ・サウンドには、思わず惹き込まれてしまいます。OTOTOYではインタビュ―を掲載。噂を聞きつけた編集長が、いてもたってもいられず、名古屋へひとっ飛びしてまいりました! まずは、超名曲「ゴリラ」をフリー・ダウンロードで聴いてみてください!
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sukida dramas / MERHABA
1. おとなりさんのおうち / 2. Fish & Chips / 3. Kansas / 4. sanpo. / 5. Bo-Peep / 6. ヨークシャテリア / 7. ゴリラ / 8. ユー・アー・カップル・メキシカン
販売形式 : mp3 / wav
販売価格 / mp3 700円 / wav 800円
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名古屋のライター豊嶋環未より、興奮した声で渡されたのは、一枚のCD。sukida dramasの『MERHABA』。彼女は「PV 「ゴリラ」を見てください!」と激しく言った。その映像は、現代の若者らしい「軽さ」と、neco眠るや画家のような「楽しさ」と、ceroのような「奇妙な世界観」を持っていた。ちょっと興奮して、ちょっと戸惑った僕は、すぐに連絡をとり、そのまま新幹線に乗って、名古屋駅に降り立った。sukida dramasの取材をするためにだ。会社に確認をとる時間など無かったし、もちろん自腹だ。ただただ、嬉しかったのだ。まだまだ世の中には、知らないすげぇーバンドがいる。われわれメディアは、sukida dramasのような奇跡に出会いたいと常に願い、そしてこの度、出会えたことの喜びをぐっと噛み締めている。(OTOTOY / 飯田仁一郎)2010年代以降のインディーズ・シーンと言えば? と言われると、やはり昨今のcero、 昆虫キッズ、シャムキャッツに代表されるポップス・シーンの台頭だろう。特にceroに言及するが、彼らは2000年代までのインディーズ・ミュージックをサラリと変えてしまった。音源至上主義という訳ではないが、それまでのインディーズ音源作品がライブ を前提(もしくはこれまでライブで演奏されてきた音楽)とされた作品だったのに対し、音源をキチンと音楽作品として提示して見せた。これ は当時大きなショックだったことを覚えている。そして、2013年、 早くもそんな音楽シーンに新星がたくさん出てきている。札幌のthe winey beans project、千葉のWow!! Pants Coolと全国的に広がってきている。そんな中、今回OTOTOYとdiskunionは名古屋で活動するsukida dramasをプッシュします。 個人的にはちょっとラスい味付けも好みな、超有望株!(DISKUNION / 矢野)

sukida dramas INTERVIEW
インタビュ―&文 : 飯田仁一郎
取材写真 : 村瀬朋桂
ーーsukida dramas は、どうやって結成されたのでしょうか?
伊良皆貴大(以下、伊良皆) : みんな名城大学のサークルのメンバーなんですよ。世界民族音楽研究会っていう。エイリアン(深井晶子)以外が3年生のときに、それぞれ違うバンドをやっていて、それが同時期にみんななくなって、新しいバンドをやりたいなってときに、僕がメンバーを集めて、1個下のキーボードが出来るエイリアンを呼んで結成しました。

ーー世界民族研究会は、オリジナル楽曲を創るサークルなんですね。
伊良皆 : そうですね。オリジナル色が強いです。
岡安真司(以下、岡安) : とてもおもしろいサークルなんですよ。
ーーmudy on the 昨晩も同じサークル出身ですよね?
伊良皆 : mudy on the 昨晩は、僕らが入ってくるときに抜けちゃったんで、かぶっていないんですよ。彼らを輩出したサークルとして僕らが入ってきて。
ーーmudy on the 昨晩のことは知ってて、入ったんですね? それは、本気で音楽をやりたいという気持ちと直結だった?
伊良皆 : そうですね。
ーーなるほど。がっつりと音楽をやりたい! みたいな感じだったんだ。つまり、今エイリアンさん以外は、4回生じゃないですか? みんな就職は考えず?
中川智貴(以下、中川) : 就職は考えていますけど。バンドやりつつって感じで。
伊良皆 : 僕は就職はしようと思っています。ちなみに、岡安君は内定が決まっているんですけど、僕と中川君は、就活しながらバンド活動をしようと思っていて。
ーー2011年の11月から2012年の2月まで、一時期活動休止をしていましたね?
中川 : 当時、沢山ライヴをしていたら曲を作るペースが滞ったんです。いっても2、3ヶ月もしないくらいの活動休止だったんですけど、その間に曲を作ったり、レコーディングをしたりしていました。
ーー自分たちのペースは、大事にしたい?
伊良皆 : いちおう計画的には、やっているつもりです。自分たちで。
ーー最初に結成したときは、どんなバンドをやりたいと思っていたんですか?
岡安 : 当時はバンパイアウィークエンドとか、フォールズとかが好きだったから、そういうのをやりたかったね。
中川 : USインディみたいな。
伊良皆 : みんな音楽の趣味も性格も合いそうだったので、メンバーの雰囲気で集めて。この5人で集まれば、とりあえず何とかなるかなって。

ーー洋楽から入ったんですね。日本のインディから強く影響を受けたのかなって思っていました。
中川 : 好きではあるんですけど、入り口はUSインディからかな。
ーー中川さんが、日本語で歌おうっていうのは自然な流れだった?
中川 : バンドとして、歌詞は日本語でいこうって決めていましたね。
ーー結成後すぐに曲は出来たのでしょうか?
中川 : 最初は全然で。最初に出来た曲は、1回ライヴでやったきり、もうやっていません。2曲目、3曲目に作った曲は今もわりとやっているんですけどね。「で、今度は、ギターがエレキが“アコースティックギター”になったり、キーボード一台増やしたりとか、どんどん楽器が増えていって。」ですね! 「Fish & Chips」って曲は、2曲目に出来た曲ですね。
岡安 : 入り口は洋楽からだったんですけど、いざやり出してみると、何か他のバンドを意識しながら創るのは違うなと思い始めて、それであまり曲を作るときには、このバンドを意識してとかは考えなくなりましたね。

ーーでは、曲作りの最初のフレーズやネタは、誰が持って来るのでしょうか?
伊良皆 : 根本を持ってくるのはギターの岡安君で、そこからみんなで広げていく感じですね。
岡安 : 8割くらい持ってくるときもあれば、ちょっとしか持ってこないこともあって。でもたいていは、けっこう持ってきて、それをみんなにこういう感じって言われたのを合わせながら手直ししていくみたいな。全体の雰囲気はみんなで調整していって。でも作詞とか歌メロをつけていくのは基本的にボーカル(中川)。
ーー伊良皆さんが最初にsukida dramasをやろうぜってメンバーを集めて、曲を作ってくるのは岡安さんで、作詞と歌メロを作るのは中川さんなんだ。他の2人はどういう役割ですか?
伊良皆 : エイリアンも歌を考えたり歌詞を考えたりしていて。ドラムは…
岡安 : ドラムが上手い(笑)。
中川 : でも、基本みんなで作っていきますね。それが楽しいんです。
ーーなるほど。伊良皆さんが最初に結成した時は、こんなバンドにしたいっていうビジョンは持っていた?
伊良皆 : あまりジャンル的、音楽的なビジョンはなかったんですけど、のしあがろうみたいな。

ーーその気持ちはあったんや。それはみんなにある?
岡安 / 中川 : あります。
ーーのしあがるっていうのは、例えばどんな?
伊良皆 : とりあえず最初の1年で名古屋で有名になろうと思って、いろいろやって、1年くらいやったときに全国に話を広げたいねって、東京でもやるようになりました。
ーー次は何がしたい?
伊良皆 : 全国流通はしたいなと思っています。でも、インディペンデントでやりたいとか、メジャーでやりたいとかは、今はまだ考えてはいませんけど。
ーーなるほど。YouTubeの「ゴリラ」のPVや宣伝動画、お年玉キャンペーンとか、楽しげで人の目につくような活動を行っているのも、sukida dramasの特徴のように思います。
岡安 : だいたい伊良皆くんが主軸で。僕らもやったりはするんですけど。自主企画を、2012年の9月にやったんですけど、CMを作りたいなと思って、撮影しておもしろい動画を作ったりして。 伊良皆 : 動画編集は、僕が基本的にやるんです。
岡安 : だんだん腕をあげていくんですよ。
中川 : めきめき上達していって。
伊良皆 : そうなんですよ。最初は全然出来なかったんですけどね。
ーーなるほど。インディペンデントな感じにこだわっているのかなとも思ったんですけど。
伊良皆 : 僕たち5人だけで成り立たせるっていうのにはこだわっていて。もし僕らが大きな舞台にたっても、ちゃんと自分たちだけでやっていけるような自立力みたいなものを常に持っていたいなと思っています。だから何でも自分たちで出来るんだってことを、最初のうちからどんどんやっていこうと思って。CDを自分たちだけで出せるってことも、この1、2年で実際にやってみてわかったし。もし、これでレーベルから話がきて、話がうまくいって出せて、捨てられたとしても、そこからでも全国を自分たちで回ってきたから、自分たちでやっていけるなってなりたいなって。
岡安 : そういう話したね。深夜練のあとに。
ーーシビアに見ているんだね。今やりたいことは?
伊良皆 : みんなでやって楽しそうだなっていうことを最優先にするんですけど。このメンバーは元気なことをやるのが楽しいですね。あと、このメンバーでこれやったら楽しいっていうものをどんどん見つけていきたいなと思っています。なので色々チャレンジしたいなと。

ーーなぜ、選択肢が楽しいものに?
伊良皆 : それは僕らの人間性というか、性格なんだと思います。
ーーそっか。「ゴリラ」は、名曲だと思いますが、どうやって出来たの?
中川 : あれは家で、僕と岡安君と野崎君でふざけてギターを弾いて鼻歌を歌っていたら出来ちゃったんです。野崎君は、ゴリラに似ているなってからかわれていて、そのまま(笑)。それを後日、ちゃんとした形にして。
岡安 : こういうリズムでやったらおもろいよねって。
ーー手応えがあったんじゃないですか?
中川 : そうですね。これはおもろいぞと。
伊良皆 : 2012年の2月か3月だよね。もう1年経つかどうかかな。
ーーこのアルバム『MERHABA』を創ろうと思ったきっかけは?
伊良皆 : 最初に作った音源はあったんですけど、それが売り切れちゃって、シングルなりアルバムなり、ちゃんとした音源がずっとなかったので、作らなくちゃねって話はしていたんです。
岡安 : すぐ売り切れちゃって。でも、これをもう一回作るのは嫌だし、新しいのを作らないとって言ってたんです。でも、しょぼいのを作るのも嫌だなと思っていて。ちょうど2011年の11月くらいかな。12月くらいに一度活動を止めて、このアルバムを作ることに集中して、ミニ・アルバムを作ってしまおうと。

ーーこれを出してみての反響はどう?
中川 : あがりっぱなしです(笑)
伊良皆 : 今のところ大丈夫です。
ーーどんな状況になってきているの?
伊良皆 : それまでは、ツイッターとかで、sukida dramasがいいって言ってくれる人は、たいてい知っている人だったんですけど、全然知らない人が、知ってたり、知らない人同士で貸し借りしたりとかってのを目撃したり。そういうのが増えて、名古屋では少しだけ有名になれたのかなって感じています。
岡安 : あと、YouTubeのPV「ゴリラ」とかはインパクトがあるので、それで喜んでもらえたりとか、それで知ってもらえたりってことがあるので嬉しいです。
ーー丁度、インタビューにsukida dramasをOTOTOYに紹介してくれた豊嶋(環未)さんが来ているので、sukida dramasが、名古屋でどんな状況なのか聞いても良いですか? (豊嶋さんに向けて)今のsukida dramasの名古屋での勢いを教えてください。
豊嶋環未(以下、豊嶋) : 私、初めて行ったのが活動を復活させたすぐあとのライヴで。で、その日のsukida dramasがすごくて、そこからちょくちょく行くようになって。最初は、お客さんいなくて、カメラ回している子くらいしかいなくて。私、前で見ていていいのかなって思ってました(笑)。でも、お客さんが誰もいなくても、お客さんが沢山いるようなところで、それこそZeppとかでやっているような勢いで歌っているのを見て、度肝を抜かれちゃったんです。

ーーお客さんがいなかったというのは、いつくらいのこと?
豊嶋 : それは1年くらい前のことで。2012年の2月くらいかな。
ーーで、今や名古屋新栄 club Rock'n Rollを埋めちゃうわけですよね。凄い勢い! 中川さんは、初期からライヴではずっと駆けまわっていたんだ?(※2012/09/28@新栄 CLUB ROCK'N'ROLL sukida dramas初自主企画『1st mini ALBUM "MERAHA"レコ発ツアー・ファイナル』は大入り。)
伊良皆 : いやいや、結成してから何ヶ月間は、ほとんど動かないくらいで。
中川 : 上半身裸でね。
ーーなんで?
中川 : 最初組んだときに、「パンチが欲しい」ってことになって。で、「どうやったらパンチを出せる?」って話をしたときに、「とりあえず衣装じゃねえ?」ってなって、上半身裸でやっていたんですけど。ある日、いつもライヴをやっているハコのブッキングの方に「なんで脱いでるの? マイナスじゃない」って言われて、「そうですよね...」ってなって(笑)。で、今度は、エレキがアコースティック・ギターになったり、キーボード一台増やしたりとか、どんどん楽器が増えていって。

ーー(笑)。で、いつ頃から、人が騒ぎ出したの?
豊嶋 : アルバムを出したころくらいからですかねぇ。耳の早い人が聴き始めたって印象があって。theSing2YOUと一緒にやったのが大きいんじゃないかなぁ。
ーーtheSing2YOUは、名古屋においてはどんな立ち位置?
豊嶋 : 名古屋において、楽曲を伝えようという気持ちや、活動の前向きさ等は、名古屋の中でもダントツに勢力的なんです。
伊良皆 : 彼らも関わる長野県大桑村のMusicShower 2012っていうフェスによんでもらったんです。
中川 : 野外気持ちいい~ってなったね(笑)。あんな開放的なとこないなって。
ーーそれがさらに大きくなって、FUJI ROCK FESTIVALとかSUMMER SONICとかでもやれたらいいですね。
岡安 : フェスに出たい願望は、すごかったよね。ずっと出たい出たいって、言ってた。でも、応募とかしていたけど出れずに。そんな中、誘ってもらって初めて野外のフェスに出れて、一つの目標がかなったなと。
ーーさらに大きなステージにたてるバンドだと思いますよ。sukida dramasは、今からどんな活動をしていきたいと思っていますか。
伊良皆 : とりあえず4月までは新曲を沢山作って、もう一度音源が出せたらいいなと思っていて。あと、岡安君だけ就職なんですけど、働いてみないとどうなるかわからないところもあるので、様子をみつつ、停滞することなくライヴをしていきたいなと思っています。遠征とかもしてきたいなと。
中川 : あと、近々新しい曲を売り出していきたいと思っています。PVとかも作ってね。

sukida dramas PROFILE
伊良皆貴大/イラミナ(Ba./Cho./Bongos)
野崎翔太/ザキヤマ(Dr./Cho.)
岡安真司(Gt./Key./Cho.)
深井晶子/エイリアン(Key./Vo.)
中川智貴(Ag./Vo./Whistle)
2011年結成の、NAGOYA CITYで活動する5人組バンド。まるでおもちゃ箱をひっくり返したように面白おかしく。どこか幼稚でハッピーな音楽を。観る人すべてがニコリとしてしまうライブショーを。
disk unionでの展開
下記の店舗で試聴機展開&1/25発行のFOLLOWUPにてインタビュー掲載!
お茶の水駅前店 / 新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 町田店 / 横浜関内店 / 横浜西口店 / 淵野辺店 / 津田沼店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店 / 池袋店 / 渋谷中古センター / 中野店 / 立川店 / オンラインショップ
NEW SENSATION Archives
左上から
第1回 : 笹口騒音ハーモニカ
第2回 : トリプルファイヤー
第3回 : いったんぶ
第4回 : peno
第5回 : JAPPERS
第6回 : ミツメ
第7回 : 倉内太
第8回 : ROTH BART BARON