3776からの“ダイナミクスへの誘い” 春のワンマンはどうなる!?──『季刊井出ちよのVol.5』ハイレゾ配信開始

富士山ご当地アイドル3776(MINANARO)として活動する井出ちよのの、『季刊井出ちよのVol.5』がハイレゾ独占配信開始しました! そして今作の配信開始と同時に、3月21日(祝・木)のワンマン・ライヴのメイン・ビジュアルも大公開です。
昨年末には『観覧逃げ』の配信やラジオネームのMV公開など、7月に行われた〈3776を聴かない理由があるとすれば〉再現ワンマン・ライヴの後も精力的な活動を続ける井出ちよの。そんな彼女とプロデューサーの石田彰に、インタヴューを敢行しました。ライヴへ足を運ぶひとも、まだ迷っているひとも、今回の内容は必読です!
井出ちよの 『季刊井出ちよの Vol.5』ハイレゾ配信開始! まとめ購入特典にはブックレットも付属!
INTERVIEW : 3776(井出ちよの) & 石田彰

大熱狂で幕を閉じた、2018年7月27日渋谷O-NESTでの〈3776を聴かない理由があるとすれば〉再現ライヴ。あの熱気も冷めぬままに次のワンマン・ライヴへ向けて3776と石田Pはまた、ただならぬ企てをしているとのこと! 〈ダイナミクスへの誘い〉っていったいなんだ!?
その内容をすこしでも探るためにちよのちゃんと石田Pに話を訊いてみました。「なにがきても驚かない!」と構えていても、必ず想像を超えてくる3776のワンマン・ライヴ。どうやら今回もまた新たな伝説が生まれそうです! いまから3月21日が待ちきれない!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文・構成 : 伊達恭平
写真 : 大橋祐希
まさか成し遂げられるとは思わなかった

──2018年7月27日渋谷O-NESTでの〈3776を聴かない理由があるとすれば〉再現ライヴは、ちよのちゃん的にはいかがでした?
井出ちよの(以下、ちよの) : 最初は本当にできるわけないなって思ってました。今まで定期公演で前半だけすこしやったときも「きつくて全部やるのは無理だ」って思ってたから、まさか成し遂げられるとは思わなかったのでありがたいなあと(笑)。
──(笑)。どんなところがきつかったんでしょうか?
ちよの : わたしの体力が無くて、体力面でまず大変だなと。
──それはどうクリアしたの?
ちよの : 具体的になにかをしたと言うよりも、今回はリハーサルも全部通しで回数を多くやっていたので慣れたんだと思います。
石田彰 (以下、石田 ) : リハーサルはかなり多かった記憶がありますね。自分も体力的なところで慣れないと厳しいなと思ったから多めにやってたんだと思います。

──O-NESTの前に富士宮でも公演がありましたけど、会場でなにか大きく異なってくる部分はありましたか?
石田 : 富士宮の会場は着席で、なおかつステージが広いのでしっかり見えたと思います。照明もホールの雰囲気が出るので、今回のライヴの演出もあってより芝居を見ているような感覚に近かったんじゃないかな。だから富士宮ではライヴハウスとは別の楽しみがあったと思っています。
──O-NESTは3776を初見の人が多かったような感覚もありました。
ちよの : 物販に来る人の中には前回のワンマンに来たから、今回のライヴに来たってひともいましたね。逆にアルバムだけ前から持っていて「再現ライヴだから来た!」っていう人もいました。
──それだけこのアルバム『3776を聴かない理由があるとすれば』の力は大きかったんだなあと思いますね。ちなみに石田さん、次のアルバムにはいけそうですか?
石田 : ………(笑)。
──(笑) でももうちよのちゃん的には新しいアルバムを作りたいですよね?
ちよの : そうですね、できるなら作りたいです(笑)。
ちよのの実体験も入っている

──「観覧逃げ」の配信も始まりましたね。
石田 : 「観覧逃げ」って言葉自体はちよのが考えた言葉なんですよ。
ちよの : インストアでのライヴ後で、「よし、いまから特典会だぞ」ってときに私が一度舞台からはけて戻ってきたらお客さんがほとんどいなくなってるっていう現象ですね。「どこいったの…」っていう。
──なかなか切なくなる曲ですね(笑)。
石田 : 「観覧逃げ」と「富士山の成り立ち概要」はもともとLINKモード(※1)の曲で何楽章かある『富士山神話』に合わせて作ったんですよ。「イザナギ」って曲では、地獄から鬼たちが追いかけてきて逃げなくちゃって歌っているのに「観覧逃げ」では〈逃げるな~まて~〉って言ってるんですよね。そして「富士山の成り立ち概要」も、神話の方では「天地創造」で山が作られたのは神様が降りてきて…と歌っているのに対してこっちでは淡々と富士山の説明という、そういう体型で作ってます。
(※1)LINKモード : 少し離れたステージで同時に 「ちょっと違う」 曲をプレイ。 ステージA側(3776では静岡側)ではA側の曲を、 ステージB側(3776では山梨側)ではB側の曲を、 その中間ではAとBが混ざった曲を楽しめるというスタイル。
──「打ち上げナイトスカイ」についてはどうでしょうか?
ちよの : あれは文化祭の打ち上げの曲になってるんですよね。
石田 : 井出ちよのの実際にあったことを元に作っている内容で、『季刊井出ちよの』は大体そういう曲になってますね。曲によってはほとんど実体験だったり、 逆にほとんどフィクションだけどちよのの実体験も入っているという曲もあります。
──でも歌詞は石田さんが考えているんですよね?
石田 : だいたい1学期が終わったあとにふたりでミーティングをして、なにがあったかみたいなのを聞いてるんですよ。だから文化祭のときは、終わった直後にすぐミーティングをしました。実際は屋上もないし打ち上げもしてなかったんだけど、気持ち的にそういうフィクションをイメージして「頑張ったけどいつもの私に戻ろうかな」っていう雰囲気を出したという感じですね。
──『季刊井出ちよの』に収録の、おしゃべりの部分とかもふたりで考えるんですか?
ちよの : 毎回さっと終わるときもあれば、かなり時間がかかる時もありますね(笑)。
──毎回ふたりがちゃんと学期ごとにミーティングしているのを知ってから聴くと、印象も変わりますね。
石田 : だから『もうすぐ高校生活』(※2)はほぼ完全にフィクションだったけど、今はリアルな感じの雰囲気が出ているんじゃないですかね。
(※2)もうすぐ高校生活 : 富士山ご当地アイドル3776メンバー、 井出ちよのによるソロ・デビューアルバム。当時中学3年生だった井出ちよのが、高校生になったらどんな女子になる? という9通りの可能性を収録したアルバム。
──ラジオネームのPVもかっこよかったですね。
石田 : 実は1年以上前に撮影されたものなんですけど、今回やっと公開できました(笑)。これを見てもらえれば、「井出ちよの」の活動が3776じゃない、富士山と関係ないんだよっていうのが分かるんじゃないですかね。単純に「井出ちよのちゃん可愛いじゃん」っていう。
「これ見てみたかったんだ」っていう体験を

──では、3月21日のワンマンはどんなライヴになりそうですか?
石田 : まだ想像の段階ですが、3776は聴いたことがあるけど井出ちよのは聴いたことがない人へ向けて「井出ちよの」のソロを出そうかと思ってます。あと、これまでの活動で、電池式の小さいスピーカーとベース、ドラムマシンにアコギを加える形のシンプルなセットとかで演奏したこともあるんです。小さいスピーカーだと、あんまりゴージャスな音を入れてもしっかり鳴らないんですよね。そのときに、それだったら基本的なドラムとベースだけで尚且つ音が小さくても楽しめるんじゃないかなって思ったんですよ。音楽を聴く中でそういう差はあるなってずっと思ってて、だからそういう静かな音量のシンプルなスタイルからライヴハウスらしい大音量までいろんな形を楽しめるライヴにできたらいいなと思ってます。〈ダイナミクスへの誘い〉みたいな副題で考えています(笑)。
ちよの : 私は、私が感じているお客さんが求めているものが正しいかどうかが怪しい部分があるので、とりあえず言われたことをちゃんとこなせるようにはしたいですね(笑)。
石田 : 今回はシンプルなスタイルも見せて、普通のライヴも見せようとは話してたんですよね(笑)。やっぱり「この音量でも楽しめる」というのが人それぞれにあっていいかなと思っていたので。音圧を出して盛り上げる! みたいなライヴもあるけど、これまでの経験から音の差を活かした形でライヴができればと思います。もし仮にやってみてやっぱり普通の方が良いなってなればそれはそれだと思うので(笑)。
──かなり実験的になってますけど、大丈夫ですか!?(笑)
ちよの : 頑張ります(笑)。
石田 : あと今はExtended(※3)のスタイルでライヴも定期的にやっているので、そのスタイルでまだやっていない曲を演奏するのも良いかなと思っています。そうすれば、今回のワンマンでもいろいろなスタイルでのライヴを見ることができると思いますし「これ見てみたかったんだ」っていう体験をお客さんができればと思いますね。
(※3) 3776Extended : 石田彰がギター、井出ちよのがループマシン、というシンプルなセットのトラックで即興演奏をする3776のライブスタイルのひとつ。『僕だけのハッピーエンド』はこのスタイルで音源化された初の作品。
──なるほど。ではお客さんへ井出ちよののソロと3776の違いを改めて説明してもらえますか?
ちよの : 井出ちよのは、中学の頃に「もうすぐ高校生になるけど、わたしはどんな高校生になるんだろう」っていうのがもともとあって、今は実際に高校生になって「じゃあ実際はどうだったんでしょう」ってことを学期ごとに結果を報告してる活動ですね。3776はズバリ『富士山ご当地アイドル』です。
石田 : 簡単に言うと「井出ちよの」は普通にソロでアイドルをやっていて、3776は『富士山ご当地アイドル』ってコンセプトがついてる違いがありますね。
──3776の活動の中で井出ちよのが入るってことはしないんですね。
石田 : 一番最初にLOFTで井出ちよののソロでやったときの考えとしては、3776が無くなっても井出ちよのは残るっていう、そういうつもりで作ったんですよね。例えば3776がグループになっても井出ちよのはソロでできる。そうなったらもしかしたら井出ちよのが3776でやってた曲を歌うかもしれないですよね。3776が無くなってもその動きは自然かなって。
──ありがとうございます。では、最後にふたりから3月21日のワンマン・ライヴに向けて意気込みをいただければ。
石田 : いつものワンマン・ライヴの雰囲気を出しつつ、お客さんがまだ見れてない3776や井出ちよののスタイルを見せられるライヴにできたらと思いますね。井出ちよのの活動も含めて、普段ワンマンでしか観ない人にとってまだ体験していない「こういうのもやってんだ」「あれって実際に見たらこうなんだ」っていうそういう意味でも振り幅、ダイナミクスのある体験ができる場所にしたいです。あと、今までのワンマンはなにかしらのサポートがいたんですけど、今回はサポート・メンバーがいないんですよね。そういう意味でも今回は始めての試みです。
ちよの : 私はすごいまだフワフワしてるんですけど、やっぱり東京は緊張するんですよ。東京のライヴにだけ来るって人も多いと思うし、ご当地アイドルが東京都でライヴするっていうのも結構特別な感じがあるので。今回はサポートもいないから、私個人の力でどれだけ会場のみんなと一体感を味わえるか、そして日頃の感謝をファンの皆様に伝えられるようなライヴにしたいですね。とにかく一生懸命頑張ります!

衝撃のメイン・ビジュアル公開! ワンマン・ライヴの詳細はこちらから!

3776×OTOTOY企画 vol.6
〈暑さ寒さも3776ワンマンライブまで!〉
2019年3月21日(木・祝)@青山月見ル君想フ
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV 2,800- / DOOR 3,300-
チケット購入はこちらから
(入場は、整理番号順になります。)
【特典会について】
※井出ちよのの2ショットチェキを、限定50枚(ひとり1枚まで)、先着で販売します。
※井出ちよのの2ショットチェキのみ、サインなしの販売はありません。
※チェキ券は開場より会場内にて販売します。
※通常の物販も行います。また、お買い上げのCDやアナログへのサインも行います。
これまでの3776ワンマン・ライヴの様子もOTOTOYにて掲載中!
●3776、満員の渋谷o-nestでみせた景色〈「3776を聴かない理由があるとすれば」再現ワンマンライブ東京編〉
https://ototoy.jp/news/89054
●お盆のワンマン・ライヴも大成功! 3776、井出ちよのソロ・デビュー・アルバムをハイレゾ配信!
https://ototoy.jp/feature/20160823000
●3776は時空を越えた! 音楽×演劇で異質なワンマン展開
https://ototoy.jp/news/82977
3776過去音源もOTOTOYにて配信中!
PROFILE
3776
富士山ご当地アイドル3776。 3776の読み方は、「みななろ」。3776は、富士山の標高。2013年6月22日、富士山世界遺産登録と同時にオリジナル曲『私の世界遺産』で本格デビュー。活動拠点は富士山のふもと静岡県富士宮市。
季節ごとにその姿を変える富士山を、画像で切り取っていくかのように、いくつかのスタイルが共存する3776。最もポピュラーなスタイルは、井出ちよののソロユニットスタイル。
【3776公式サイトはこちら】
http://m3776.com/