スペシャル・フォトギャラリー
第三期BiSのヒューガーのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : ヒューガー(BiS)

BiSの新作『NEVER MiND』は、とても挑戦的なアルバムだ。楽曲を提供したプロデューサーたちのクリエイティブのエゴがぶつかり、各曲が強烈な個性を放っている。Age Factoryにも驚いたが、fOULにプロデュースを頼んだのは、個人的には最高にツボだった。かなり楽曲のことに触れたヒューガーのインタビューを読みながら、ぜひそれぞれのツボを見つけて欲しい。いやはや最高だ!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健、草鹿立
写真 : 大橋祐希
「ニルヴァーナや!」と思いました
——2023年はヒューガーさんにとってどんな1年でしたか?
ヒューガー:BiSとして再スタートする土台になるような大事な年でした。年明けからメンバーがふたりも脱退して、気持ちの整理がつかないままのスタートだったんです。でも3月に新メンバーの3人が入ってきてくれて、そこからは6人で突っ走れました。
——トータルでみると、2023年は良い1年だったんですか?
ヒューガー:良い面ももちろんあったんですけど、「自分まだまだやな」と思うことの方が多かったです。2023年で悔しかったことを忘れずに、今年は頑張りたいですね。

——2023年で1番悔しかったことはなんですか?
ヒューガー:Zepp Hanedaでやった〈INCREDIBLE BiS TOUR〉のファイナル公演が埋まらなかったことですね。ライヴ自体は楽しかったし、メンバーともお客さんとも心が通じ合っていたと思うんです。でも目標は完売だったし、もっと研究員を増やしたかったので、達成できなかったのは悔しかったです。
——年が明けて2024年の1月4日から1月5日にかけて、BiSは24時間イベント〈CLOSE ENCOUNTERS OF THE THiRD BiS〉を代官山UNITで開催しました。長丁場のイベントで体力的にも大変だったと思いますが、やってみてどうでした?
ヒューガー:私は正直辛くなかったんですよ(笑)。もっと満身創痍になるのかと思っていたんですけど、24時間終わった後に「あと1時間くらいはいけるな」って思うくらい体力は残っていました。
——すごい (笑)。24時間イベントで得たことはありますか?
ヒューガー:メンバーみんなでリカバリーする能力は上がったんじゃないかなと思います。体調が万全じゃないメンバーを助け合ってやれたのは、大きな収穫でした。これからもイレギュラーなことは起きると思うので、そういう対応能力は前もって身につけておいた方がいいと思うんですよ。だから24時間イベントで、体がボロボロの中お互いを鼓舞しあって頑張れたのは重要な経験でしたね。

——現在は〈WACK TOUR2024「PiZZA WACKful WORLD TOUR」〉を回っている最中だと思いますが、WACKツアーはどうですか?
ヒューガー:WACKのグループみんなで毎週いろんな場所でライヴができて楽しいです。シャッフルユニットもあるし交流はしているんですけど、皆さん内心はバチバチですね。全組ライバルだと思うくらいの気持ちですし、BiSも負けていられないです。
——ヒューガーさんはWACKの他グループでは誰と仲がいいんですか?
ヒューガー:ASPのチッチチチーチーチーですね。チーチーが加入したオーディションは私も受けていたので、今でもタメ口で話す仲なんですよ。あとExWHYZのmayuさんは、密かに仲良くなりたいと思っています。月刊WACKの対談に1回呼んでもらったし、ExWHYZのラジオでmayuさんに「WACKツアーで仲良くなりたいのはヒューガーちゃん」って言ってもらったんです。すごく嬉しかったです。
——相思相愛ですね。さて、メジャー・サードアルバム『NEVER MiND』がリリースされました。『NEVER MiND』というタイトルに関しては何か感じましたか?
ヒューガー:「ニルヴァーナや!」と思いました(笑)。でもタイトルに負けないくらい、良い曲が詰まった作品になったんじゃないかなと思います。
——楽曲についても訊いていきます。まず1曲目はAge Factoryプロデュースの楽曲“R.U.N”です。この曲の推しポイントはどこですか?
ヒューガー:「走って 走ってく 帰り方も忘れて」という歌詞です。悩みとか荷物を捨てて、良い意味で頭を空っぽにできるところが“R.U.N”の好きなところですね。このアルバムをきっかけに、BiSは走る速度を上げないといけないと思っているんです。“R.U.N”が1曲目なのはすごく意味があると思います。
——「走る速度を上げないといけない」と思っているのはなぜですか?
ヒューガー:今までと同じことを同じペースでやっていても、成長できないと思うんですよ。どんどん大きくなっていくためには、できることを何倍にも増やしていかないといけない。だからスピードアップが大事なんです。
