見返りもなく、救いもしない──ドレスコーズ『†』で志磨遼平が語る、いま必要な「ロックンロール」とは?
志磨遼平のソロ・プロジェクト、ドレスコーズが、通算10枚目のフルアルバム『†』を2025年5月14日にリリースした。制作の過程は「のっぴきならなくなった」と語られるほど切実で、その背景には、自叙伝『ぼくだけはブルー』の出版をきっかけとした過去の反芻や、それに伴う焦燥感、そして「生まれ変わりたい」という強い衝動が見え隠れする。収録曲「ロックンロール・ベイビーナウ」をはじめ、アルバム全体に散りばめられたロックンロールへの熱い想いとはどういうものだったのか。志磨が"作らずにはいられなかった"という、瑞々しく粒ぞろいの10曲。ぜひ耳を傾けてほしい。
大切なものが、むき出しで詰まった一枚