だんだん歌い方も掴めてきた
——5月14日には中野heavysick ZEROにて新体制初ワンマンライブ〈BiS the REPRODUCTiON LiVE〉を開催しました。こちらはどんなライヴになりましたか?
ヒューガー:お披露目ライヴは、その日にできることを思い切りやるということを意識しました。実際、その日だけの空気を作れたんじゃないかなと思います。
——新メンバー3人のパフォーマンスはいかがでしたか?
ヒューガー:めっちゃ緊張していましたね。シオンはそうでもなさそうだったけど、「ヒーーーーーー」って悲鳴が聞こえて笑っちゃいました。見えへんところから「あんな悲鳴聞こえてきたら誰でも笑うやろ」ってくらいおもろくて。前を見たら研究員が、もみくちゃになってスクワットしているので、前も後ろも大変でした(笑)。カオスなライヴでしたね。
——全体としての出来はどうでしたか?
ヒューガー:渡辺さんには「5点」と言われました。でも確かに5点でした。その日は「やり切った」というより、「まず1歩踏めた」という気持ちでしたね。必死にやっていたんですけど、技量が合っていなかったです。まだまだできることがあるなと思いましたね。
——その後6人で〈3 balls and 2 strikes TOUR〉を回りましたが、どんなツアーになりましたか?

ヒューガー:実は私も初めてのワンマンツアーでした。もう加入して半年経っているし、後輩もできたので、新メンバー気分ではいられなかったですね。こういうスケジュールで、こういう体力の使い方をするんだという感覚を掴めました。自分の保ち方もわかった気がします。
——どういうふうに自分を保っていくんですか?
ヒューガー:外にいると気を張ってしまうので、疲れやすいんですよ。だからその日にリセットするためにお風呂をためて入っています。必ずお風呂に入ることで、心も体もリセットして、失敗しても次の日まで引きずらないように切り替えていますね。
——必ずお風呂に入るとなると、今後初期BiSのような車中泊ツアーみたいなことがあったら大変ですね。
ヒューガー:車中泊は大丈夫です! どこでも寝られるので(笑)。
——頼もしいですね。ツアーで楽しかったことはありますか?
ヒューガー:いろんなとこに行けるのが、まず楽しかったですね。研究員の雰囲気も各地で全然違いました。普通に生きていたら出会わへんような人ばっかりと会えていたので楽しかったです。でもご飯もギャルたちには置いていかれました…。
——詳しく聞かせてください(笑)。
ヒューガー:楽しみたいとは思っているんですけど、自分をリセットすることに労力を使いすぎたんですよ。だから私は外には食べにいかず、ひとりでUberEATSを頼んで楽しんでいました(笑)。
——なるほど(笑)。ツアーを回るなかで印象に残っている土地はありますか。
ヒューガー:東北ですね。青森に初めて行ったときに泣きそうになるくらい空気がおいしくて。仙台の牛タンもおいしかったです。
——出身の関西はどうでした?
ヒューガー:最高でした! 研究員と直接話すのが楽しすぎますね。やっぱり波長が合いますね。顔に書いているわけじゃないですけど、ライヴで舞台に立ったら、おかえりの空気がすごく伝わってきて、嬉しかったです。
——7月18日に開催された恵比寿LIQUIDROOMでのツアーファイナルはどうでしたか?
ヒューガー:LIQUIDROOMはライヴするのが楽しい箱でした。見晴らしがよくて、歌が届く感じがして楽しかったですね。7日連続リリイベもやっていたこともあって、足も痛かったり、疲労が蓄積していたりと全員が体調万全ではなかったんです。技術的には、もっと上手くできた箇所はたくさんありますね。
——5点といわれたお披露目ライヴと比べたらどうですか?
ヒューガー:新メンバーの3人はお披露目ライヴと比べると全然違いましたね。6人で揃った部分もありましたし。点数でいえば数十点は上がった気がしますけど、でもまだいけるなとは思います。風船を使って肺活量を上げる練習もしていたので、だんだん歌い方も掴めてきた気がしますね。
