自分だけで背負わないようにするのが課題
——トギーさんから見て、イコ・ムゲンノカナタさんはどういう印象ですか?
トギー:繊細な子ですね。顔色を伺うわけではないけど、人の気分を気にしているのかなと思うし、怒られるのがすごく嫌な性格だと思います。「怖い」だけで終わっちゃうともったいないので、私も言い方には気をつけています。イコちゃんには心が強くなってほしいです。
——イコさんは身長も高いので、ステージで目立ちますよね。
トギー:腕も足も長いし、ステージ上でも見栄えがいいです。だからダンスを誰よりも上手くなってほしいです。練習もすごく熱心だし、歌も上手になりそうで楽しみですね。
——クレナイ・ワールズエンドさんの印象は?
トギー:クレは真面目ですね。自分ができないことがあるのが、すごく嫌なんだろうなと思います。練習でできないことがあると、いつも悔しそうな顔をしています。真面目すぎて大変そうだなと思いますね。自分のダメなところを許せないことはいいことなんですけど、最初のうちはしんどいことが多いと思います。どんどんわかってきたらメキメキ成長していく気がしますね。
——シオンエピックさんの印象はどうですか?
トギー:本番ではやるタイプですね。正直なところ、まだ底力が見えないです。シオンもクレと同じように怒られるのが嫌なタイプなので、言葉に棘がないように接しています。やるところはしっかりやってもらいつつ、もっと伸び伸びしてくれたらいいなと思います。
——5月14日に中野heavysick ZEROにて新体制初ワンマンライブ〈BiS the REPRODUCTiON LiVE〉を開催しました。どんなお披露目ライヴになりましたか?
トギー:中野heavysick ZEROは、3期BiSとしてはじめてのワンマンライヴをやった場所だったので、どうしても過去のことを思い出してしまいました。やっと新体制で再始動できたことは良かったんですけど、それまでやってきたことをたくさん思い出してしまいました。比べるわけではないですけど、あの頃より良いグループでありたいと思いながらパフォーマンスしていました。
——当時の頃と比べてみていかがでしたか?
トギー:当時のheavysickのリハの動画をいまでも見返すんですよ。全然踊れていないのに、自信満々でした。いまは中途半端に歌とかダンスのことがわかっていて、それが却って足枷になっていることもあるなと思うんです。例えば大きく踊るのもきれいに踊るのも大事なのに、今はどちらを選ぶか考えてしまったり。
——新体制でのライヴは、グループとしてはどうでしたか?
トギー:シオンから悲鳴が聞こえてきました(笑)。本人曰く、「1発目から本気出しすぎてそうなった」らしいです。でもやりきってくれたので、良かったです。イコもクレもしんどそうではあったけど、楽しそうにやっていたのが良かったですね。お披露目ライヴはちゃんと楽しめるかがすごく大事だと思うんですよ。ガチガチにならないようにすごく練習していたので、それで自信がついたのかなと。

——5月から7月にかけて〈3 balls and 2 strikes TOUR〉を開催しました。こちらはどんなツアーになりましたか?
トギー:なんとか全国回れました。ヒューガー、新メンバーにとってはじめてのワンマンツアーだったので、日々頑張りながらやっていきました。heavysick ZEROでのライヴのときよりみんな楽しめていたのが伝わってきてよかったです。今回はMCでも新メンバー3人のことを知ってもらえるようにしていたんです。今後はもっとお客さんに寄り添ったMCをできるようにしたいですね。
——ツアー中に反省会とかはしたんですか?
トギー:反省会とまではいかないですけど、ライヴ後は楽しかったこととかを話しています。今はとりあえず数をこなしていかないといけないなと。イコやクレは全国各地を回るのが初めてだったので、早起きして知らない土地を楽しんでいたみたいです。
——課題などは見えてきましたか?
トギー:私ひとりでやらないといけないと思っていたものを、人に任せられるようにしたいです。自分だけで背負わないようにするのが課題ですね。特にナノ3やヒューガーには任せられる部分も増えてきたので。そうした方がグループとしていいと思いますし。
