スペシャル・フォトギャラリー
第三期BiSのトギーのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : トギー (BiS)

第三期BiS唯一の初期メンバーで、精神的な支柱だけでなく、実質的なリーダー的存在にならざるを得ないトギー。この個性的なメンバーをまとめるのは相当に難しいし、すごいプレッシャーだろう。でも、不思議とトギーには期待してしまう。BiSHのチッチが成し遂げたように、彼女もBiSを目指すべき方向に導いてくれる気がしてならない。がんばれ! トギー。でっかいところでBiSを見たいぞ!!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
私は辞めようとは思わなかった
——今年1月に日比谷公園大音楽堂でワンマン・ライヴ〈ESCAPE from BiSimulation〉が開催されました。このライヴをもって、イトー・ムセンシティ部さん、ネオ・トゥリーズさんのふたりが脱退しましたが、いま改めて振り返ってみて当時はどういう心境だったのでしょうか?
トギー:幕張でのライヴが終わって「次は野音で頑張ろうね」と話している中での脱退だったので、正直モヤモヤした気持ちで挑んでいました。
——トギーさんもグループを辞めようと思ったことはあったんですか?
トギー:逆に続けたいと思いましたね。辞めると聞いても、私は辞めようとは思わなかったです。あの頃、次のシングル(「イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム」)のリリースは決まっていて、私はデモを聴いた時点で「イーアー」を歌いたいと思ったんです。「この曲を歌いたい」というモチベでやっていけるくらい楽しみだったので、辞めたいとは思わなかったです。
——それから気持ちは切り替えられましたか?
トギー:正直、全然切り替えられなかったですね。2月にWACKのグループみんなで出演した〈ONAGAWACK〉のとき、自分たちのライヴ終わった後とBiSHのライヴを見た後に泣いちゃったんです。BiSHは序盤にメンバーが固まって、それから脱退せずにほとんどのメンバーが8年間一緒にやってきたじゃないですか。だからこそ、できることもあるなと思って悔しかったんです。
——ライヴ後に泣いてしまったのはなぜですか?
トギー:女川という場所はWACKのファンにとって特別な場所なので、昔からの研究員たちがたくさん来ていたんです。その人たちは、昔の思い出と重ねて見ている気がして悲しくなりました。私は今のBiSを見てほしかったんです。だから泣いてしまったんだと思います。

——3人体制での活動期間はどうでしたか?
トギー:新メンバーが入るまではきつかったですね。3人体制は、それはそれでおもしろいとは思っていたんですけど、マイナスなニュースで終わったまま進んでいたので、3人でずっと悩みながら活動していました。
——どんなことを悩んでいたんですか?
トギー:3人でBiSのおもしろさをどう出していくかすごく考えていました。でもあのまま新メンバーが入らなかったら、もっと辛かったのかなと思います。
——3人体制の期間はどうモチベーションを維持していたんですか?
トギー:とにかく目の前のことを大事に頑張るだけでしたね。
——なるほど。3月19日から25日にかけて行われたオーディション合宿「WACK合同オーディション2023」で新メンバーであるシオンエピックさん、イコ・ムゲンノカナタさん、クレナイ・ワールズエンドさんの3人が加入しました。いまはどう新メンバーとコミュニケーションをとっていこうと考えていますか?
トギー:そこもすごく悩んでいる最中ですね。私は協調性のある人たちで固まってしまうのは、よくないと思っているんです。もっと本当の自分を出して、自分の意見を言ってもいいんじゃないかなと思います。でも新メンバーはそれぞれ全く違うタイプだから、今までは考えられていなかったことも浮かんでくるんです。私も人間的に成長しないといけないなと思いました。
——トギーさんはBiSとして先輩なので、アドバイスしたり、チームをまとめることも多いと思います。
トギー:そうですね。プライベートで仲が良い必要はないから、もっとちゃんと仕事の話を真面目にできる関係になれるといいのかなと思います。でも真面目な話のときにまだ萎縮しちゃう子もいるので、そこは課題ですね。
