逢田梨香子が、日々を彩る4th EP「装飾」──アーティスト・デビュー5周年でたどり着いた、自由な表現

声優、逢田梨香子がリリースする4枚目の作品。そのタイトルは「装飾」だ。『ラブライブ!サンシャイン!!』の桜内梨子役で、スクールアイドルグループ、Aqoursとしても活動する彼女。今作には、自身が作詞した“透明な装飾”、“マイメソッド”のほか、作詞をやなぎなぎ、作曲・編曲をsumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司が担当した“銀河のエデン”、そして逢田梨香子史上最もキュートな“Is this love?”(TVアニメ「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」第二エンディングテーマ)を収録。かなりバラエティに富んだ作品に仕上がっている。アーティスト・デビュー5周年を迎え、彼女はいまどんなことを考えて、今作を作り上げたのか。話を訊いた。
「装飾」をテーマにした、4th EP
逢田梨香子、直筆サイン色紙を抽選で1名様にプレゼント!
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■応募期間、方法
2025/3/26(水) ~ 2025/4/9 (水) 23:59
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・『装飾』を購入した際使用したアカウントの、メールアドレスもしくはXアカウント名
・購入時のキュー番号(「XXXXXXXXX」XXX点 ¥XXXXXX(税込) 購入完了のお知らせ(000,000)←この数字です)
・お名前
・ご住所
・連絡先
・ご意見、ご感想
をご記入の上お申し込みください。
■対象ユーザー
OTOTOYにて、逢田梨香子『装飾』のハイレゾ音源をまとめ購入いただいた方
※単曲購入は対象外となります。
■当選発表
ご当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
INTERVIEW : 逢田梨香子
逢田梨香子の4枚目のEPは、毎日の日々を「装飾」してくれるような、軽やかな作品に仕上がっている。前向きな気持ちを込めて制作したという今作には、ネガティヴな感情を抱えながらも、そこから生まれるポジティヴさが表現されている。人は誰しも、「透明な」装飾品を纏って生きている。日々変わりゆく年月のなかで、逢田梨香子はこれからどんなものを「装飾」していくのだろう。
インタビュー&文 : 西田健
ちょっとした寄り道の時間を楽しめるように
──2025年3月26日に4th EP「装飾」がリリースされます。今回の「装飾」というコンセプトはどういうところから生まれたものなんですか?
逢田梨香子(以下、逢田):私の過去の作品は、ジャケットも白や黒をベースに、ちょっとシックなものも多かったんです。だから今回は逆にカラーを入れて、彩りを添えるのがいいかなと思ったんです。そういうイメージから派生して「装飾」というテーマが生まれました。ひとつひとつの楽曲を装飾品に例えて、聴いてくださっている皆さんの毎日を彩ってくれる存在になったらいいなと思っています。楽曲も前向きな気持ちを込めて制作しました。
──今作は冒頭から“decorate”という物語の始まりを感じるようなインスト楽曲からはじまりますね。
逢田:次の“透明な装飾”に繋がるようなインストを作っていただきました。この曲と次の“透明な装飾”を作ってくださった市川淳さんは、初期の頃から私の楽曲を手がけてくださっていてすごく信頼している方なんです。イメージをお渡ししつつ、自由に作っていただきました。
──“decorate”というタイトルはまさに「装飾」みたいな意味合いですよね。
逢田:もともと“decorate”はEPのタイトル候補に入っていたんです。5月に開催する予定のライヴのタイトルも〈Decorate My Stage〉にしたので、そこに関連づけました。
──そこから今作のリード曲“透明な装飾”へと移っていきます。
逢田:「透明な装飾」は1st EP『Principal』(2019年リリース)のことを思い浮かべつつ、過去を投影して作っていただきました。アーティスト活動が始まった頃の気持ちを思い出して、「今はこういうメロディーを歌ってみたい」とリクエストしたんです。
──ご自身で作詞されていますが、歌詞にはどんな想いを込めたんですか?
逢田:この楽曲の歌詞には、今の自分の気持ちを込めています。30歳を迎えてから、自分でも意外なほど心境の変化があったんです。以前は、仕事が終わったらすぐに家に帰りたくて、むしろ外出するのが面倒なくらいだったんです。今でも基本的にはそうなんですが、最近は少し時間ができると「カフェに寄ってから帰ろうかな」と思うようになって、ちょっとした寄り道の時間を楽しめるようになりました。おそらく、心に少し余裕ができたんでしょうね。そんな心境の変化を楽曲にも表現しています。
──なるほど。
逢田:この曲では、趣味についても歌っています。人それぞれ違う趣味を持っていて、中には周囲から理解されにくいものもあるじゃないですか。でもどんな趣味を持つかは個人の自由だと思いますし、そこに「正解」はないと思うんです。何を好きになるか、何に幸せを感じるか、それは人それぞれ。誰かにとっては価値がないように見えても、自分にとってはかけがえのない大切なものだったりすると思うんです。そういう大切なものを否定されたくない、守りたいという気持ちも込めています。それに「美しいもの=完成されたもの」ではないとも思っています。歌詞の中に「不揃い未完成 それも素敵ね」というフレーズがあるんですが、たとえ不完全でいびつでも、それが誰かにとっての宝物になったり、魅力的に映ったりすることもある。そんな自由な価値観や、多様な美しさを表現した楽曲になっています。
──タイトルの「透明な装飾」とはどういう意味ですか?
逢田:他人から気づきにくいものや、見えないものが、実は自分にとって大事だってこともあると思うんです。だから他人には見えなくても、自分の周りには「透明な」装飾品を纏って生きているとイメージして「透明な装飾」というタイトルをつけました。
──自分の内面的な部分を「装飾する」ような感覚でしょうか?
逢田:そうですね。人からは見えづらいし別に見えなくてもいい。それに理解されようと思っていなくても、そういう「自分の世界」を大事にしたいなと思っています。
──なるほど。歌詞にもそういう部分が描かれていますよね。
逢田:そうですね。この楽曲の大きなテーマは「自分の世界」なんです。自分だけの時間や空間を大切にすることを意識しています。私ドラマの『孤独のグルメ』や『サ道』が好きなんです。ひとりの時間を存分に楽しむような、「おひとり様」のスタイルを持っている人って、とても素敵だなと思うんです。ひたすらひとりの時間を満喫するようなものに惹かれているのかもしれないです。自分の世界を持って、その時間を大切にする。そんな感覚を、楽曲の中でも表現できたらと思っています。
──なるほど。ちなみに逢田さんは「おひとり様」のスタイルでご飯を食べに行ったりすることもあるんですか?
逢田:休みの日に出かけてひとりで何か食べ行こう、みたいなことはあんまりしていないかもしれないですね。ときどき仕事の合間に行くくらいです。
──むしろ自分が行かないからこそ、憧れがある?
逢田:ありますね。やっぱりご飯って誰かと食べたいと思っちゃうんですよ。だから『孤独のグルメ』のように、ひとりでただただ食事を楽しむ姿は、素敵だなって思います。でも行こうと思えば全然何でも行けます。ラーメンとかも全然行けますし、多分ディズニーランドとかも行けます。人からどう見られているかはあんまり気にしないので、そこは何でも行けますね。
──ひとり旅も行けそうですか?
逢田:行けると思います! でもひとり旅だと、「私何しに来たんだろう? 」ってなっちゃう気がしますね。旅行が終わった後に「あそこ良かったよね」って友達と共有してこそ旅みたいな思いがあって。あとはひとりだと宿から出られる自信がなくて、結局インドアになってしまいそうです(笑)。