INTERVIEW : 小町まい

私は、言うこと聞きたくないタイプなので
――年越しはどういう風に過ごしました?
小町まい(以下、小町):年越しは家でおせちを食べました。でも私おせちで食べれるものが少ないので、食べれるようにハンバーグとかいろいろ詰めてもらいましたよ。あとは蕎麦も嫌いなので、代わりにラーメン食べましたね。
――さすが。ラーメンはちゃんと好きなんですね。
小町:ちゃんと好きですよ。ビジネスじゃないです。語れるほどじゃないですけど(笑)。
――いま振り返ってみて、昨年2023年はどういう年でしたか?
小町:2023年は現状維持の1年でした。自分たち的には維持して、特に新しいことはせず、今まで通り楽しく過ごしました。でもいい1年だったなと。
――現状維持って難しいですよね。
小町:でもさっきメンバーと喋ってて、ファンの人に「今後どうなりたいの?」って質問されたときに、「このまま続けるよ、楽しく過ごすよ」みたいなこと言うと、悲しい顔をされるらしいんですよ。
――なるほど。現状維持と言いつつ、SANDAL TELEPHONEがやろうとしている、クラブでかっこよく魅せるみたいな動きは、すごくかっこいいなと思いますよ。
小町:ありがとうございます。でも私的にはやりすぎ感もあるんですよ。飽きられちゃったら嫌だなと。私自身も他のことをやってみたい気持ちもあって。
――やりたいこととかあるんですか?
小町:ライブだったらアコースティックライブとかやりたいですね。自分では絶対弾けないんですけど、自分たちの曲をゆったりしたアコースティック・アレンジで歌ってみたいです。
――SANDAL TELEPHONEの初めてのライブって覚えてますか?

小町:当時はもっとしっかりしなきゃなって思っていました。MCも全部台本があって、そこを死ぬほどを覚えてやったのを覚えてます。
――どんなこと書いてあったんですか?
小町:最初は電話をガチャンってやるみたいな、演劇っぽいものから始まりました。自分的には良くできたつもりだったんですけど、今思うと良くないライブだったのかなとか、いろいろ思います。当時は他のメンバーともあんまり話せていなかったので、もっとコミュニケーション取れば良かったなと思いますね。
――グループ内での変化はそれからありましたか?
小町:いまの方が雰囲気が良い感じになってきました。3人みんな楽しくやろうね、でも頑張ろうねって感じですね。まあ、前までは武道館とかアニメのOPとかやりたいとか言ってたんですけど、いろいろ経験していくうちに難しいこともあることに気づいたんです。それだったら、楽しく活動できた方がいいなと。
――楽しく、というのは小町さんのなかで大事なんですね。
小町:そうですね。楽しくないと、お客さんも楽しくなくなっちゃうなと思って。いまはそれが目標になりました。楽しくいよう、笑顔でいようって。昔は完璧でいなきゃとか、見え方を気にしてたんですけど、そういうのもあんまり気にしなくなったし、肩の力が抜けた気がしますね。
――2月20日には最新ミニ・アルバム『SHUTDOWN→REBOOT』がリリースされます。 今回ヴォーカルとしても求められるレベルが上がった感じがします。
小町:“Allegro”とか大変でしたね。でもまだライヴではやっていないので、反応が全然予想つかない。私たちのファンの人は、新しいとか、かっこいいって言ってくれると思います。
――これまでのSANDAL TELEPHONEにはない、壮大なコーラスが入っていますよね。
小町:「私を見ろ!」って感じでアニソンみたいに歌いたいなって思ってます。
――ボーカル的に難しかった曲はありますか?
小町:“悲喜劇的アイロニー”と“SHUTDOWN→REBOOT”は、可愛い様子がなくなった感じがして、かっこいい2曲だなと思います。
――推し曲はどの曲ですか?
小町:うーん、全部いい曲だから迷っちゃいますよね。“Shangri-La”はやっぱり注目してほしいです。先行リリースしたとき、叩かれるかなって最初思ってたんですけど、好意的ですね。エゴサしてたら、「アイドルが“Shangri-La”カバーしてるんだけど! (怒りマーク)」みたいな人を見かけました。そういうのを見ると、「これには、いいね!しないぞ」と思って。話変わるんですけど、そういう反応とかで一喜一憂しちゃうのが嫌ですね。あんまりそういうのも流されないようにしようと思って。
――気になっちゃいますか?
小町:なりますね。でもエゴサしないのも良くないかなと思って。いいね! くれないとか言ってくる人もいるし、そういう人には「わかったわかった、いまするから!」って思っています。難しいですね。アイドルって。
――小町さん、結構尖ってますよね。
小町:尖っていたいタイプなんですよ、本当は。前まではそれが出過ぎて「私が一番!」って感じだったので。それは抑えつつも、心の中では尖っていたいなって思ってます。
――尖っていたいんですね。
小町:そっちの方がかっこよくないですか?「優しい! あの子性格良さそう! 」って言われるの、めっちゃ嫌です。
――尖ってる風に見られたい?
小町:はい。そこを好きになってくれる人がいい。まあ、優しいですけどね。性格が好きというよりは、目立ちたがり屋のところも好きだよみたいなことを言ってくれた方が嬉しいです。結構わがままだと思いますけど、そういうところも怒られない程度に出していけたらいいなと思いますね。
――なるほど。他のアイドルさんと比べると、珍しい感覚だなと思います。
小町:最近のアイドルの子はみんな優しいですよね。しっかり言うこと聞くし。私は、言うこと聞きたくないタイプなので。
――良いですね。今回「UnLucky」とか「Sparkle」みたいなハッピーな曲もありますよね。
小町:「Sparkle」は好きですね。「Sparkle」の歌詞は、自分に自信がある人かなって感じします。落ちサビで「今夜は私達No.1!」みたいな感じで歌うんですけど、気持ち良いですね。楽しそうに歌って踊る私たちを見て、ファンの人も楽しくなってほしいなっていう感じの曲です。
――最後になりますけど、2024年も始まりましたけど、抱負はありますか?
小町:書き初めでは、「一番」って書きました。誰々を超えて、とかそういうのじゃなくて、自分の中で自分が一番。私たちが一番だったねっていう感じの一年になったらいいなって思います。

編集補助 : 草鹿立
電気グルーヴのカヴァーを含む、最新ミニ・アルバム!
リリース情報
SANDAL TELEPHONE 2nd Mini Album 『SHUTDOWN→REBOOT』
2024年2月17日(配信)/ 2月20日(CD)
(A盤):価格 ¥2,200(税込) 品番:SDTP-19
配信URL:https://orcd.co/sdtp19
(B盤):価格 ¥2,200(税込) 品番:SDTP-20
配信URL:https://orcd.co/sdtp20
ライブ・イベント情報
①公演名:『SANDAL TELEPHONE「SHUTDOWN→REBOOT」発売記念アウトストアイベント』
開催日時:2024年2月23日(金祝) 開場 15:30 / 開演 16:00
会場:恵比寿CreAto (https://www.creato.bz)
入場無料 ※入場時別途1ドリンク代
[来場予約]:https://tiget.net/events/295167
<一般予約> 受付期間:2024/1/18(木)20:00〜2024/2/22(木)23:59
②公演名:『SANDAL TELEPHONE 第31回定期公演 「S.T vol.31」』
開催日時:2024年2月23日(金祝) 開場 19:00 / 開演 19:30
会場:恵比寿CreAto (https://www.creato.bz)
料金:前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000 ※入場時別途1ドリンク代
[一般発売]チケット販売URL:https://tiget.net/events/295177
<一般販売> 受付期間:2024/1/29(月)22:00~2024/2/22(木)23:59
SANDAL TELEPHONE ディスコグラフィー
過去のインタヴュー記事はこちら
PROFILE:SANDAL TELEPHONE

小町まい,夏芽ナツ,藤井エリカからなる3人組ガールズグループ。2019年に結成し、翌年にミニアルバム『Step by Step』をリリース、“フューチャー×ノスタルジック”の世界観とダンサブルなポップスを取り入れた楽曲、パフォーマンスで注目を集める。オフィシャルハッシュタグは「#SDTP」
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