こんな難しい曲、私たち歌えるの?
——2024年1月4日~2024年1月5日には24時間イベント〈CLOSE ENCOUNTERS OF THE THiRD BiS〉が開催されました。こちらはどうでしたか?
ナノ3:おもしろかったですね。6人で何か成し遂げたという達成感がありました。多分私が入ったくらいから、今のBiSは精神的にも肉体的にも大変なことをやっていないんじゃないかなと思うんです。だから今のタイミングでできてよかったなと思います。
——新曲も含めていろんな曲をやっていましたよね。
ナノ3:(第3期BiSになってからの)曲披露だったんですよ。
——なるほど。大変だったことはありましたか?
ナノ3:イベント中に大変だったことは特になかったですね。むしろ練習期間の方が大変でした、全曲披露するからツアー中から振り入れをしないといけなくて。だから、どうやって進めていけば効率的になるのか考えました。途中から皆ペースも分かってきて、後半からはスムーズにいけましたね。

——披露できてよかった曲はありましたか?
ナノ3:初期の『Brand-new idol Society』(メジャー1stアルバム)の曲は、やっとやる日が来たんだと思いました。全曲できた嬉しさはありましたね。
——個人的には“TOUCH ME”がよかったです。
ナノ3:ありがとうございます!研究員もすごく喜んでいましたし、披露できてよかったです!
——DOPING PANDAのフルカワユタカさんが手がけた「LAZY DANCE」も盛り上がっていましたね。
ナノ3:あんなにコールが入る曲になるとは思いませんでした。最初は皆戸惑っていましたけど、だんだん一体感を出せるような曲になっていったんです。「LAZY DANCE」はライヴで披露するとハッピーな感じになっているんですけど、フルカワさん曰く、歌詞はそんなに明るくないんですよね。そこがおもしろいですね。
——2024年2月28日には新アルバム『NEVER MiND』がリリースされます。そこに収録されている新曲「青風」は、ナカコーさん(LAMA、iLL、NYANTORA、ex. スーパーカー)が作曲なんですよね。
ナノ3:そうなんです。SUPERCARが活動していた頃はまだ生まれてもいないですけど、プロデュースしてもらえると聞いて、しっかり楽曲を聴くようになりました。「こんな難しい曲、私たち歌えるの?」って思いました。私は力を入れた歌い方しか知らなかったから、レコーディングは難しかったです。
——レコーディングはいつ頃だったんですか?
ナノ3:まだ半袖を着ているくらいの時期に収録しました。アルバム収録曲で1番最初だった気がします。雰囲気を出すのが難しかったですね。
——ナカコーさんのディレクションはどうでしたか?
ナノ3:とても優しかったです。結構私たちの思うように歌わせてくれて、難しいところはアドバイスをもらいました。音程が難しかったので、詳しく教えてもらいました。
——「Olenimorph, Ole」の歌詞も拝見しましたが、すごく捉えどころのない歌詞というか……。
ナノ3:歌詞はabelestさんに書いてもらいました。abelestさんが事前にパーソナルな質問をメンバーに送ってくださって、その回答をもとに歌詞を書いてくださったみたいです。だから私たちのことを少し知られている状態でレコーディングに臨みました(笑)。
——なるほど。「青風」は24時間ライヴで初披露されましたが、実際にライヴで歌ってみていかがでしたか?
ナノ3:かなり良いなと思いました。私たちの技術がもっと伴えば、もっといい曲になるんじゃないかなと思います。わかりやすく雰囲気を変えられる曲ですね。ヒューガーが作った振り付けにも注目です。
——ナノさんの推しポイントはどこですか?
ナノ3:冒頭に「ほら血じゃねーし」って私のパートがあるんですけど、ここは語呂もいいし、歌っていて気持ち良いんです。
