終わった後スタッフさんにスライディング土下座しました
──そして12月23日(土)には、日比谷野外音楽堂でのワンマンライブ〈But I Love You TOUR FiNAL -I can fly!!!!!!-〉が開催されました。ワンマンを終えていかがですか?
ナ前ナ以 : 野音でのワンマンは2回目なんですけど、はじめて野音に立たせてもらうときにも、野音がすごい場所だとはわかっていたんです。でもやる前は、結局自分のなかで野音は誰かの大切な場所にすぎなかったんですよ。でもこうやって頑張って手売りして、2回も立たせてもらったことで、野音がすごく大事な場所になりました。自分にとって、大事な場所ができたのははじめてかもしれないです。
──すごく良いことですね。
ナ前ナ以 : ファンの人に「どこに立ちたいの?」ってよく聞かれるんですけど、私は特になかったんです。そこに立ったことないから、わからなかったんですよ。でも野音はASPにとっても大事な場所になりましたね、嬉しいです。
──野音でのライヴはメンバー7人だけではなく、ならず者も含めた全員で伝説を作った公演だったなと思っています。“NO REASON”のパフォーマンスの途中で、音が飛ぶトラブルもありました。再開したときの、それをもろともしないナ前ナ以さんの煽りの第一声には痺れましたよ。
ナ前ナ以 : そうですか!? 私はあの第一声もそうですし、最後まであれをどうカッコよくしようかということを考えていました。あれは脳みそフル回転して出ちゃった言葉なんですけど、MCでそのことについて触れた言葉は、全ての人に対して思いやりがあったものではなかったなと反省しています。終わった後スタッフさんにスライディング土下座しました。
──なるほど。でもあの第一声は本当にすごいと思うし、なかなか普通の人はできませんよ。
ナ前ナ以 : 調子に乗るのでやめてください。でもありがとうございます。

──今回の野音のライヴを、ナ前ナ以さんが点数をつけるとしたら何点ですか?
ナ前ナ以 : 50点です。真ん中ですね。でも野音を満員で迎えられたのは、ならず者とASPでできた到達点なので、あの日は忘れられない日になりました。あとは、トラブルがあっても、盛り返してくれるならず者がいたんだなと思えたのも良かったです。あのとき私は泣いてしまったんですけど、あの涙は嬉し涙なんです。折れても盛り返してくれる人がこんなにもいるんだって思ったら泣けてきちゃって。その後の“SPiT OUT”でもいっぱい涙が出てきたんですけど、会場のずっと後ろまで手を挙げてくれる人がいっぱいいて、見ていてかっこいいなと思いました。
──野音では、2024年10月8日に開催される、日本武道館公演〈We are in BUDOKAN "The floor is all ours!!"〉が発表されました。渡辺さんから告げられたタイミングでは、気づいていなかったように見えましたが…。
ナ前ナ以 : 気づいていなかったです(笑)。私は武道館の発表とわかってからも、もしかしたらその後、私たちではない誰かの発表がやってくるんではないかと思っていました。
──武道館公演が決まってどうですか?
ナ前ナ以 : お話をいただいてから話し合いもしたんです。いまは気持ちが固まったんですけど、はじめの方は「なんで私たちが……」と思っていました。でも最終的には「ASPに武道館公演をやらせてあげたい」という思いを受け止めました。現段階ではまだ立てるレベルにないとはわかっているんですけど、当日までに少しでもしっかり立てるように頑張るぞという気持ちです。
──話し合いは、みんなが武道館に立つにはまだ早いと思っていたから?
ナ前ナ以 : 思っていたと思います。だって名前に「日本」ってついているじゃないですか。すごい場所でライヴをさせていただくんだなと。だって、“日本”武道館ですよ?
──(笑)(笑) (笑)。「日本」という名前の重さにビビってしまったわけですね。
ナ前ナ以 : そうです。2024年は武道館のための1年にしていきたいし、それまでの過程でもたくさんのことをすると思うので、強気にいきたいなと。
