人のために動くライヴって全然苦じゃないかもしれない
──いまホールツアーですけど、ここからはライヴハウスツアー〈FOR LiVE TOUR〉がはじまりますね(取材時現在)。
チッチ : 大好きなライヴハウスに生きていてほしいっていう気持ちでベスト・アルバム『FOR LiVE -BiSH BEST-』を作ったし、その気持ちを実際に自分たちが足を運んで伝えられる機会だから、一つ一つ大事に回りたいですね。ただライヴをするんじゃなくて、目の前にいる人やライヴハウスのみなさんに、「ありがとう」と「大好きです」っていうのをちゃんと伝えて回れたらいいな。
──61店舗ですよ。チッチさんはずっとライヴとかできるタイプ?
チッチ : 体力ですか?
──どちらかというと気持ちの面で。
チッチ : そんな短いスパンでぎゅうぎゅうにやったことないのでわからないですけど、私、モチベーションが何かって言われたら、たぶんお客さんだと思うんですよ。大好きな人たち。だから人のために動くライヴって全然苦じゃないかもしれないです。全然大丈夫だと思います。

──BiSHの状況は着実に大きくなっていっていますけど、チッチさんの意識や考え方はブレないですね。
チッチ : 何事も考えるのをやめないようにしてます。考えてない人になりたくないというか、何も考えずにやったときに自分が後悔するから、ずっと考えてなきゃいけないと思っているんです。一つ一つのことをとにかく考えて、想像力を働かせて、自分のことだけじゃなくて、もっと層を広げて考えていって。そうしてたら自然と湧き出てくる言葉や感情があって、こうなっちゃいけないなとか、こうしていきたいなっていう自分が見えてきたり、グループが見えてきたりする。
──連続リリースの楽曲についても聞かせてください。“愛してると言ってくれ”はどんな楽曲になりましたか。
チッチ : BiSHに全くなかった歌謡曲っぽい感じというか、すごくスッと入ってくるメロディで私は大好きですね。MVも結構自然体でやらせていただきました。
──MVもそんなに違和感がなかったですよ。
チッチ : あれ、超素です。「愛してるって言って」とか、やめてよみたいな感じになっちゃうから、最後のカットとかもめっちゃ素です。ド直球なラヴソングなので、ライヴでやっててもみんなめっちゃ楽しそうにやってくれるし、そういうのが一個あるだけでもいい時間になるじゃないですか。素直にいい曲だなって思います。
──この感じ、今までのBiSHにはなかったですよね。
チッチ : そうですね。恥ずかしさはあるんだと思いますけど、私は全然恥ずかしくないです。
