やっぱり観ていると行きたくなりますね
──カップリングの「とまらない歌」のポイントはどこですか?
チャントモンキー : リズムが新鮮ですね。歩くのにちょうどいいぐらいのリズムなんですよ。今まで走るようなものが多かったので、散歩とかにちょうどいい感じで新鮮で嬉しくて。振り付けも今までのテンポと違うから、どんどん動きが浮かんで、作るのが楽しかったです。
──MVでは学生服を着ていましたね。
チャントモンキー : 昭和の学生みたいになりました。今までの曲だったら、あんな格好が似合わなかったと思うんですよ。でも、この曲だからすごく似合うなって思うし、帰り道のあの感じとかすごくいいなと思います。「とまらない歌」はMVの最後で、入水自殺するんですよ。BiSって「死」とかそういう歌詞も多いので。

──先日、〈WACK合同オーディション2022〉が開催されました。今年は、ネオさんが参加しましたね。
チャントモンキー : 今年は結構候補生メインの合宿だったような気がします。いちばん候補生にスポットが当たっていたと思います。WACKの現役メンバーは、それぞれのやり方で候補生を受からせようとしている感じがしました。でも、人によってやり方が全然違いますね。
──合宿のなかで印象的だったところはありますか。
チャントモンキー : パフォーマンス審査ですね。最後の「DA DA DA DANCE SONG」を踊ってくれた3人組は、最初はバラバラだったのに、いろんな先輩のアドバイスもあって、どんどんまとまってきて。笑えるけど泣けました。でも、自然とこっちが笑顔になれるような気がして。ひとりひとりの個性がいちばんバラバラですごくWACKっぽさを感じました。WACKってそれぞれが、目立っていたらかっこいいってところがあると思うんですよ。3人は結局全員落ちちゃったんですけど、タイミング次第では受かる可能性もあったと思います。最後の最後にいいものを見せてもらいました。
──昨年参加したモンちゃんは、かなり感動して帰ってきていたじゃないですか。また行きたいですか?
チャントモンキー : やっぱり観ていると行きたくなりますね。毎日課題が出るなかでも、すごく環境が整っているじゃないですか。すごく良い環境であるので、自分の気持ち次第でどうにでもなる場所だなと思います。

──そして、BiS with STUPiD BOYS for ARABAKI名義で新曲『BELiEVE』がリリースされました。今回はヒダカトオルさん作詞・作曲ですが、いつもの松隈さんの曲とは感覚は違いますか?
チャントモンキー : 全然違いましたね。ヒダカさんが「BRAHMANっぽい曲を作った」って言っていたんですよ。確かにTOSHI-LOWさんが歌っていても想像がつくような、かっこいい曲です。渋さもありつつ、熱くなる曲ですごく良いなと思いました。
──この曲で苦労したことはありますか。
チャントモンキー : 振り付けが最初浮かばなかったんですよ。なにもしないで歌った方がかっこいいんじゃないかと思ってしまって。シンガロングのところは、研究員が拳を突き上げてくれたらこっちも気持ちが入るし、もし自分がお客さんだったら絶対突き上げたいなって思うので、そこはシンプルな振り付けにしています。

──レコーディングはどうでしたか。
チャントモンキー : 「誰が 決めた クソな エリア」という部分があるんですけど、「エリア」だけ音程がマイナーなんですよ。頭では理解できてても、歌ってみたら全然出来なくて。だから難しかったですね。本番までに出来るようになれたらなと思います。あとは、ヒダカさんにディレクションをしてもらったときに、「iF YOU BELiEVE iN ME」の「ME」を「ミー」じゃなくて、「メー」って歌うように言われました。「これが紅白に行くか行かないかのポイントだよ」って。そういう冗談も入り交じった楽しいレコーディングでした。
──歌詞のなかでも、特にサビの「愛を失くすな 想い出せ 最初の場所」の部分は、すごくBiSっぽい感じがしました。
チャントモンキー : 渡辺さんとは違う角度だけどめっちゃBiSですね。曲を書く前に、かなりBiSの曲を聴いてくださったらしくて、「やっぱクソとか入れた方がいいのかな」とかそういうこともすごく考えて書いてくださったんだなって思いました。