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INTERVIEW : ハシヤスメ・アツコ

OTOTOYのBiSHへの連続インタビュー企画「BiSH~Rock’n Roll Swindle~ 二番煎じは本物を超えられるのか?!」は、106回目、ハシヤスメ・アツコことあっちゃんで、個別インタビューは終了となります。そして次回が、このシリーズも本当に最終回。BiSHの歴史を最初から追い続けることができる、そして彼女たちの個々の想いや変化をしっかり記録した、本当に貴重なシリーズになったと思います。お付き合いいただいたメンバー、そして読んでいただいた清掃員の皆様に感謝です。解散まで1ヶ月切っちゃいました。時間の許す限りBiSHの曲を聴きながら、このシリーズを読み返していただけると幸いです!!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
渡辺さんの脳内のやりたいことを具現化したのが、BiSHだと思う
——第2のBiSHを決めるオーディション『BiSH THE NEXT』が現在進行しています。だんだんとメンバーの見る目も変わってきたと思いますが、ハシヤスメさんはこのプロジェクトに対して、どう感じていますか?
ハシヤスメ・アツコ (以下、ハシヤスメ):渡辺さんはいつかこういうプロジェクトをするだろうなと思っていたんです。でも私たちがまだ活動している状態でやるんだと思って、最初はびっくりしました。個性的な人ばかりでおもしろいなと思いつつも、気持ちがフワッとしている子もいて心配でしたね。
——確かにいろんな候補生がいますよね。
ハシヤスメ:そうですね。でも初期の頃を思い返すと、モモコさんもフワッとした気持ちでオーディションを受けにきていたんですよね。オーディションは夢がある子に目がいきがちですけど、フワッとした子も実は熱い思いをもっていたりするんです。だから、そこを見逃さないようにしたいですね。会うたびにオーラが変わる子もいますし、見つけ出せるように頑張っています。
——BiSHのメンバー自身も反応が変わっていくのもおもしろいですよね。
ハシヤスメ:態度や目つきが変わってくると本気さが伝わってきますし、指導にも熱が入っていきます。自分たちがやってきたことや教わってきたことを、後輩やオーディションの子にも伝えていけたらなと思います。

——先日、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんが作詞作曲・プロデュースしたラストシングル“Bye-Bye Show”がリリースされました。こちらはハシヤスメさんにとってどういうシングルになりましたか?
ハシヤスメ:渡辺さんの脳内のやりたいことを具現化したのが、私たちBiSHだと思うんです。その渡辺さんが敬愛している吉井さんに曲を書いていただけたことが、まず衝撃でした。
——ハシヤスメさんから見て吉井さんはどんな方でしたか?
ハシヤスメ:吉井さんはすごく優しくて、丁寧な方ですね。横浜アリーナのライヴが終わった後で初めて顔合わせをしたんです。私たちはライヴ終わりでテンションが上がっていたんですけど、いつも元気な渡辺さんがダンゴムシみたいに縮こまっていたのがおもしろかったですね。
——渡辺さんにとっては憧れの存在ですからね。
ハシヤスメ:そうですね。日本テレビの『MUSIC BLOOD』という番組で、「BiSHのご先祖がTHE YELLOW MONKEYだ」という話になったときに、それに対して吉井さんがコメントしてくれたのが最初のつながりなんです。それから時を経て、渡辺さんの夢が叶ってよかったという気持ちが強いです。いろんな人の夢が叶う瞬間を見てきましたけど、いちばんお世話になっている渡辺さんの夢が叶ったことは本当に嬉しいですね。
——歌詞も本当に素晴らしいですね。
ハシヤスメ:そうですね。まるでずっとそばで見守ってくれていたかのような歌詞でした。1言1言が心にドシッときて、これまでの活動が走馬灯のように蘇るんですよね。吉井さんはBiSHのことをすごく勉強してくださったんだなと思います。
