汚い言葉をいちばん言わなそうな人が歌ってるのが良い
──シングル『生きて帰る、ばっか。』がリリースされました。新しいアーティスト写真は、かなりインパクトがありますよね。

KINCHAN:そうなんですよ。対バンのフライヤーでアー写が並んでいるときに、私たちだけ異質だから、目を惹くんです。目立つから嬉しいです。
──今回のジャケットについては、どういう解釈をしていますか?
KINCHAN:この手前にいる緑色の子は、UFOでこの街に飛んできたんだと解釈しています。この子は突然知らない世界に飛び込んできたけれど、私たちにとってはこの街こそがPIGGSとぶーちゃんズがつくり上げた“PIGGSの世界”なんです。そしてこの緑の子はその世界を目の当たりにして、「すごい! 」と感動して、自分もここに住みたいと思っている。そんな気がします。「PIGGSの周りはおもしろいから、みんなもおいでよ! 」というメッセージが込められているのかもしれません。
──なるほど。
KINCHAN:あとは、もし緑色の子が実際にいたら、みんな「なんだろう? 」って気にするはずなのに、誰も見向きもしないじゃないですか。そこに大事な意味がある気がするんです。世界にはいろんな人がいるけど「そのままでいいんだよ」というメッセージが、きっと含まれているんじゃないかなって。

──おもしろい解釈ですね。表題曲の“生きて帰る、”はKINCHANにとってどんな曲になりましたか?
KINCHAN:すごくポップで楽しいし、ライブでもすごく盛り上がる曲ですね。「生きて!」って叫んだ後にお客さんが「生きて!」ってレスポンスを返してくれるのがすごく楽しいです。でもその楽しさの中にも、「生きる」という大事なメッセージが入っているのが、PIGGSらしくて良いなと思います。
──レコーディングはいかがでしたか?
KINCHAN:レコーディングちょっと苦戦しちゃったんですよ。仮歌の時は「生きて!生きて!」のところをポップに歌ってたんですけど、緊張のせいで結構重めになってしまって。メッセージが強いから力が入りすぎたのかもしれません。完成版はもっと楽しくなっていると思います。
──KINCHANが歌っている「亡霊のように酔っ払いのように ロメロ映画のゾンビのように」から、一気にメロディアスになりますよね。
KINCHAN:ここの歌割をもらえたのは、嬉しかったです。Aメロから掛け声みたいなパートが多くて、この曲でわかりやすくメロディーがつくのが、私が歌うところからなんですよ。まさか私にフルで任せてもらえると思っていなかったので、レコーディングはドキドキしましたね。

──他にも推しポイントはありますか?
KINCHAN:BIBIが「飯食って糞して遊んで働いて」って歌っているところですね。BIBIってPIGGSのなかでもお嬢様キャラだし、ファッションもフリッフリなんですよ。そのBIBIが一番最後に「糞して」って歌っていて、汚い言葉をいちばん言わなそうな人が歌ってるのが良いなと思います。
──“ばっか。”はどうですか?
KINCHAN:“ばっか。”は、“とらえる”の続編としてRyan.Bさんが作ってくださった曲なんですけど、私の中では単なる続編というより、PIGGSが“とらえる”を通して歩んできた道の延長にある曲だと感じています。「全身全霊でいつも向かう」という姿勢で進んできたけど、ずっと全力で走り続けられたわけではなく、まだ数年だけど良い時期も悪い時期もたくさんあったんです。だからこの曲は“とらえる”で走り続ける中で生まれた想いを描いた歌だと思います。「ちゃんと走れてるかな? 」とか不安になることもあるし、「どうかな? 」と迷う気持ちもある。でも“とらえる”を歌い続けてきたからこそ、この曲が生まれたんだと思うんです。そういう意味で、やっぱり「続編」なんだなと思います。
──この曲の推しポイントはどこですか?
KINCHAN:BAN-BANが歌っている落ちサビですね。ここの歌を聴いていると、泣いちゃいそうになります。BAN-BANは、オリジナルメンバーだし5年間やってきた中で「ちょっとは私しぶとくなって 美しく咲けるかな」って歌っているのがグッときますね。
──全国ツアー〈生きる気でやったれTOUR〉は、どんなツアーにしようと思ってますか?
KINCHAN:今回は『生きて帰る、ばっか。』をひっさげて回るツアーなので、来てくれた人が「今日のライヴ最高だった! 」って言って、生きて帰ってくれたら嬉しいですね。ツアーファイナルはちょうど5周年の日だし、勝負なツアーだなって思うんです。このツアーの期間は、とことん自分とも向き合いたいなって思ってます。
──自分と向き合うというと?
KINCHAN:PIGGSの一員として、責任と自覚を持ちたいです。本当に後悔しないように、自分に厳しく頑張りたいです。〈生きる気でやったれTOUR〉は、がめつさを出していくツアーにします。自信満々のパフォーマンスで「おっ? KINCHAN? すごくなったな! 」って思わせたい。「PIGGSは私が引っ張っていくぞ! 」くらいの気持ちで頑張りたいです。

編集 : 西田健
パンチライン満載の最新シングル
LIVE SCHEDULE
〈生きる気でやったれTOUR〉

【神奈川】3/8(土) F.A.D YOKOHAMA
開場 16:30 開演 17:15
【大阪】3/16(日) Live House Anima
開場 14:30 開演 15:15
【愛知】3/22(土) club KNOT
開場 15:45 開演 16:30
【仙台】3/30(日) LIVE HOUSE enn 2nd
開場 15:30 開演 16:15
【札幌】4/5(土) Bessie Hall
開場 16:30 開演 17:15
【福岡】4/12(土) DRUM SON
開場 16:30 開演 17:15
【鹿児島】4月13日(日) SR HALL
開場 14:30 開演 15:15
【東京】4月19日(土)東京・SHIBUYA WWWX
開場 16:30 開演 17:15
※ツアーファイナル&5周年記念公演
- 番外編-
【沖縄】5月3日(土) Output
開場 16:30 開演 17:15
【沖縄】5月4日(日) Output
※FC会員様限定イベント
開場 15:30 開演 16:15
【詳しいライブ情報はこちら】
https://fan.pia.jp/PIGGS/ticket/detail/316/
PIGGSディスコグラフィー
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PROFILE:PIGGS
プー·ルイ、BAN-BAN、SHELLME、KINCHAN、BIBI、SU-RINGからなる “全身全霊アイドル” PIGGS。
2020年4月19日始動。元BiSのプー・ルイが会社を立ち上げ社長兼プロデューサー兼メンバーとして自らオーディションで選んだメンバーと共にトップアイドルを目指す。1,000km以上歩きライブハウスを回った「WALK or PORK TOUR」、ノンストップで109回歌って踊るMV撮影、100kmマラソン、激辛料理早食いなど夢を叶えるため何事にも全身全霊で挑戦し逞しく成長中。
【HP】
https://piggs.tokyo/
【YouTube】
https://www.youtube.com/@PIGGS_idol