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INTERVIEW : KINCHAN(PIGGS)

インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
「心の中に憧れの人を置いておく」
──2024年はKINCHANにとって、どんな年になりましたか?
KINCHAN:2024年からインディーズに戻ったことで、メジャーにいた時よりスタッフさんや、ぶーちゃんズ(PIGGSファンの総称)との距離も近づいた気がします。みんなで手を取って着実に歩いた1年でした。
──2024年で、いちばん良かったことはなんですか?
KINCHAN:“デジャブー“ではじめて、最初のサビの歌割をもらえたことですね。私もいつかは表題曲のサビを歌えるようになるのが、次の目標です。私は後から入ったSU-RINGとBIBIを含めても、歌のパフォーマンスの面では、残念ながらいちばん乏しいと感じているんです。でも私が上手くなれば、全体のレベルも上がると思うので、きちんと頑張っていきたいです。
──2024年に気づいた課題はありますか?
KINCHAN:集客の話になっちゃいますけど、ワンマンライヴに1000人以上来てもらうことが課題ですね。ここからもう一個上に行くためにはこの数字を超える必要があるし、どうすればできるんだろうって常に考えているんです。グループとしてはPIGGSをもっと広める動きをしないといけないなと。
──どうやってPIGGSを広めていこうと考えているんですか?
KINCHAN:新年会のときに「ライブはもちろんだけど、SNSも頑張っていこう」という話をメンバーとしたんです。でもただ単に「SNSを頑張るぞ」ではなくて、過程を大事にしたいんです。いままではPIGGSを少し知っていて、SNSを見に来てくれる人が多かったと思うんですけど、これからはPIGGSを全く知らない人にも届くようなSNSの使い方もできたらいいな、PIGGSを知るきっかけにもできたらいいなとも思っています。
──KINCHAN個人としては、どんなことを課題だと思っていますか?
KINCHAN:個人としては、もっと自分の色を強めていきたいという課題があります。ただ、そこが難しいんですよね。私は「東大」でもないし「パリピ」でもないから、キャラクターや立ち位置がわかりにくいかなって思っていて……。

──「山口の田舎からアイドルになるために東京に出てきた女の子」って、ストーリーとしてはすごくアイドルだと思いますよ。
KINCHAN:そうですかね(笑)。いまは自分が本当に好きなものや理想の姿を明確にして、自分自身と向き合う時間を作ろうと考えています。この前、METTYさんにそのことを相談したら「心の中に憧れの人を置いておくといいよ」とアドバイスをいただいたんです。それ以来「もし自分が憧れの人の立場だったら? 」とか「あの人なら、これはダサいからやらないだろうな」と常に意識して、今はまだ言語化できない自分の好きなものをしっかりと理解していけたらと思ってます。
──KINCHANは、いまは憧れの人はいるんですか?
KINCHAN:アユニ・Dさん(PEDRO / ex.BiSH)ですね。PIGGSに入る前から、彼女のダンスや歌をよく見ていたんです。でもアユニさんだけじゃなく、様々な自分がかっこいいと憧れる人たちを心に思い浮かべるようにしています。心の中に何人もの憧れの人を持って、その人たちが「KINCHANいいね! 」となってくれることをやりたいなと。METTYさんが「そういう意識で日々を過ごしていれば、自分の好きなものが明確になっていくし、キャラクターもみえてきやすいだろうし、いつかご本人と会えたときも恥ずかしくない自分になれてるんじゃないかな」と言ってくれて、その言葉を大切にしながら実践しています。
