大きくなっていっても、軸である劣等感は変わらずに
──“傾いてる”はどうでしょう?

桜寝:「不意に訪れる あの日の正体不明な気持ち」という歌詞を聞いて、最初は恋愛ソングだと思ったんです。でもハンサムケンヤという人間が普通の恋愛ソングを書くわけはないだろうなと思うから、ちょっとまだわかりかねてます。あなたへの気持ちが「傾いてる」ということなのかな。前向きな恋愛ソングって、ポップに捉えてました。
小花衣:私は恋愛ソングじゃなくて、ファンに向けた曲だと思っていました。ファンを超えて全人類に向けた曲。きのホ。の“アンバランス”っていう曲があるんですけど、それはバランス取れてなくてもいいよっていう曲だと思っていて、“傾いてる”もまっすぐ保てなくてもいいよって曲だと解釈しました。この曲は、メロディーが楽しくて可愛いです。
──“そして今日”は、すごくエモーショナルな曲ですね。
小花衣:私は「そういえばあなたと喧嘩していたんだっけ / そんなこと忘れるくらいに日々に食われてた」の歌詞が好きですね。周りにはわからない、その人だけの地獄ってあるじゃないですか。その地獄のなかにいて前に進みたいけど、なかなか動き出せない自分を応援してくれた曲でした。あと、「壊れないで / 汚れないで / 芽吹く者には日が当たらないよ」の歌詞も好きです。ここは全員で歌ってるんですよ。
桜寝:私もここ好き。良い応援ソングだよね。みんなそれぞれに苦しみや地獄があるけど、芽吹いてる人にもそういう苦しみがあるのは当たり前だよって、だからあなたを肯定するよってことなんですよね。今回の新曲4曲のなかでは、この曲がいちばん好きです。

──きのホ。の曲はハンサムケンヤさんが全て手がけていますが、彼が作る曲についてはどういう印象ですか?
桜寝:おもしろいなと思うのが、「このひと別人とちゃいますか?!」と思うくらい、曲によって情緒が変わるのがすごいですね。そのときのケンヤさんの気分なのか、どういうふうに作ってるのかはわからないんですけど、毎回そのときのきのホ。にすごく合う曲を書いてきてくれるんです。最初はポップな歌謡曲みたいな感じだったんですけど、きのホ。のライヴがどんどん変わっていくにつれて、曲も変化しています。きのホ。と一緒にケンヤさんも進んでくれている感じがします。
小花衣:いろんな曲調が増えたけど、劣等感まみれの人がもがいてがんばろうとしてる感じが、全部の曲にありますね。きのホ。が大きくなっていっても、軸である劣等感は変わらずにある感じがおもしろくて大好きです。
──2025年が始まりましたが、今年成し遂げたいことはありますか?
小花衣:私はもっと歌でグループを引っ張っていけるようになりたいです。今回の4曲は、高いキーが長く続くパートがあって、歌うのも大変だったんです。こういう曲をライヴで聴かせられるように、高いレベルを目指していきたいです。
桜寝:きのホ。がもっと売れていくためには底上げをしていかないといけないと思ってるんです。いまこはるが話したように、こはるには歌があったり、小清水(小清水美里)にはダンスがあったりして、みんなアイドルとして軸になる強みがあるんですよね。私も軸になる部分でもっと自信が持てるようになりたいです。ちゃんとした技術や実力の部分でみんなの横に立てるように、そのための努力をしていきたいです。

次回「きのホ。のホント」第3弾は、きのホ。プロデューサー編(ハンサムケンヤ&新井ポテト)です! お楽しみに!
編集 : 西田健
きのホ。 ディスコグラフィー
PROFILE:きのホ。

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