魔法の書くらい分厚いノートに、思っていることを書き留めています
──BAN-BANさんにとって、PIGGSを続けること自体は、目標や夢ではない?
BAN-BAN:そうですね。続けることが目標ではないかもしれないです。ベテランのバンドの方々とか、長く活動を続けている人たちを観ると、かっこいいなと思うんです。その人たちは、きっと音楽が好きで、諦めずにやってきたからこそ、歌が心に響くんだと思うんです。だからといって、「PIGGSを続けることが目標」かと言われると違う気がします。もちろん、いま終わりを考えるのはまだ早いとは思っていますけど。
──なるほど。それ以外にBAN-BANさんとしての目標はありますか?
BAN-BAN:かっこいい大人になりたいと思っています。まだ具体的なイメージはないけれど、ひとつ言えるのは、「大切なものを大切にできる人」になりたいということですね。今の私には、その「大切なもの」を言葉でうまく表せないけれど、やっぱりそう思うんです。出会った人を大切にできる人も、すごくかっこいいですよね。PIGGSは、私にとってたくさんの人と出会えた場所であり、これからも新しい出会いのある場所なんです。だからこそ、PIGGSを大切にし続けることが、私にとって「かっこいい大人」への一歩につながるんじゃないかと思っています。
──BAN-BANさんは、2025年はPIGGSとしてどういう風に成長していきたい?
BAN-BAN:PIGGSのライヴを観た人が、何かプラスになるものを持ち帰れるような、そんな発信をたくさんしていきたいと思っています。2024年は、「PIGGSのライヴが楽しい! 」と言ってくれる人が増えた実感があるんです。もちろん、ずっと応援してくれている人たちも楽しんでくれているし、新しく来てくれた人や対バンイベントで初めて観てくれた人からも「楽しかった! 」という声をもらうことが多くて。それが今はすごく嬉しいです。でも、これからは「楽しい」だけじゃなくて、もっと心が震えるようなパフォーマンスを届けられるようになりたい。PIGGSのライヴを観たことで、何かが変わる、そんな瞬間をつくれる存在になれたらいいなと思っています。

──いまBAN-BANさんが挑戦してみたいことはありますか?
BAN-BAN:今、自分の考えを言葉にすることに挑戦しようと思っています。最近、ぶーちゃんズ(PIGGSのファン)から「歌詞を書いてほしい」と言われたんです。そのとき、「なんでもいいから言葉を書いてみてよ」と言われて、まるで魔法の書みたいに分厚いノートをもらいました。それから、そのノートに自分の思っていることをいろいろ書き留めています。どんな形になるかはまだわからないけれど、少しずつ言葉にしていくことで、新しいなにかが生まれるんじゃないかと感じています。
──いいですね。
BAN-BAN:私の大学の研究室の先生によると、「言語は心の一部」らしいんです。だからこそ、心を表現するために、日々言葉を書き続けています。それと同時に、もっと音楽にも真剣に向き合っていきたいと思っています。音楽って、言葉だけでは表しきれない心の奥深い部分まで表現できるものだから、本当に素敵だなって感じるんです。私はアイドルが好きで、PIGGSで歌ったり踊ったりしているけれど、最初から音楽そのものに強い興味を持っていたわけではなかったんです。でも最近は、音楽の魅力をもっと知りたくて、いろいろ勉強しているところです。