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INTERVIEW : SU-RING(PIGGS)

歌の才に溢れたSU-RING。そんな彼女が大きな感情の揺れを表現できるようになり、偉大なシンガーになる。そんな大きな道程が今だ!このインタビューには、彼女の“今”が詰まっている。
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
楽しいのに泣けちゃう感じってすごく良い
──先日PIGGSは共同生活の解消を発表しましたね。現在の心境はいかがですか?
SU-RING:共同生活をすることに最初はハードルがあったけど、いつのまにか皆と一緒に暮らすことが当たり前になっていたんです。だから共同生活を解消してバラバラになってしまうことが、まず不安でしたね。でもだからこそ、変われるチャンスでもあると思うんです。メンバーと離れた分、自分でたくさん動きながら、いろんな経験をするようにしています。
──どんなことを経験しているんですか?
SU-RING:自分がまだ知らない色んな感情を探るために、今までやったことないことを経験しています。例えば本を読んでみたり、楽器屋さんに行ったり、そして生まれてはじめてサブウェイに行って、サンドイッチを注文しました。
──生まれてはじめてのサブウェイの注文はどうでしたか?
SU-RING:注文方法が本当になにもわからなくて、トッピングがたくさんになっちゃったんです。めちゃくちゃ焦ったんですけど、いまはハマって週3くらいで食べてますよ(笑)。
──ほかにはどんなことを経験しているんですか?
SU-RING:ライヴをたくさん観に行くようにしています。この前〈ぴあアリーナMM〉で、ゴールデンボンバーさんの20周年ライヴを観に行きました。メンバーのみなさんが会場を自転車で走ったり、お正月にちなんで七草粥を食べたりとか、変なことをしていておもしろかったです。でも途中でなぜか泣けてきたんです。ただおもしろいだけじゃなくて、グループの20周年が詰め込まれているのを感じて、「素敵なグループだな」と思えたら、涙が出てきちゃって。楽しいのに泣けちゃう感じってすごく良いなと思って、そういうものを感じたらすごく感情が豊かになった気がします。

──少し遡りますが、2024年11月には対バンツアー〈BOO BOO ZOO TOUR 2024〉が開催されました。こちらはどんなツアーになりましたか?
SU-RING:どのアーティストさんにも、それぞれの強さやかっこよさを感じました。対バン相手のファンの方にも、PIGGSの良さを知ってもらえたらいいなと。
──対バンしたなかで、印象に残っているアーティストはいますか?
SU-RING:豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL(現:豆柴の大群)さんですね。私は以前豆柴さんの合宿オーディション(「豆柴の大群なりの合宿」)を受けていたから、同じステージに立ちたい気持ちが強かったんです。別に未練があったわけじゃないけど、当時はめちゃめちゃ悔しい気持ちがあったから、いつもですけどライヴはもちろん全力でやりましたし、すごく心が震えました。そしたら、なんか吹っ切れたっていう感じがしたんです。豆柴さんはかっこよかったし、なんていっていいかわからないけど「私はPIGGSだ!」って本当思ったし、豆柴さんとはこれからも一緒のステージに立てるように頑張りたいなと思いました。
──2024年12月21日に開催された〈BOONENKAI2024~BAND SET LIVE~〉では、初のバンドセットでのライヴも行いましたね。
SU-RING:バンドセットでのライヴは、音が重なるときにすごく感動しました。もともと、吹奏楽部だったのでトランペットとかはやってたんですけど、「楽器ってすごい」って改めて思ったんですよ。自分たちの楽曲を生バンドに演奏してもらうことで、いつもとは違う感動が生まれて、ゾクゾクしました。その音に乗せて、自分達がパフォーマンスをさせてもらえるのはすごく嬉しかった。そのあと、楽器屋さんに行ってギターとかを試奏しにいったりして、自分にとってもすごく良い経験になったなと思います。
