明日で3人のうちの誰かがアイドルになって、誰かがまた観客に戻る
——PIGGSのオーディションはなぜ受けようと思ったんですか?
BIBI:WACKの合宿で落ちた後は普通に学生生活を送っていたんですけど、PIGGSのオーディションの募集が目に入ってきたんです。なにか運命のようなものを感じて応募しましたね 。
——応募するまでPIGGSのライヴを観たことはあったんですか?
BIBI:ライヴは観たことなかったです。でも有線で流れてきた「負けんなBABY」がかっこいいなと思っていました。そのときは曲が好きで聴いていたくらいだったんですけど、新メンバー募集の知らせをみて資格があるなら応募しようと思いました。
——今回のPIGGSのオーディションはどうでしたか?
BIBI:やっぱり面接はすごく緊張してしまいました。自分の言いたいことを言うどころか名前を言うのも忘れてしまいました。しかも自己PRしている途中に泣き出してしまったんです。
——泣いてしまったんですね。
BIBI:それくらい気持ちが強かったんだと思います。でも「落ち着いてからでいいよ」と言ってくれたので、真剣に新メンバーを選ぼうとしているのが伝わりました。
——面接に受かったときはどんな気持ちでしたか?
BIBI:名前を言い忘れていたので、さすがに落ちただろうなと思っていたんです。だから次の審査に進むメールがきたときは嬉しかったし、まずは安心しました。でも次の審査までに自分をどう変えていこうかと考えると、不安が徐々に生まれてきました。
——親御さんにはオーディションについてあらかじめ言っていたんですか?
BIBI:黙っていました。でも親は私がアイドルになりたいことは何となくわかっていたと思うんです。私が毎週どこかに行っていて、その度に落ち込んでいたので気づいていたんじゃないかなと。

——3次審査はどうでしたか?
BIBI:私は学生時代から授業でも居残りさせられるくらいダンスが苦手なんです。だから「この人下手くそだな」と思われるのが恐怖だったんですけど、メンバーや候補生がアドバイスしてくれました。PIGGSのオーディションは温かかったです。でも別にぬるま湯ではなくて、みんながみんなをよくしようという思いを感じました。
——3次審査終えたときの心境はどうでしたか?
BIBI:みんなは自分で踊りや歌を練習しているのに、私は人にアドバイスもできずにメンバーや他の候補生の子とかに教えてもらっていたので、受からないのかもしれないと思っていました。
——なるほど。しかし実際は見事に4次審査に進むことができましたよね。
BIBI:教えてもらったけどできないこともあったし、まだ不安で下を向いていたと思うんです。でもそれでも受かったということは、どう自分で克服するかを期待してくれているんだなと思いましたね。だから次の1週間は、「何がなんでも人の心を動かせるように」と思って練習しました。
——4次審査は、BIBIさんにとってどんな審査でしたか?
BIBI:ダンスが苦手な分、歌でどうにか伝えようと思っていました。「フューチャー・スターダスト」はメンバーと一緒に踊ったんですけど、フォーメーションもちんぷんかんぷんだったんです。最終的に泣いてしまって、結局泣き止まずに終わりました。自分が泣くところまで想像していなかったので、すごく落ち込んでしまいました。
——また泣いてしまったんですね。その後はどう過ごしたんですか?
BIBI:BAN-BANさんと話したんですけど、「泣いていても伝えないといけないことがあるから、泣いてしまったときにそのことをどう伝えるか考えておいた方がいいよ」と言ってくれました。
——4次審査の合格を知ったときはどんな気持ちだったんですか?
BIBI:正直落ちたと思っていたから、メールが来たときはびっくりしました。私が受かったからには、そのかわりに落ちてしまった人の責任まで背負って行かなきゃと思うようになりました。一緒に練習してくれた人や助けてくれた人の顔がたくさん浮かんでいました。
——最終審査のお泊まり審査はどうでしたか?
BIBI:最終審査は、私とSU-RING ともうひとりの候補生の3人が残ったんです。私はすごく気を配れるわけでもないし、何をすればいいのかもわからなくて不安でした。でも3人で居過ぎたら審査じゃなくなるし、でも周りに失礼のないようにしないといけないので、そのバランスが大変でしたね。夜寝るときには「明日で3人のうちの誰かがアイドルになって、誰かがまた観客に戻る」と思うとすごく怖くなって、いろんなことを3人で話していたんです。最後スーちゃんが泣き出しちゃって、それにつられて私も号泣してしまいました。
