高1からのプー・ルイの友だちです。フレンズ。
──METTYさんはPIGGSで、具体的にどういうことをされてるんですか。

METTY : 基本的にはデザイン周りと、プー・ルイのサポートですね。プロデュースの根っこになる部分は僕とプー・ルイが話すことが多いですね。
──つまり、裏ボスっていうことですよね。
プー・ルイ : 表裏一体って感じ。得意なところと苦手なところも真逆だと思います。私は、引き締めるのが苦手なんですよ。メンバーと一緒に住んでいるから、素で接することができなくなるので、そこをMETTYが別で立ってやってくれてます。
──それがいちばん難しいポジションですからね。
プー・ルイ : いちばん損をする役回りを担ってくれている人なんです。
──裏ボスとして意識してることは、どういうことですか?
METTY : しっかり人生をかけて考えたうえで、メンバーに提案することですね。僕自身がしっかり胸を張って、これだったら絶対行けるよというものに、全力を出すということを決めています。軸としてはそこがマストであって、あとは自由にいろんな人の力を頼ってやっています。
──デザイナーとプロデューサーってニュアンスがちょっと違うと思うんですけど、その部分はどうですか。
METTY : PIGGSは、ストーリーやドラマ性、人間性をありのまま、ノンフィクションで見せていくエンターテインメントだと思っています。だから、デザインも楽曲もそうですけど、メンバーとかの精神性とか現状にリンクしたものを作るのが重要なチームだと思っているので、そんなに感覚は変わらないですね。
──デザイナーとしては、今回のシングルはどういうところに想いを込めたんですか?
METTY : 基本的に見てくれた人が感じ取ったものが全てだと思っています。コンセプトとしては、「昼間の月」をテーマに、ミラクルとか、月と太陽が頭にありました。PIGGSはそういうミラクルを起こして行ければって“小さな叫び”で思っていたら、後日Ryan.Bがジャケットのラフを見て「METTYすごいね。アイスクリームと小さな叫びをかけてるんだね。I Screamとアイスクリームで」って言ってきて、「おおっ、たしかに」ってそこで気づきました(笑)。
──なるほど (笑)。まとしーさんはどのような動きをされているんですか?

まとしー : わかりやすく言うと、高1からのプー・ルイの友だちです。フレンズ。
一同 : (笑)。
カミヤサキ : おかしい(笑)。
プー・ルイ : フレンズは実は重要なんです。たとえば、真剣に話してると会議がピリッとしてしまったり、love & Peaceを忘れちゃうことがあるんです。そこを「お互いこういうことを言いたいんだろ?」っていう役。ある意味なんでも屋さんです。他にもチェキを撮ってくれたり。あとは映像周りの仕切りをやってもらってます。
──フレンズ、大事ですね(笑)。知り合ったのは高1からなんですね。
まとしー : そうです。
プー・ルイ : だから、私の元彼の名前全部言えます。
まとしー : じゃあ、いまから言います。
一同 : (笑)。
──ふたりは、ずっと仲が良かったんですね。
まとしー : ずっと自然な感じで一緒にいて、友だちっていう関係でありながら、仕事としてもやっているのが不思議な感じですね。
プー・ルイ : まとしーに「PIGGSを手伝ってほしい」って言ったら、最初は「嫌だ」って言われたんですよ。
まとしー : 嫌だとは言ってないよ。
プー・ルイ : 「YouTubeはお前と一緒にやるのが楽しいから手伝ったけど、メンバーに対してはそこまで愛着がないから、全力でやれるって自信がない」って言われて、そこからメンバーにめっちゃ会わせるようにしました。
まとしー : プー・ルイが全力でやってることだし、責任が伴うじゃないですか。真剣にやってることだってわかるから、僕もメンバーのことを知って関わってやらないといけないっていう気持ちでした。いまは、もちろん大好きです。会っていくうちにみんな魅力的なメンバーってわかったし、頑張りたいという気持ちにさせてくれますね。
──まとしーさんの“小さな叫び”と、“LiKE A SPARK”のいちばんのおすすめポイントを教えてください。
まとしー : 僕はMV周りを担当しているんですけど、メンバーの気持ちがダイレクトに伝わるような映像や楽曲なので、そこがいちばんのポイントですね。撮影の現場でも、メンバーの気持ちの入り方をすごく感じていて。それが映像として残っているので、そこをライヴでも映像でも見てほしいなと思います。
──Ryan.Bさんは、“小さな叫び”と“LiKE A SPARK”は、どういうモードで作られたんですか?

Ryan.B : 前作のアルバム『JUICYY』が出たぐらいのときに作ったのかな。まずは自分自身の殻を破らないと外向きのメッセージは発せられないと思っていたので、これまでの曲は自分自身と向き合うというか、自分自身の殻を破る内面の戦いにフォーカスしていました。今回はただ戦ってる姿を見せるんじゃなくて、悩んでる人に手をちゃんと差し伸べて、無理やり救い上げちゃうぐらいの巻き込む力を曲を出したらもっと前向きに輝くんじゃないかなと思って作りました。ベールに包んでかっこつけるより、本当にむき出しの姿を見せて闘うアイドルやアーティストが僕は好きなんですけど、PIGGSはそういう存在になれると思っています。
──なるほど。“LiKE A SPARK”は、プー・ルイさんから長文の手紙が送られてきて、それを基に作られたんですよね。
Ryan.B : そうですね。過去の活動だったり、BiSHに対してネガティヴな気持ちを持った時期もあったかもしれないけど、手紙を読んだときに全然そういう気持ちにならなかったんですよね。ただ過去を悔いるだけじゃなく、その過去も受け入れて、さらに大人になってその先に行くみたいな歌詞にまとめたいなと思わせてくれました。
──「song FOR HiM yeah」という歌詞をいれたのは?
Ryan.B : 「FOR HiM」っていう単語がプーちゃんから来たものに入ってたわけではないんですけど、そういう過去を全部受け入れて、感謝として出せたりするようにプーちゃんもなってきて。「song FOR HiM yeah」って言葉を入れちゃうぐらい直球なほうが伝わるかなと思って入れました。