「要らない」っていわれても辞める気はない
──無事“小さな叫び”のMVが5万回再生されて、“LiKE A SPARK”のMVが出ましたが、これもなかなかエモーショナルな曲ですね。プー・ルイさんが書いた歌詞も気になることがいっぱいありますが...。
プー・ルイ : いままでで思っていたことを、表立ってしただけっていう感じですね。
──タイトルも“LiKE A SPARK”のiが小文字になっていたりしますよね。
プー・ルイ : いままでPIGGSのIは大文字だったんですよね。
──ですよね。それはBiSHをイメージしているんですか? それとも渡辺淳之介さんなんですか?
プー・ルイ : んー。でもBiSH=渡辺淳之介だと思うので、どっちかっていうのはそんなに考えてない。
──このタイミングで、プー・ルイさんがこの歌詞をあえてPIGGSで歌おうと思ったのはなぜですか?
プー・ルイ : 気にならなくなってきたんだと思います。前だったら触れることも一切しない状況だったと思うんですけど、気持ちに変化もできて、自分がいま本当に楽しいことができているので、前向きな気持ちでできた感じです。あとは、心強いチームがいるし、メンバーも好きなので(笑)。
──気にしなくなったんですね。
プー・ルイ : BiSHがいなかったら、私はもっと早くにオワコンになってたと思うんですよ。BiSHが前を走るからこそ、売れなかった人たちが生き残れた時期が絶対あったから。そこに対してありがとうという気持ちはあります。
──なるほど。BiSHが解散する発表のタイミングと“LiKE A SPARK”の「いつか終わると気付いてた」っていう歌詞が被さっていると思うんですけど、そこはリンクしてるという認識でいいんですか?
プー・ルイ : そうです。事前に聞いていたわけではなかったんですけど、解散はするだろうなって思っていて。自分もそこの界隈出身者だからわかるじゃないですか。クリスマスイヴに解散が発表されたときに、バーッと長文の手紙を書いて、それをその日の午前中にRyan.Bの家に行って弾き語りで作って... Twitterに1番だけあげました。

──歌詞は、その長文をRyan.Bさんがまとめてくれたという感じなんですか。
プー・ルイ : そうです。Mステが悔しくて見れなかったことも書いたし、それが「ズタズタのプライドの金曜思い出し足掻く」という歌詞ですね。
──「共闘いたかったよ song FOR HiM yeah」という歌詞は、BiSHの曲“FOR HiM”を指していると思うんですけど、それも意図的に入れたんですか?
プー・ルイ : そこはRyan.Bが入れてくれたんですけど、そういえば以前そういうことをされてたのに仕返ししてないなと思って(笑)。
── “FOR HiM”へのアンサーソングということですよね。
プー・ルイ : はい。でも、まっすぐな気持ちです。ひねくれてるわけじゃなくて、まっすぐに思ったことです。
──大事なことは、これを書けたのはPIGGSが充実しているからだということなんですね。
プー・ルイ : そうです。
──それがめちゃくちゃ大事ですよね。悔しいだけのときってやっちゃうと恥ずかしいですもんね。
プー・ルイ : 恥ずかしいし、憎しみの手紙になると思うんですよ。「やっと解散してくれましたね」みたいになっちゃうと思うんですけど、そういう話では全然ないです。
──「私たちは自分こその夢 次は叶える番」という歌詞はプーちゃん以外の4人が歌うじゃないですか。ここも「次はPIGGSの番だ」って言いたいのか、それとも「私は私の夢をPIGGSで叶えようとしてるし、君たちも自分たちの夢を持って叶えろよ」みたいな気持ちなのか、気になったんですよ。
プー・ルイ : PIGGSの活動を2年やってきて、背中を任せられる存在になったからこそ、私が歌ってないっていうのはありますね。
──急にふわっと辞めたりしないでくださいね。
プー・ルイ : 申し訳ないですけど、「要らない」っていわれても辞める気はないです。本当に楽しいので辞めないです。
