2025/06/30 19:00

先週のオトトイ(2025年6月30日)

OTOTOYスタッフが先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週月曜更新中、OTOTOYスタッフが自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。

The Otals “チートコードは給水塔”

ー毎年恒例になりつつあるThe Otals主催のスプリットアルバム『夏のルール』が今年も登場! (藤田)

usurahi “つづらの鍵”

ーグリッチ・ノイズや複雑なアルペジオで編み込まれた、繊細な織物のような一曲 (菅家)

oono yuuki band “ヨキ”

ー暖かく穏やかな音像と、冷たく荒涼とした言葉。その美しいコントラストにただ呆然としてしまう (石川)

Hammer Head Shark “名前を呼んで”

ーHammer Head Sharkの1stフルアルバムついにリリース。弾き語りでは数年前から歌われていたアルバム冒頭を飾るこの曲。歌詞のモチーフはこの数年のバンドの歩みの水先案内人であり、バンドワークの肌理細やかさと包容力は今のHammerの象徴でもある (高田)

uami “よかれ”

ースマホで繊細な音を構築するuamiによる4年ぶりのフル・アルバム (津田)

その他追加曲は、DOPING PANDA “Darlin' I love you”原口沙輔 “スーパー類”ラッキーオールドサン “白夜”neco眠る “俺が言うのもなんやけど”iVy “ノーティカルマイル”Wepeg “Boys (don't look back and run!)”グソクムズ “hand”

編集後記

春のアニメ 最終回(さくらドロップスのメロディーで)

春のアニメが続々と最終回を迎えている。今期は「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」、「アポカリプスホテル」、「小市民シリーズ2期」、「前橋ウィッチーズ」、「Summer Pockets」、「mono」、「九龍ジェネリックロマンス」、「ウィッチウォッチ」を見ていて、どれも良かったのだけど、ダントツ好きだったのは、「ロックは淑女の嗜みでして」。トリガー的なキャラデザと勢い、そして劇中曲の下北沢ポストロックに完全にやられてしまった。最高。(西田)

ハク。とおいしくるメロンパンをみた

24日は原宿のFender旗艦店でハク。の公開収録をみた。収録環境を知りたい気持ちと、ハク。への興味が半々くらいだったのだけれど、いざ演奏を聴くと、曲の良さと各楽器のキャラの立ち方(もちろん演奏面で)が素晴らしく、ハク。に釘付けになっていた。二十代のガールズ・バンドが日本の夕暮れのようなメロディ、サウンドを背負いながら新しいことに挑戦していて、それが海の向こうの人々に届いているんだなあと思うとなんだか感慨深くなった。韓国帰りで演奏していたけど、今度はカナダに行くらしい。すごい。 日曜日は〈おいしくるメロンパン antique tour- 貝殻の上を歩いて -@日比谷野外大音楽堂〉をみた。音漏れを聴いた通行人は、とてもスリーピースとは思わないだろう、といった感じの厚み、重みのある演奏だった。わかりやすい音楽ではないけれど、圧倒的な表現力のもと実現しているんだなと感じた。終始、歌いながら弾いていることが信じられなかった。メジャー・デビューおめでとうございます。(菅家)

~ぴかぴか道中編~

the dadadadysの都内10箇所を巡る対バンツアー〈(ホォリィ)モォニンググロォリィ ~ぴかぴか道中編~〉へ。この日は青山の月見ル君想フにて、古舘佑太郎との共演。お互いに曲をカバーし合ったり、最後にはステージで肩を並べて歌う場面もあり、双方のリスペクトが垣間みえてグッときた。the dadadadysはもうすぐリリースされる新しいアルバムからの曲もいくつか演奏していたのだけど、絶対初見じゃないノリかたをしているお客さんが何人もいて熱量の高さも感じた。新曲に登場する、「生きては恥晒し 我々は我々だ」という歌詞、the dadadadysのスタンスが色濃くにじんでいるし、かなり勇気もらえるフレーズで好きだ。(石川)

私立恵比寿中学小林歌穂卒業ライブを幕張イベントホールでみた

〈私立恵比寿中学 小林歌穂 卒業式「ぽ~EVER ―消えない落書き―」〉、すごいライブでした。自分はニワカなんですが、ひょっとしたら過去にみた私立恵比寿中学のライブで一番良かったのでは、という気さえしています。とにかくセトリが…… なんですかこれ、っていう。3曲め、(歌穂さんトロッコ移動に気を奪われながらも) 妹メンたちがパートを担う “自由へ道連れ” で、あ、えびちゅうはこれからもえびちゅうなんだと感じさせられ、“ファミコン” で感情崩壊。そこからあの並びですからね。”イエローライト“ がそういう意味にもなるんだ、というのに迂闊にも驚かされたり。卒業云々以前にライブとしてとんでもなく素晴らしかったです。そのうえで、小林歌穂の人となりが、本人の存在としてのみならず、他のメンバーや観客たちにも体現された空間と時間でした。セットリストから勝手に感じたのは、この日は6人そして8人時代がほんとうに終わる日でもあり、今後表現は変わろうともその魂はこれだと刻み・遺す時間だったのかも、と。さてそんな思いは正解だったのか否か? その答えのひとつは翌日の〈私立恵比寿中学 新体制始業式「GOLDEN EIGHT ―new again―」〉で明らかに……
歌穂さん、これまでほんとうにありがとうございました! (高田)

(↓7月2日追記)

【ライブレポート】8人の笑顔が紡ぐハッピーな未来──私立恵比寿中学 新体制始業式〈GOLDEN EIGHT ―new again―〉

下高井戸、渋谷、清澄白河

この週末は遊び通しだった。まず金曜の夜に下高井戸で行われている実験的なシークレット・パーティーへ。飲食店の地下にあるプライベートな遊び場のようだけれど、四隅にスピーカーが配置されていて、しっかりサラウンドで聴ける贅沢な環境。一年前くらいにパーティーが終わったタイミングで到着してしまい、初めていけた。そこで普段はDJやっていないというカメラマンの方がわたしの大好きな安東ウメ子や滞空時間の曲を流していて、そんないい出会いもありつつ。そのまま別の場所に移動して飲み続け、屋上で朝日を見た。 翌日は𝐅𝐋𝐀𝐓𝐓𝐎𝐏がキュレーションしたクアトロでの深夜パーティー「𝐐 𝐔𝐍𝐢𝐓𝐘」へ。野流の26人即興演奏、パーティーの締めがハードコアなodd eyesという時点でもうすごいんだけれど、とにかくずっと素晴らしかった。PhewさんからCheeさんへ、GlansからShhhhhさんへ、バンドからDJにバトンが渡される際にそれぞれのセッションが行われ、シームレスにフロアが繋がれていく様は、この日の出演者たちの底力を見せられた。あと、とにかくGlansが進化しまくっており最高でした。トランスとプログレとポスト・ロックがシームレスにワンステージで紡がれていく、曲としての強度もバンドとしての強度もどちらもある。めちゃくちゃ大きなステージで演奏する彼らの姿が完全に見えてしまいました。それが必要かどうかはさておき、みんな放っておけないよこんなの。。 日曜は最終日を迎えた「サウンドウォーク」の展示を見に現代美術館へ。フィールドレコーディングと声と言葉とビートで音を形作ることによって、私たちの罪について考えさせる、「レコードする」行為についての展示でした。フィールドレコーディングについての考察が自分が年始に人に熱心に語っていたことと被っており、すごく嬉しくなった。(津田)

先週の特集記事

先週のオトトイ(6月23日)

【ExWHYZ】Episode22 mikina「“いける”じゃなくて、“ずっといける”って思える日にしたい」

多彩なコラボを収録したTAKU INOUE、3年半ぶりとなる待望のセカンドEP「FUTARI EP」をレヴュー

TAKU INOUE、SILENT POETS、『プロセカ』など注目の新譜を紹介【6月第4週】

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.331 オルタナ、シューゲ、iVy新譜

OTOTOY NEW RECOMMENDから

TOP