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INTERVIEW : KINCHAN(PIGGS)

PIGGSでびっくりする瞬間は、KINCHANが生み出すことが多い。「自分はアイドルに向いてない」と言いつつも、PIGGSの中で最も人に勇気を与える存在の彼女が、向いてないわけないじゃないかと思ったりしている。
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
まだまだ若い奴らに負けてらんねえ
——最近のPIGGSの状況はどうですか?
KINCHAN:良い感じです!でもだからこそ油断してはならないなと思っています。
——良い感じだと思うのは、どんなタイミングですか?
KINCHAN:ライヴのときに、はじめましての方が増えてきたんですよね。対バンの特典会でも、ツアーでもそうです。最近はちゃんと会場も後ろのほうまで埋まっていて嬉しいです。
——先日PIGGSは、メジャーを離れてインディーズに戻るという大きな決断をしましたが、KINCHANは率直にどう思いましたか?
KINCHAN:私が加入したときもインディーズだったので、不安には思いませんでした。でも不安に思うぶーちゃんズもいると思うんです。だから大丈夫だと思ってもらえるように、私たちがしっかりとした姿を見せていかないといけないなと感じていました。
——インディーズに戻ることに抵抗はなかったですか?
KINCHAN:そうですね。抵抗はないし、むしろワクワクしました。プーちゃん(プー・ルイ)がすごく生き生きしているように見えて、またここから楽しいことがたくさん待ってそうだなと思っています。
——メジャーを離れることについて、ご両親には伝えたんですか?
KINCHAN:伝えました。お母さんは「え、そうなんだ!? SUPER BEAVERみたい! 逆にいいじゃん」って言っていたので、大丈夫だと思いました(笑)。私も安心しました。
——グループとしては大きな変化が起こっているPIGGSですが、そんななかYouTubeではキャンプをやっていますよね。メンバーみんな楽しそうだなと思って見ています。
KINCHAN:楽しいです! みんなで美味しいものを食べたり虹を見たり、そういう素敵なものに出会うと、こういう時間が大事なものだなって再確認できます。一緒にいることは永遠じゃないし、いまは大事な時間を過ごしているんだなって思い出させてくれます。
——あのキャンプは、一緒にいる時間の尊さを実感できる大切な時間なんですね。KINCHANは先輩も後輩もいる真ん中のポジションですが、その立場から見て、いまのPIGGSはどう映っていますか?

KINCHAN:うーん……私自身は真ん中という感覚はあんまりないんですよ。スー(SU-RING)とBIBIが入ってきた当初は、立場的に難しいのかなと思ったんですけど、いまは難しさを感じることもないですね。
——後輩のSU-RINGさんとBIBIさんはどういう存在になっていますか?
KINCHAN:ふたりとも歌がしっかり歌えるし、頼もしいなと思いますね。スーはパフォーマンスもいいし、BIBIもホワホワしているように見えてしっかりしているところがありますね。私も「まだまだ若い奴らに負けてらんねえ」という気持ちです。
——ライヴを見ていると、KINCHANもすごく歌が上手くなったように感じます。
KINCHAN:めっちゃ嬉しいです! 実はスーとBIBIが入ってきたときすごく悩んでいたんです。私は歌に対して苦手意識があったので、ふたりが上手だから焦っていました。でも、「私は私らしい歌をがんばろう」って気づいて、そこからは気持ちを込めて歌おうと思いました。
——歌唱面で自信はついてきましたか?
KINCHAN:ちょっとずつですけど、ついてきました。自信だけはなくさないようにして、私が歌う音が正解だと思っています。自信を失うと、音も合わないし気持ちもこもらなくなってしまうので、堂々とやろうって決めています。
——4〜5月には対バンツアー〈FAMILY BUTCHERS TOUR 2024〉がありましたが、こちらはどんなツアーになりましたか?
KINCHAN:いろんなタイプの方たちと対バンさせていただいて、毎回学びがありました。ライヴに対してすごく考える機会になりましたね。
