自分たちらしいラフレシアを大きく咲かせる、それがPIGGSっぽいと思います
——BAN-BANさんらしい考えですね。メジャーで学んだことはありますか?
BAN-BAN:大事なことを忘れちゃいけないということかな。自分が何のためにPIGGSをやっているのかを忘れちゃいけないなと思います。「何のためにやっているのか」はメンバーそれぞれにもあると思うし、制作チームにもあると思うけど、それを忘れちゃいけないなと。
——BAN-BANさんは何のために、いまPIGGSとして活動しているんですか?
BAN-BAN:「アイドルとしての人生」を全うするため、かな。元々私がアイドルになりたいと思ったのは、アイドルを応援している人達を見て、「なんでこんなに人の心が動かせるんだろう」って気になったからなんですよ。実際アイドルになって活動するなかで、人間ひとりが「人間としての人生」を生きるのと同じように「アイドルとしての人生」を全うしたいなって思うようになりました。
——BAN-BANさんが考える「アイドルとしての人生」とはどういうものですか?
BAN-BAN:活動をはじめてから引退するまで、アイドルとして何かを成し遂げようと頑張る姿を見せる、それが「アイドルとしての人生」なのかなと思います。「人間」は、他の動物とは違って子孫を残して死んでいくだけではなくて、みんなそれぞれの人生の中で何かを成し遂げたいと願うから「人間」だと思うんです。アイドルという職業は何かを成し遂げたいと願う姿や、生き方をさらけ出して人に見せているし、ファンの方はそれを見て自分の人生とリンクさせていくんだと思います。それって、なんだかアイドルとファンの方は同じ人生を生きている感じがするんですよ。つまり私は、ひとりじゃなくて、チームPIGGSや応援してくれるぶーちゃんズと一緒に生きていきたいから、アイドルをやっているんだと思います。
——なるほど。BAN-BANさんのこういう話はメンバーの誰かが聞いてくれるんですか?
BAN-BAN:話せばみんな聞いてくれるんですけど、同じ部屋のBIBIによく話します。BIBIとは雑談もするけど、哲学を専攻していて考えることが好きなタイプなので、お互い考えていることを話す時間は楽しいですね。

——7月17日には最新EP『1ミリでも』がリリースされますが、BAN-BANさんはどの楽曲がいちばん好きですか?
BAN-BAN:えー、難しい!! “ラフレシア”か“1ミリでも”ですね。
——では、“ラフレシア”から話を訊きます。この曲ははじめて聴いたとき、どういう印象でしたか?
BAN-BAN:“ラフレシア”はすごくPIGGSらしいなと思います。
——どういう部分がPIGGSらしいと思いましたか?
BAN-BAN:PIGGSって、この歌詞みたいなグループだと思うんですよ。私は「綺麗じゃなくていいんだよ 歪でも大きくなれるよ」という歌詞が好きです。以前リリースした“I CAN’T BE”には「半人前だけど集まればラフレシア」という歌詞があるんです。
——確かにそういう歌詞がありましたね!
BAN-BAN:そうなんです。ラフレシアは綺麗じゃないし、むしろ臭い。でも綺麗じゃなくていいし、大きくなれるんだなって思います。PIGGSはいわゆる綺麗な人たちが集まったグループではないけれど、それでも自分たちなりのラフレシアを咲かせたらいいよねって思っています。だから自分たちらしいラフレシアを大きく咲かせる、それがPIGGSっぽいと思います。
——“ラフレシア”のBAN-BANさんの歌唱パートを聴いていると、かなりレベルが上がった印象があります。
BAN-BAN:“ラフレシア”のレコーディングをする前くらいに、ぶーちゃんズから歌声を褒められたんです。それが嬉しくて、もっと自分らしく歌いたいと思いました。それ以降は練習が楽しくて、自分の歌を聴いて改善しようとしています。いつもはレコーディングした歌を聴いてやり直したいところがあるけど、“ラフレシア”はシンプルに自分の好きな歌が歌えました。
—— “ラフレシア”のMVでは泣いていましたが、なぜ泣いてしまったんですか?
BAN-BAN:みんなでハグをしたときに、メンバーの全部を感じた気がしたんです。PIGGSでこれまでやってきたことも思い出したし、この6人でPIGGSとして頑張ろうという気持ちにもなりました。衝突もすれ違いもあるけど、そのときはこの気持ちを思い出して頑張ろうと思いましたね。
