PIGGSの先輩として、教えてあげられることを増やせたら
──そして6月には新メンバーオーディションが開催されました。審査側にまわるのはKINCHANさんにとってははじめての経験でしたが、どうでしたか?
KINCHAN : 候補生の子たちから本当にたくさん刺激を受けました。真っ直ぐな気持ちの子たちにやられちゃいましたね。自分のなかの弛んでいる部分や足りていない部分に気づいて、「こんなに私たちに憧れている子がいるのに、このままじゃ情けないな」と思いました。
──どこが足りていないと思ったんですか?
KINCHAN : 頭を使えていないなと思いました。自分のなかでいっぱいいっぱいになってしまって、グループを良くするために考えられていなかったと思いました。だから、候補生を見ていて、その真っ直ぐな気持ちがグサグサ心に刺さったんです。
──新メンバーオーディションでは、BIBIさんとSU-RINGさんのふたりがPIGGSに加入しました。オーディションでの2人の印象を教えてください。
KINCHAN : BIBIは顔が小さくてかわいいなと思っていました。でもオドオドしていてずっと下を向いて歌っていたんです。自分に自信がないのかなと思いました。SU-RINGはひたすら鏡に向かって練習していたんです。真面目だし、ちょっと変わった子だなと思いましたね。
──どんなところが変わっていると思いましたか?
KINCHAN : モーションがペンギンみたいなんですよね。2次審査のときにプーちゃんが「最後に質問ありますか?」と聞いたんです。大抵みんな質問とか言い残したことを言うんですけど、SU-RINGは全然喋っていないのに「やりきりました!」と言っていて。そして帰るときに壁に向かって挨拶していきました。すごく緊張していたんだと思います。

──SU-RINGさんとBIBIさんがPIGGSに加入する決め手は何だったと思いますか?
KINCHAN : 4次審査は、先輩メンバーに混じって“フューチャー・スターダスト”をパフォーマンスする課題だったんですけど、SU-RINGが入ってやった“フューチャー・スターダスト”が心にグッときましたね。もうひとつの“ワイルドサイドを歩け”の課題では、BIBIが楽しそうにパフォーマンスしていたので私も感動したんです。そこが決め手だったのかなと思います。
──新メンバーが入ったことでKINCHANさんも先輩になったわけですが、心境に変化はありましたか?
KINCHAN : 人が増えると環境が変わるし、これから盛り返さないといけないと思います。自分だけで精一杯にならないようにしたいです。オーディションでも感じたんですけど、教えるということは責任を持たないとできないんですよね。私もPIGGSの先輩として、教えてあげられることを増やせたらいいなと思いました。
──7月27日に渋谷CLUB QUATTROでツアーファイナル兼お披露目ライヴがありました。どんなライヴになりましたか?
KINCHAN : お披露目ライヴまでに一致団結できるのかが不安だったんですけど、結局心配は必要なかったですね。ぶーちゃんズが温かく迎えてくれたのがすごく印象的でした。みんなが見守ってくれるような目線を感じましたね。このライヴは結構バタバタだったんですけど、また新たにスタートすると思うとワクワクしました。意外と不安にならなかったです。すごく楽しかったですし、2人のMCを聞いて一緒に頑張ろうと思いました。6人でやっていくんだなという実感もでてきましたね。
──新メンバーのふたりはもうピグスハウスに住んでいるんですか?
KINCHAN : 完全には住んでいないんですけど、割とずっといますね。SU-RINGはゲラだしBIBIは赤ちゃんみたいです。家族が増えた感覚です。基本的にいまはリビングを、新メンバーふたりが寝る部屋にしているんですけど、なぜかBAN-BANもリビングで寝ています。ふたりと寝たいらしいです。BAN-BANなりに距離を縮めようとしているんですかね(笑)。
──新メンバー加入後、KINCHANさんの気持ちに変化はありましたか?
KINCHAN : 合格が決まってからお披露目まで3週間くらいあったんですけど、その間は6人の実感があまりなかったんです。でもお披露目でやっと実感が湧いてきました。それはふたりが頑張って練習しているのを見たり、一緒に生活するなかで徐々にそういう気持ちが生まれていったんだ思います。
