この曲が超似合うような5人にならなきゃいけない
──なるほど。いまPIGGSは〈全身全霊!燃える豚魂ツアー〉を回っていますが、感触はどうですか?
BAN-BAN : いまツアーを何公演か回ってきたけど、スタートダッシュはあまりよくなかったんですよ。“まじ無理ゲー”をリリースしたり、TikTokの企画をやったりしていくなかで、ぶーちゃんズが戸惑っているのを感じていていたんです。それでモヤモヤしてしまったこともあって、神戸VARIT.でのライヴのMCのときに、いまの自分の気持ちを喋ろうと思ったら泣いちゃいました。もどかしい気持ちや大きくなりたい気持ちがぐちゃぐちゃになったまま溢れてしまって…。そのモヤモヤについては神戸ライヴが終わったあと、みんなで改めて話したんですよ。
──そこではどんなことを話したんですか。
BAN-BAN : 前はいろんな企画に対して、メンバーがなにに対しても一生懸命にぶつかっていたんですよ。だからいまの企画に対しても、みんなでもっとぶつかり合っていけるんじゃないかなって感じていたんです。ライヴ後の話し合いでは、改めてそのことをメンバーに伝えました。そうやって気持ちが伝わっていれば、どんなことをやっても応援したいって思ってくれるんじゃないかと思ったんです。
──ぶーちゃんズと同様にメンバーも戸惑っていたんですね。
BAN-BAN : そうですね。いまPIGGSは変化球を投げているように見えてるけど、そうじゃないんです。私たちにとってはすべてまっすぐなんですよ。TikTokの企画にしても、“まじ無理ゲー”にしても、「これも私たちのまっすぐなんだ」って伝わるように頑張りたいと思っています。
──ツアーを回ってメンバー内で話していくなかで、BAN-BANさんのなかで変化はありましたか?
BAN-BAN : 自分がどういうふうになっていきたいのかがちゃんとわかるようになりました。最近は悩むこともあるけど、あんまり落ち込むことがなくなりましたね。前は落ち込んでしまって、「自分はダメだ」って考えてしまったんですけど…。悩まないとわからないこともあるけど、考える前に「自分はダメだ」って思うのは違うのかなって思えるようになりました。

──来年1月には最新シングル “負けんなBABY”がリリースされます。この曲はBAN-BANさんにとって、どんな曲になりましたか?
BAN-BAN : 超まっすぐで大好きな曲です。でも、この曲が超似合うような5人にならなきゃいけないと思っています。この前SHELLMEが「私はこの曲、似合わないんじゃないかな?」って言っていたんですよ。でも「この曲はこれまで負けたことある人のほうが似合うんじゃない? 頑張れ!」って励ましました。
──一足お先に聴かせていただいたんですが、SHELLMEさんのハモリは本当に重要なピースだと思いましたよ。
BAN-BAN : 私もそう思います。いまSHELLMEも一生懸命頑張っているので、どんどんこれが似合うチームになると思います。
──歌詞で好きなポイントはありますか?
BAN-BAN : 2番のサビの「泣けよ 泣けよ 泣いたっていいじゃん 本当の涙流す YOU 格好いいぜ」は私が作詞しました。人間誰しも本当の気持ちを我慢して、「まあいいや」って逃げたくなることもあると思うんです。でも、逃げないで頑張る気持ちがあるんだったら、そこに寄り添いたいって思って、そういう人のパワーになりたいと思ってこの歌詞を書きました。だから使ってもらえて嬉しいし、ここを歌うときは気持ちがこもると思います。
