PIGGSはこれからも立ち止まらずに生きる──彼女たちが今だからこそさらけ出した、率直な気持ち

2021/05/05 12:00

「明日また頑張ろう」と思わせないといけない

──今のそのままの気持ちや想いを訊かせていただいて、ありがとうございます。カップリングの“Beat Crazy”はどんな曲になりましたか?

SHELLME : “Beat Crazy”は、“T.A.K.O”とはまた違う、PIGGSのクールさやセクシーさをライヴでお見せできる曲かなと思っています。

──SHELLMEさんの歌声は、太くてソウルフルな歌声だなと思っていて、それがこの曲にはまっていて本当にかっこいいなと思いました。BAN-BANさんはどうでしょう?

BAN-BAN : この曲は、いままでにない自分を出して行かなきゃいけないんですけど、大人な「あはぁん」みたいな声がなかなか上手くいかなくて。そのせいで自分がどんどんダメな感じになっていって。でも、みんなに「自信持ってやったら大丈夫だよ」って言ってもらったので、自信満々でセクシーにやるようになったらいい感じになりました。

プー・ルイ : BAN-BAN、練習中に泣き出しちゃったんですよ。できているのにできないと思い込んでやり切れていない感じだったから「できてんだから泣く必要ないしちゃんとやれば大丈夫よ」っていう話をしました。

BAN-BAN : これは、直さないといけないなと思っているんですけど、涙を出さないと自分の気持ちが出てこないときがあるから(泣)。いまは元気なんですけど。

プー・ルイ : 元気じゃないんだって。認めなよ(笑)。

BAN-BAN : そうなのかな。わからない。

CHIYO-P : 頑固ちゃん。

──CHIYO-Pさんは、“Beat Crazy”で印象的なポイントはありますか?

CHIYO-P : 「三日月の先端ここに刺してもいいよ」っていう歌詞があるんですけど、「これは、すごいな」と思ってびっくりしました。「おお! はじめてこんな曲歌うぞ」って緊張していたんですけど、メロディが好きで、ライヴでやるときとか自信が持てて気持ちが作りやすいですね。「どうよ!」みたいな感じでライヴをやっています。

プー・ルイ : Ryan.Bはおもしろいよね。出す時期はバラバラだけど、送ってくる曲にすごい色があって。“Beat Crazy”がきたときは、もしかしたら欲求不満だったのかもしれない(笑)。

──『5 KILL STARS』の次に、この2曲を出すんだと思ってびっくりしましたよ。

プー・ルイ : PIGGSが『5 KILL STARS』みたいなところに行くのは逆に簡単なんですよね。なので、そうじゃないところに行きたいっていう思いがあって。セクシーさや妖艶な感じもあるけど、ライヴでは全力で感情をぶつけていくっていう新しい感じを作れたらいいなと思っています。

──いまの時点でプー・ルイさん的には、「T.A.K.O」の路線を主軸に置きたい感じなんですか?

プー・ルイ : あんまり気にしていないです。Ryan.Bがその時期にかっこいいと思うものをリリースするっていうのが、METTYとRyan.Bと私のなかの決まりごとなので。

──もう、次の制作に入っているっていうのをチラッとお聞きしましたが。

プー・ルイ : 常に新しい次のものは考えてやっています。

BAN-BAN : 前向きで気持ちが強い曲です。みんなも「よし、行くぞー!」っていう気持ちになれると思います。

プー・ルイ : 「T.A.K.O」は、いろんなものが重なったけど、さらに「PIGGS行くぞー!」みたいな気持ちが今回とは違う感じで出せるものを控えさせております。

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──ありがとうございます。PIGGSはこれからどんなところに突き進んでいくんでしょう。

プー・ルイ : いまこういう状況になっちゃったけど、ライヴに来てくれる人には関係ないので、いまいちばんいいものを見せて「明日また頑張ろう」と思わせないといけないんですよね。それが私たちの仕事なので、そういう気持ちです。いまは、まだモヤモヤしていたり、泣き出したり情緒不安定なんですけど、それはこちらでどうにかして。これからもやるしかないし、その先までみんなを連れていかないといけない。UMIちゃんが1人辞めた分、よりそういう約束というか夢が重くなりましたね。頑張るしかないですね。