tacica『YUGE』先行試聴会

イベント協力 : 株式会社エミライ / オヤイデ電気
先行試聴会とは、リリース前にアルバムやEPなどをひと足早く試聴し、同時に公開インタヴューも行うことで作品への理解を深めることを目的とした企画。tacicaの前作『singularity』に続き、今回リリースされたミニ・アルバム『YUGE』の先行試聴会を10月24日(火)19:30より開催した。
イベント当日は、tacicaのリスナー約30名をオトトイのオフィスにお招きし、また会場に来ることができないリスナーへ向けてvimeoでのオンライン配信も実施。全6曲を高音質で試聴し、公開インタヴューで作品の制作過程などに迫った後、イベントの最後には会場でアンケートをとり、もう一度試聴したい2曲をセレクト。“ディスコード”と“荒野を行く”を改めて試聴し、イベントは大盛況で幕を閉じた。
ここでは先行視聴会当日の模様をお届けするとともに、株式会社エミライとオヤイデ電気にご協力いただき、より良い音質で試聴してもらうために揃えた機材も紹介する。
先行試聴会の模様
全曲を通しで試聴してもらう前に、まず試聴会の聴きどころや音質について語ってもらった。

猪狩:ツアー終わりの11月19日(日)からはサブスクも解禁されるので、馴染みのある環境で聴く機会がたくさんあると思います。でも今日みたいな音量も含めた高音質で聴くというは体験はなかなできないことだと思うので、低音の感じとかいつもの環境とは少し違うところにあえて耳を傾けてもらえたらいいなと思っています。とはいっても、みなさん今日が初めての試聴なので、前情報一切なしのフラットな状態でただただ聴きたいように聴いてもらいたいというのが本音です。

小西:さっきリハーサルで聴いた音が、スタジオで最終チェックとして聴いていた音像にすごく近かったんです。だから、制作当時の自分たちが「これでいこう」と作品に込めた音像をそのまま体験してもらえると思うんです。音の定義とか、こういうギターの音、ドラムの音を出したかったんだろうなっていうのも含めて、スタジオではこんな風に作っていたのかなと想像してもらうのも楽しいかと思います。
試聴が終わり、インタヴューがスタート



改めて楽曲を試聴

サウンド・プロデューサーの高橋健太郎より機材の説明

高橋健太郎:ハイレゾ・ファイルの試聴のためにどんなセット・アップをしたかを簡単にご説明します。今回、Ferrum Audioの「WANDLA」というDACとその専用電源の「HYPSOS」を株式会社エミライさんからお借りしました。DACの「WANDLA」は1台約46万円、電源の「HYPSOS」は約20万円します。

高橋:MacBookにインストールした音楽プレイヤー「Audirvāna」で再生したものをDACプリアンプを通して、このOTOTOYに常設してあるパワード・スピーカー、「STUDER A5」で鳴らします。これはスイスのPSIオーディオが作ったもので、基本的にはレコーディング・スタジオで使われるモニター・スピーカーです。


高橋:ですが、それだけでは音は出ません。配線するケーブルが必要で、今回もオヤイデ電気さんからお借りしました。電源は「BLACK MAMBA-α V2」というケーブルを使っていて、すべての音がきちんと聴こえる緻密な製品です。それから電源ケーブル「AXIS-303 GX」とキャノンケーブル「PA-02 XLR V2」もお借りしました。ケーブルによって音は全く違うんですよ。今日は私たちオトトイのスタッフもtacicaのメンバーもいい音を準備できたと思っています。楽しんでいただけたらと思います。

〈tacica『YUGE』先行試聴会〉に使用した機材はこちら
協力:株式会社エミライ

DAC/プリアンプ「WANDLA」(Ferrum Audio)
Ferrum AudioのDAコンバーター「WANDLA(ワンドラ)」は、Ferrum Audioの新たなフラッグシップD/Aコンバーター。HYPSOS/ERCOなどの先行製品の開発で培われたノウハウと新しいアイデアを盛り込み、「The Converter」と銘打つに相応しいマスターピースモデル。斬新な設計とタイムレスな外観デザインが融合し、コンパクト・ハイエンドの世界観を実現する。
DAC/プリアンプ「WANDLA」のさらに詳しい情報はこちら
https://www.ferrumaudio.jp/products/wandla/

DCパワーサプライ「HYPSOS」(Ferrum Audio)
HYPSOSは、スイッチング電源とリニア電源のハイブリッド構成を採用した音響機器用高性能DCパワーサプライです。5VDC~30VDCを可変して設定可能で、連続最大6A(瞬間最大9A)の大出力により、DCプラグを採用した音響機器、ネットワーク機器の電源を強化する。
DCパワーサプライ「HYPSOS」のさらに詳しい情報はこちら
https://www.ferrumaudio.jp/products/hypsos/
協力:オヤイデ電気
OCB-1SX V2カスタム


OCB-1SX V2 カスタム
オヤイデの主力製品として30年以上のロングセラーを続ける「OCB-1」シリーズ。ケーブル一体型による使い勝手の良さ、シチュエーションに応じた豊富なバリエーションを揃える。ソースの原音を忠実に再現するために余計な味付けはせず、且つ素材(パーツ、線材など)の持つ付帯音の影響を最小限にとどめ、原音の正確性を重視したオーディオにも機材にもマルチユースな電源タップ。
https://shop.oyaide.com/products/ocb-1-sx-v2-custom.html
AXIS-303 GX

AXIS-303 GX
体断面積が2.5sqでありながらワイドレンジで高解像度な出音を実現。アモルファスとタングステンを含有し導体+絶縁体を安定させることにより、電気振動の減衰効果を生み、電磁波を吸収するため、シールド効果あり。また導体と電極が起こす電気振動を素早く減衰させ、出音のブレを最小限に抑えることで、明瞭でクリアな音像を得ることができる。
https://shop.oyaide.com/products/axis_303gx.html
PA-02 XLR V2

PA-02 XLR V2
コアとなる導体に精密導体“102SSC”を搭載。精密導体“102SSC” は、リサイクル銅を含まないバージン銅のみを使用。銅の不純物を除去するための機械ピーリング、天然ダイヤモンドダイスを使用した線引き、工程内での2度に渡るアニール処理など、1本のケーブルを作るために多岐に渡る技術を惜しみなく投入している。
https://shop.oyaide.com/products/pa-02xlrv2.html
BLACK MAMBA-α V2

BLACK MAMBA-α V2
しなやかでハイスピード、地上で最も素早い蛇からネーミングされた初代 “BLACK MAMBA” 。「現代にマッチした音楽製作のためのパワーケーブル」をコンセプトに設計。フラットな帯域バランスと、正確な位相、高S/N、高解像度、高分解能によって、レコーディングスタジオから絶大な支持を受ける。
https://shop.oyaide.com/catalog/product/view/id/5342/s/products-black-mamba-alpha-v2/category/3/
編集:梶野有希
tacica『YUGE』をハイレゾで!
tacicaの過去作はこちらから
PROFILE : tacica

2005年に札幌で結成されたロックバンド。2007年リリースのデビュー・ミニ・アルバムが軒並みインディーズ・チャート1位を獲得し、2008年にメジャー移籍。その後もメディア露出がほぼ無いなかシングル、アルバム共にオリコンTOP10入りを記録。彼らの哲学的な歌詞の世界観は、ファンには人生の指針として愛されるようになる。アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』、『宇宙兄弟』、『ハイキュー!! 』のタイアップを担当。『ハイキュー!! 』のエンディング曲 「LEO」はYouTube再生回数が330万回を超え未だに伸び続けている。2020年4月放送のアニメ『波よ聞いてくれ』ではオープニングを担当し、主題歌である”「aranami」はiTunes Storeロック部門第4位を獲得。YouTubeでのMV再生回数も130万回突破。2022年6月にプライベート・レーベル〈SEMELPAROUS〉から1枚目となるフル・アルバム『singularity』をリリースし、iTunes Storeロック部門第1位を獲得。また、猪狩翔一(Vo / Gt)はソロ活動も行っており、弾き語りワンマンでは各会場ソールドアウトしている。
■公式HP:https://tacica.jp
■公式Twitter:https://twitter.com/tacica_official
■公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCKdmVndsDH2cagDZ6s7JvWw