楠田亜衣奈が歌う、7つの『愛』のかたち──『アイナンダ!』ハイレゾ配信開始!

アーティスト・デビュー3周年を目前に控えた楠田亜衣奈。彼女の待望の新作がリリースされました。“今だから歌える愛のうた”というテーマの全7曲となった4thミニ・アルバム。中野サンプラザでのワンマン・ライブも成功させ、アーティストとしての魅力を伸ばし続けている、いま、OTOTOYではアルバムのハイレゾ配信に合わせて、今作についてのインタヴューを敢行しました。現在の彼女のパワー溢れる活動の、その源泉とは? インタヴューにて!
4枚目となるアルバム作品、ハイレゾ配信中!!
楠田亜衣奈 / アイナンダ!
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV24bit/96kHz / AAC
>>>ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 500円(税込) / アルバム 2,300円(税込)
【収録曲】
1. アイナンダ!
2. Melty Valentine
3. ただいまを歌おう
4. アイ・アム
5. プラチナデイズ
6. you & ai
7. Smileプラス
INTERVIEW : 楠田 亜衣奈
全7曲の「今だから歌える愛の歌」が収録された『アイナンダ!』は、楠田亜衣奈にとって早くも4枚目のアルバムとなる。今作には、純粋に楠田自身が「こういうものを歌いたいな」と思う楽曲ばかりを集めたという。今年10月にソロ・デビュー3周年を迎える彼女は、なぜ今、「歌いたい」楽曲を歌えるようになったのか。この3年間を振り返りつつ、新作につづられた7つの「愛」、そして「you & ai」の作詞を担当した声優や歌手としての先輩であり友人でもある南條愛乃との「不思議な」関係性についてなど、たっぷりと語ってもらった。
インタヴュー・文 : 前田将博
構成 : 伊達恭平
中野サンプラザのときは“ゾーンに入る”っていうか、すごい集中力だったんですよ。
──まずは2015年10月のソロ・デビューからこれまでを簡単に振り返っていただきたいと思うんですけど、初音源リリースの反響はやはり大きかったですか?
楠田亜衣奈(以下楠田) : ソロ・デビューを発表したときにファンのかたたちがすごい喜んでくれていたんですけど、1stミニ・アルバムを出したことで、それまでより距離が近づいた感覚がありました。
──当時もリリース・イベントなどはありましたが、2ndアルバムを出したあとには初の本格的なライブツアーを行いました。
楠田 : 地方では「来てくれてありがとう」って声をたくさんいただいて、すごくうれしかったです。ファンのかたに会いに行けるって嬉しいなって思いました。あと、この1stツアーでは、なんのために歌いたいかがより明確になりました。ファンのかたとのコミュニケーションをとりたい、楽しい空間をもっとたくさん共有したいなって感じました。
──3rdアルバム発売後には、中野サンプラザでのホール・ワンマンもありました。この日はソロの集大成的な内容でしたよね。
楠田 : すごく緊張しました。2ndツアーのファイナルだったんですけど、会場も大きくて、はじめて来てくれる人もいたし、楽曲も増えて今後のライブでは歌えない曲が出てくるんだって思ったら、楠田亜衣奈の曲を全部歌いたかったんです。これが楠田亜衣奈のライブだっていうのを観てもらいたくて、そのときに楽しめることを最大限に詰め込んでみました。
──ライブハウスだと、なかなか足を運びづらい人もいるでしょうからね。
楠田 : ライブハウスも距離が近いっていう良さはあるんですけど、スタンディングだから敬遠してるっていうかたも、この日は来てくれていたみたいですね。あとホールならではのセットとかも組めるので、ダンスとかもふくめて普段とは違った世界観を観ていただけたと思います。だからファンの人たちには、また新たなくっすんを見つけてもらえたんじゃないかな。
──逆に、広い会場ならではの難しさを感じることはなかったですか?
楠田 : 中野サンプラザのときは“ゾーンに入る”っていうか、すごい集中力だったんですよ。
──トランス状態みたいな?
楠田 : そういう感覚でした。いままでそんなに曲数を歌ったこともなかったんですけど、少しお腹が空いたくらいで、途中で喉が枯れることもなく、歌詞も間違えず、お客さんの顔も鮮明に見えるし、自分で最高潮と思えるくらいのいいパフォーマンスができたんです。
──いままでにない感覚だった?
楠田 : そうかもしれないですね。私は人見知りなんですけど、それまでツアーを一緒にまわってきたことでバンド・メンバーとの信頼関係もできていたと思うんです。あと私自身も、こんなに大きい会場で全曲ライブをやるからには必ず成功させたい、次につなげたいって気持ちも強かったのかな。
いまだったらファンのかたも「くっすんはこんなのが好きなんだな」って受け取ってくれると思った
──そして今回、ソロ4枚目のミニ・アルバム『アイナンダ!』をリリースします。
楠田 : 今回のアルバムは、私自身がこういうものを歌いたいなって思う楽曲を集めました。アニソン好きなかたの好みとは、ちょっと違ったジャンルの楽曲もあると思うんですけど、いまだったらファンのかたも「くっすんはこんなのが好きなんだな」って受け取ってくれると思ったんです。
──それはこれまでの活動のなかで、そう思えるようになった?
楠田 : この3年間でファンの方々と信頼関係を築いてこれたなっていう感覚があります。最初の頃は、みんなはどういうものが聴きたいのかなって考えながらやったりもしたけど、いまはどんなものを出しても受け取ってくれるというか、そういう関係になれたと感じていますね。だから自分が好きで歌いたいようなジャンルの曲とか、私が聴いてほしい曲とか、いろんな曲が入っています。
──「愛の歌」を集めた作品だそうですね。タイトルも『アイナンダ!』で。
楠田 : 私の名前が亜衣奈だからとか、愛が7曲で「アイナ」とか、いろいろかけています(笑)。
──曲ごとにいろんな愛が表現されていますが、表題曲はまっすぐな恋愛の歌ですよね。
楠田 : 今回は曲ごとにテーマを決めて、これで作ってくださいってお願いしたんですけど、これも愛の形だよなっていうのをいろいろ考えて作りました。そのなかでもこの曲は、定番の恋愛ソングにしていただきました。
──コールも入っていて、ライブでも盛り上がりそうです。
楠田 : 今回のミニ・アルバムを作るにあたって、ライブツアーも決まっていたので、そこでお客さんと一緒に盛り上がれるものを作りたかったんです。だからライブを意識した楽曲が多いですね。
──ロック調の「ただいまを歌おう」なんかもライブ映えしそうですね。
楠田 : ツアーはバンドでやるので、こういう曲も1曲は入れたくて。コンセプト的に失恋ソングではなく、愛に包まれた暖かいものにしたかったので、ロックだけど激しいというよりは楽しい感じになってます。
──この曲は恋愛ではなく、ふるさとへの愛を歌っていますよね。
楠田 : そうなんです。「地元愛」がテーマですね。上京しているかたとか、仕事の都合で地元を離れるかたとかも多いと思うので、そういう人に響いたらいいなって。あとライブをしているときってホーム感があるので、「ただいま」っていいたくなるんですよ。そういう気持ちも込めて歌いました。
──2曲目の「Melty Valentine♡」はタイトル通りバレンタインがテーマで、ワクワクするようなポップな曲調が印象的です。主人公はピュアでまっすぐな女の子って感じで。
楠田 : 私は全然違うタイプでした(笑)。好きな男の子にチョコをあげて告白っていう感じもなかったし、バレンタインの思い出もないですね。でも、こういう子はかわいいなって思います。楽曲もかわいくてお気に入りです。
──そんな恋愛のひとつのゴールというか、「プラチナデイズ」では結婚について歌われています。結婚式を思わせるような音もたくさん入っていて。
楠田 : イントロからウェディング・ソングとすぐにわかるように仕上がっています。やっぱり愛の究極の形は結婚だよなと思って、お願いしました。私と同世代のファンのかたも結構多くて、結婚の報告をいただいたりすることもあるので、その人たちに結婚式で流したり歌ったりしてもらえたらいいなと思ってます。
──楠田さん自身は結婚に対して、どのようなイメージがありますか?
楠田 : 去年、お友達が結婚することがすごく多くて、幸せそうでいいな、うらやましいな、私も結婚したいなって憧れはあります。作詞のこだま(さおり)さんに「友人目線と本人目線、どっちで書きますか?」っていわれて、「本人目線でお願いします!」っていったんですけど、歌ってみたら実感がなくて…(笑)。仕事でもウエディング・ドレスとかを着たことがないし、まったく想像できなくて、いつか結婚できるのだろうか、結婚てなんだろうって思っちゃいました。だからいつか結婚したときに、本当の意味で歌えるようになる曲なのかな。
──楠田さん自身が作詞した「アイ・アム」は、またちょっと違った愛を歌っていますよね。自分自身のことやライブとか、いろんな思いが込められているように感じました。
楠田 : 最初は仕事愛か家族愛をテーマに書こうと思っていたんですけど、曲を聴いたときに降りてきたというか、こういう歌詞のほうがしっくりくるなって。ライブで歌っていることをイメージして書いたから、仕事やファンのかたのことも入ってるんですけど、それだけじゃないというか、自己愛みたいなものも入っていて。小さいときとか、はじめて仕事をしたときとか、自分の人生を振り返ったなかで、いまはここにいるんだなっていうきもちで書けたと思います。
──たしかに、これからの決意表明みたいな意思も感じますね。
楠田 : そうですね。本当に過去の自分がいたから今があるし、今の自分がいるから未来もあってほしいなって思うし。
──個人的には「私らしく のんびり歩いてこう」の部分が特に印象的でした。
楠田 : じつは、そこの部分はちょっと苦労しました。伝えたいことを言葉にするってすごく難しいことだなって、アルバム制作のなかで改めて感じて。「かわいい」っていう同じ言葉でも、人によって「かわいい」は違うわけだし。ここは書いていて、なかなかしっくりこなくて、一番しっくりきたのがこの言葉だったんです。最終的にこの曲は全部、ちゃんと私の言葉になってるなってすごく感じます。
──南條愛乃さんが作詞した「you & ai」は友情がテーマですよね。
楠田 : 南條さんの書く歌詞がもともと好きで、いずれ書いてもらいたいなとずっと思っていたんです。それでこの曲のテーマが「友情」だったので、頼むならここしかないぞと思ってお願いしました。最初に歌詞を読んだときは嬉しくて、ちょっと泣きました。すごく嬉しかったです。
──聴いていて、おふたりの関係性も反映されているのかなと思いました。
楠田 : だといいなと思っています。本当にストレートに書いていただいたので、手紙をもらった気持ちというか、私って愛されてるんだなって思っちゃいました。本人がどういう気持ちで書いたのかはわからないけど、私が勝手に受け取りました(笑)。先輩で尊敬しているところもたくさんあるし、友だちでもある。いつも優しくて、相談に乗ってもらうこともあるし、不思議な関係なんですよね。
──作詞家や歌手活動の先輩としては、南條さんはどういう存在なんですか?
楠田 : 仕事がかぶっていなければ、南條さんのソロのライブはほぼ全部行ってるんですよ。fripSideさんもちょくちょく観にいかせていただいているし。楽しいものを生み出すのが上手というか、自分がこうしたいっていうのが明確にあって、それを表現するのが上手なんです。漠然とこうしたいっていうのは私にもあるんですけど、それを形にするのって難しいじゃないですか。だから真似ではないけど、演出とかを参考にさせていただいたりとか、新たなアイデアや刺激をもらえることがすごく多いです。
──それだけ大きな存在。
楠田 : ほかの人のライブを観ててアイデアが浮かぶこともあるんですけど、南條さんのライブは特にインスピレーションのツボを押してもらえるんですよね。たぶん南條さんのこだわりとか、アーティスト活動に真摯に向き合っている姿とか、仕事に対する姿勢とかを見ているから、余計に私もがんばろうって思えるんだと思います。だから憧れというか、すごく背中を追っている気がしますね。
──今回書いてもらった歌詞で、この表現は自分からは出てこないなって思う部分はありますか?
楠田 : 全部ですね。どれも私には書けない南ちゃんの言葉なので、書いてもらってすごく勉強になりました。こういう歌詞の書きかた、アプローチがあるんだって。本当に大切な1曲になりましたね。
──最後に収録されている「Smileプラス」は再びこだまさん作詞の曲ですが、大きな愛を歌っているように感じました。
楠田 : イメージ的には24時間テレビの「愛は地球を救う」って感じです(笑)。
──歌詞に出てくる「キミ」はどういう人をイメージしていますか?
楠田 : これもライブで歌うことをイメージして歌ったので、たぶんファンの方々なんじゃないかな。
──この曲には合唱できそうなパートもありますよね。
楠田 : みんなで手を振りながら歌えるような曲がほしいと思って、作ってもらった曲なんです。だからライブでみんなと一緒に歌うのを、今から楽しみにしています。
また次のステップに進めるような気がしています

──今回のツアーは中野サンプラザとは打って変わって、小さめのライブハウスがメインです。
楠田 : そうなんです。いままで歌ってきた曲も歌うし、同じ曲でもこれまでとは違う感じにしようとか、アイデアを練り練りしていますね。なのでこれまでとは違う、新しいライブツアーになるんじゃないかなって思います。
──今回のアルバムには楠田さんが歌いたい曲を入れたとおっしゃっていましたが、今後挑戦してみたい楽曲はありますか?
楠田 : 今回はバンドでのライブを想定して作ったので、いつかダンス・ナンバーをたくさん作って、ずっと踊ってるライブもやりたいなって思っていますね。K-POPみたいな曲とか。
──10月にはソロ・デビュー3周年を迎えます。この3年で4枚もアルバムを作りました。
楠田 : そういわれるとかなりのハイペースだなって思います(笑)。曲が増えすぎて、ライブで歌えない曲も出てきたので、寂しいからアルバムはちょっと…って思ったりもしたんですけど。中野サンプラザで全曲ライブをして吹っ切れたというか、またアルバムを作るのがすごく楽しくなりました。だからまた次のステップに進めるような気がしています。セトリを組み立てるのは大変なんですけど、楽曲が増えたからこそできることもたくさんあるので、これからもハイペースに行きたいですね。
──「のんびり歩いてこう」と歌いつつも、活動はハイペースに。
楠田 : のんびりだけどスキップしているというか、私のペースで進めれば、それがハイペースでもありかなって思うんです。ずっと歩いてるよりは、走ったり休憩したり、私のペースでやっていきたいですね。それが私にとっては、のんびりかな。
楠田亜衣奈の過去作品もハイレゾ配信中!
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【REVIEW】声優・楠田亜衣奈、ハッピーでポジティヴ全開な1stシングルをハイレゾ配信 https://ototoy.jp/feature/2018042666
【REVIEW】声優・楠田亜衣奈、カレンダーをコンセプトにした3rdアルバムをハイレゾ配信 https://ototoy.jp/feature/index.php/2017020105
「ラブライブ!」の東條希を演ずる声優・楠田亜衣奈のソロ・デビュー作ハイレゾ配信 https://ototoy.jp/feature/index.php/20151007
PROFILE
楠田亜衣奈
誕生日 : 2月1日
血液型 : A型
出身地 : 千葉県
趣味 : サッカー観戦
特技 : ダンス
主な出演作 :
「ラブライブ!」(東條希役)
「にゅるにゅる!! KAKUSENくん」2期(ニュルりん役)
「ミリオンドール」(すう子役)
「毎度! 浦安鉄筋家族」、「プリパラ」他
【楠田亜衣奈 公式HPはこちら】
https://aina-kusuda.net/
【楠田亜衣奈 公式ツイッターはこちら】
https://twitter.com/kusudaaina?lang=ja