SOMOSOMOという居場所に居続けたい
——(笑)。新アルバム『QUEST』が5月28日にリリースされました。今回もメンバーが全曲の作詞を担当されています。そこで各楽曲について、歌詞に込めた思いを伺えればなと思います。まず1曲目の“僕は僕”の作詞を担当したのは、シャンシャン マイさんですね。
シャンシャン マイ:私は学生のときから他の人と違うことをしたいなという気持ちがあったんです。だから「型にハマった⼈⽣ そんなの嫌だろ」みたいな気持ちをぶつけました。「みんなと同じように、恋人や友達を作って遊んでいるのってつまんなくない?」って思っている自分がいたんですけど、自分が就活して内定決まったときに、「自分も型にハマってるじゃん」って気づいたんです。そこからアイドルになって上だけ見ていきたいなと思って、そういう前向きな歌詞にしていますね。それだけじゃなくて、Zeppの期間で初めて自分がネガティブな状況に陥って、自分の個性を考え直すようになったんですよ。そこで自問自答したり、コトコさんと焼肉を食べにいったときに「マイはマイでいいんだよ」って言ってもらったりしたので、「僕は僕」というのをテーマにしました。「マイはマイでいいんだよ」って言われて、「自分ってもうすでに自分の個性を持っていたんだ、このままでいることが正解なんだ」って気づいてから、また真っ直ぐになれたんです。悩んでいたってしょうがないから前向きにどんどん行動していこうと思うようになって、「泣き悩む夜なら ⾛って転んで ぐしゃぐしゃ泣こう」と、自分の性格や人生をストレートに表現しましたね。


——2曲目の“continue”ではコモレビ ヒヨリさんが作詞をしています。
コモレビ ヒヨリ:これは自分の中にある悩みとか、自分と戦っているイメージですね。例えば、さっき言った活動休止期間にグループを辞めちゃおうかなと思っちゃったけど、やっぱりここにいたいんだと思い直したことを書きました。自分の書ける歌詞は暗いから、暗くても頑張るんだという気持ちを伝えたつもりです。ちゃんと読んでいくと、「SOMOSOMOという居場所に居続けたい」という思いを込めています。
アルティメット ミキ:葛藤している途中を言葉にするのがヒヨリは上手いんですよ。そういう面でヒヨリの曲は一味違うのかなと思いますね。
—— “必然性ユートピア”はツクヨミ ケイコさん作詞ですね。
ツクヨミ ケイコ:私は曲を頂いたときに浮かぶ映像から歌詞を書くことが最近多いんです。この曲は、ライヴハウスで楽しそうにしているSOMOSOMOとお客さんの姿をイメージしていて。私は根暗なので、悲しい感情を拾って歌詞にしてきたんですけど、今回は私なりの明るさを出した曲だと思います。普段の私だったらこんなことは言わないんですけど、メンバーと一緒に歌う曲ならと、ちょっと浮かれた感情を掬って歌詞にしました。
—— “メロディー♪”の作詞を担当したのは、ゴゴノ コトコさん。アルバムの中ではダントツに歌詞が明るい気がしました。
ゴゴノ コトコ:アイドルっぽいメロディーだったから、SOMOSOMOがライヴでどうパフォーマンスするか全然想像ができなかったんです。プロデューサーからは「おもしろい歌詞書いて」というオーダーをもらったので、自分の中でのテーマとしては、推しとか家族、恋人、友達に会いに行く前にワクワクできるような曲という感じで書きました。聴いている人の気持ちを拾えたらいいなと思って、寄り添うような歌詞にしましたね。
—— “ハロー明⽇へ”はトマラナイ チヒロさん作詞です。
トマラナイ チヒロ:私の歌詞は私から見たSOMOSOMOの7人の気持ちを書いているイメージです。ちょうどZeppが終わったとき、みんなが口にしたのが「Zeppが終わっても終わりじゃないよ」ということで。自分たちにも言い聞かせていたし、ファンの人にも言っていたから、それをそのまま書いていますね。あとは「メンバーそれぞれが自分にしかわからない辛さを乗り越えて、今この7人になっていることがすごく良いよね」ということも書いています。「『今までを繋ぎ合わせたら』、また新しく強くなれたよね」ということをこのサビで歌っていますね。


——“blossom”ではアオイ アオネさんが作詞を担当されていますが。
アオイ アオネ:この曲を書くタイミングで、ちょうど私たちの加入1年目だったので、「2度目の春」をテーマにしていて。入りたての頃と今の自分の気持ちの変化を、自分だけじゃなくてファンの人にもわかってもらえるような歌詞にしています。「いつかの共に写した1枚で」というのはチェキをイメージしていて、サビの「嘘じゃない ずっと を⾒つけにいこう」という部分が自分的に気に入っているフレーズですね。友達や恋人はずっと関係が続くものじゃないと思っていたんですけど、1年活動してみて、SOMOSOMOやSOMOSOMOのファンの人たちとだったら、ずっと続くものがある気がするなって思ったので、このフレーズは何箇所も入れましたね。


——続いての“QUEST”は全員作詞ですが、どうやって歌詞を書いたんですか?
ツクヨミ ケイコ:メロディーの雰囲気に沿って書きました。Aメロ、Bメロとかで担当を決めて書いたんですけど、「ここってこういう情景だよね」みたいな話をしながらでしたね。
ゴゴノ コトコ:そうそう。「Bメロは結構挫けてるよね」みたいな(笑)。
ツクヨミ ケイコ:そういうイメージがメンバーで一致したので、それぞれの担当を書いてパズルのように作っていきました。
ゴゴノ コトコ:サビの担当が、コトコ、アオネ、チヒロ。その3人で入れたい単語を出し合って、文章を考えました。
——そして、最後の楽曲“マイエール!”はアルティメット ミキさん。
アルティメット ミキ:この曲は1分30秒しかなくて、とにかく短いんですよ。この曲のテーマは、「自分自身への応援歌」です。活動休止期間のときは、自分はどん底にいて、またアイドルをやれるとは思えなかったんですけど、でも仲間がいるなと思えたことで前向きになれたんです。だからその気持ちを書きました。自分はこだわりが強い部分と、気楽に考えてしまう部分があるんですよ。今までの曲は、その一生懸命こだわりもって頑張る部分の方を歌にしてきたんですけど、もっとお気楽に考えていいんじゃないかなと最近思えるようになってきて。例えば、「あしたこそ変われるかな」とか「うまくいきますように!」は身を任せている状態じゃないですか。そのくらい軽い気持ちで一旦挑戦してみてもいいなあと思うことも多くなってきたなと。この曲を聴いている人への曲でもあるし、自分自身に言い聞かせる曲でもあると思います。
——7月26日に、渋谷QUATTROにて〈SOMOSOMO結成5周年記念単独公演〉が開催されます。このライヴに向けての意気込みをお願いします。
シャンシャン マイ:QUATTROは絶対にパンパンにしたいです。ツアーは新曲ばかりでメンバーも精一杯だったと思うんですけど、また周年に向けて精度をあげて、SOMOSOMOが5年かけて積み上げてきたものを完璧な状態で披露したいと思いますね。
アルティメット ミキ:5周年を迎えるということは並大抵のことじゃないと思っているので、そこは自分たちで誇りをもちながら、全部出し切りたいと思っています。あと新メンバー3人には、初期メンバーが5周年を迎えたんじゃなくて、自分たちのいるSOMOSOMOが5周年を迎えたと思って欲しい。そしてファンの方も一体となって5周年を迎えたいですね。区切りになるごとに将来を考えると思うんですけど、SOMOSOMOはまだまだいけると思うし、楽しいことはずっと続く方が幸せだと思うので、お客さんたちと楽しい時間を共有していきたいです。

編集 : 西田健、草鹿立
事務所を移籍し、新境地に辿り着いたニューアルバム
LIVE INFORMATION
SOMOSOMO結成5周年記念単独公演


2024/07/26(金)
渋谷QUATTRO
【時間】OPEN 17:30/START 19:00
詳細はこちら
https://somosomo.bitfan.id/schedules/43814?r
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