いつか東京でソロ・ライヴを
── 一方、"HAMMER"は強烈なビートが際立ってます。
"HAMMER"は、元々ライヴハウスでサウンド・チェックのときに「スラップしてください」って言われたときによく手癖でやってたフレーズを広げた曲で。「ハンマーでガツン」みたいなイメージで好きに弾いています。ただ同じフレーズが続くと展開に飽きてしまうと思うんですよ。なので1曲を通してなるべく飽きないように、なおかつ刺激があるように調味料的な装飾音を松ちゃんとふたりで考えて入れています。
──途中のソロ・パートはカッコイイですね!
ありがとうございます。レコーディングのときにソロは完全アドリブで「うぉりゃ～!」って弾いているんですよ。でも以前カヴァー・アルバムを作ったときに、曲を後で聴いても自分がどう弾いてるかわからなくて再現できなかったんです。それからはなるべく自分で聴いてなにをやってるかわからんようなソロはやめようと思って（笑）。"HAMMER"はMVも撮ったんですけど、頑張ってわかりやすいソロを入れようと思って弾いてます。
──あと1曲目の "Mr.Unchain" はいきなり物凄い勢いで弾き倒していて、思わず笑ってしまいました（笑）。
ははははは（笑）。これはHi-STANDARDみたいな「ズッタンズズタン」って速いリズムでベースを弾いてみたくて、なんかできるフレーズないかなと思ったらこんな感じの曲になったんですけど、速すぎて弾くのがすごく難しいんですよ（笑）。
──これ、どうやって弾いてるんですか?
テンポの速い16音符で、ずっとスラップのアップ・ダウンでピックみたいにして弾いてるんです。強そうな曲だなと思ったので、タイトルは漫画『グラップラー刃牙』の登場人物ビスケット・オリバの呼称「ミスター・アンチェイン」からイメージして付けてます。この曲はライヴでドラムとギターを入れて生演奏したいんですよ。ライヴで披露してみんなで笑いたいです（笑）。
──怒涛の激しさもありつつ、どこかクラシック・オーケストラみたいな様式美もありますね。
フレーズはかなりクラシカルではありますね。全部僕のなかでイメージがあって、それを松ちゃんに「こんな感じでハイスタみたいなギターを入れてほしいです」って、お願いしました。
──"LIFE"もノリの良いファンキーな曲ですよね。
これはベースのチューニングを全部半音下げにして弾いているんですけども、ユニゾンをなんとなくやってみたくて作った曲で。基本はギター、ベース、ドラムでやってます。「ザ・ミクスチャー」みたいな感じの雰囲気もあって、自分のなかから勝手に出てきたものがこういう曲になったのは嬉しいですし、結構気に入ってます。
──アルバムを聴いて、Masagakiさんの生演奏を観たいという人もいると思いますが、リリース後のライヴ活動についてはどう考えていますか。
大阪で年に2回ぐらい、好きなメンバーを呼んでYuji Masagakiトリオっていうスリー・ピース・バンドをライヴをやっているんですけど、そのバンドでアルバムの曲をリリース・ライヴとしてやろうかなと思ってます。あと東京でソロ・ライヴをしたことがないので、やってみたい気持ちはあります。それとOSAKA ROOTSで6月に沖縄に1週間ぐらい行くとか、東京でのライヴも決まったりはしているのでぜひ観てほしいです。
編集：梶野有希
Yuji Masagakiのサードアルバム『FAVOR』をハイレゾで
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過去記事
PROFILE：Yuji Masagaki
1986年2月1日生まれ。京都府与謝野町出身大阪在住。大阪の音楽学校にて理論、音楽業界の事等学ぶ。卒業後は、メジャー、インディーズ関係なくボーダレスにライヴ・サポート、レコーディング等様々なジャンルのフィールドで、人間味のある演奏に力を入れ活動している。個人レッスンや専門学校の講師を勤め後進の指導にも力を入れている。独自のsoloベース・スタイルを確立し、精力的に活動の幅を広げている。
■YouTube：https://www.youtube.com/channel/UC16bzi3Yjqn_hkc2J4hnRJw?view_as=subscriber
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