最後までFES☆TIVEに貢献できるように
──続いて“キョカキャッカー”は佐々木喫茶さんが作詞・作曲・編曲をされています。
八木:最初に聴いた時はこれ絶対に歌えないと思ったんですけど、レコーディングでは意外とみんな苦戦せずにできました。でも、「QQ 究極キョカキャッカー」という歌詞は全員で歌っていて、ライヴでは誰かしら歌えてないんじゃないかなと思うので、ライヴでの見どころになるんじゃないかなと思っています。
──ほぼ早口言葉ですよね。
八木:“キョカキャッカー”も共感できる歌詞が多くて、「未読の数字遂に 999」のところは、私もLINEの通知がつねに“99+”なので共感しちゃいました。
与田:“キョカキャッカー”の曲振りを誰がするかを話していたときに練習していて、ひなりちゃんは言えてなかったよね。
青葉:うん。予戦落ち(笑)。
辻:FES☆TIVEの曲はポジティヴな歌詞が多いけど、この曲は「まってそれムリ無理ですソーリー」とか「やっぱすまんがその許可却下!」とか、断ってる歌詞が多いけどネガティヴに聞こえないんですよね。かわいく「無理無理! 」って言ってるのがいいなと思って、自分も無理な時にそんな風に言えるようになりたいなと思いました。あと、自分が歌うところで「レディーハートはオータムのスカイ」っていう歌詞があるんですよ。歌う時にどんな意味だろうと考えたんですが、「女心と秋の空」っていう言葉なんじゃないかなって思って。超絶オシャレな言い回しですよね。さすが喫茶さんと思いました。すごくお気に入りです。

──乙女心をよくわかっていらっしゃいますよね。
辻:Medansyさんも喫茶さんも男性なのにすごいです。
──そして“青春ハートビート”。この曲はこの流れの最後に聴くとすごく青春感がありますよね。
八木:今回のシングルの中で唯一のエモ曲なので、ワンマン・ライヴの最後とかアンコールで歌ったらまたファンの皆さんの捉え方も変わってくるのかなと思います。あとやっぱり歌詞がめちゃくちゃいいです。「怖いものなんてない 一緒だから!」という歌詞にはメンバーやファンの方たちと一緒に頑張っていくぞという気持ちが込められていると思うので、そういうのを意識しながら大切に歌っていきたい1曲ですね。
与田:歌詞もひなりちゃんの卒業が決まったいまにぴったりだし、ひなたちゃんも言ったように、ライヴの大事な場面で歌いたい曲ですね。
辻:この曲は1行ごとにひとりずつ歌っていって、最後にみんなで歌う歌割りがすごく気に入ってます。野外で歌っても青空に映えそうだと思うので、今からワクワクですね。夏フェスで活躍できたらいいなと。
青葉:FES☆TIVEには学園祭に合うような、超青春! みたいな曲があまりないんですよ。でも“青春ハートビート”は学園祭でやりたいなと思いました。

──そして、先日青葉さんがFES☆TIVEを卒業することを発表されました。卒業は今年の秋頃とのことですが、いまの心境はいかがですか?
青葉:11年もやってきたので決断することが難しすぎて、1年くらい決断するのに時間がかかりました。卒業するタイミングとして、デビュー当初から1番の目標にしていた東京ドームシティホールでのライヴを区切りにしようと思っていたんです。ツアー初日までに発表しなきゃいけなかったんですが、直前ギリギリまで悩んで、卒業のコメントも前日の深夜3時くらいに書いて。決めるまでは悩みすぎてご飯が喉を通らず1週間で2キロくらい痩せてしまったんですけど、発表してからはいろんな方に嬉しい言葉をいただきました。その分、最後までFES☆TIVEに貢献できるように頑張ろうと思いましたね。
──寂しくなりますね。
青葉:寂しいです。自分がふたりいたらいいんですけどね。
八木:でも、まだ卒業の日程は決まっていないので……。
青葉:こうやって惑わせてくるんです(笑)!
辻:1回卒業して、また戻ってきなよ! って言ってます。
八木:でも青葉の卒業発表の時にプロデューサーさんが舞台袖で涙ぐんでいたという話をマネージャーさんから聞いたんです。その関係性がすごく素敵だなと思ったのと、ホームページに載せた青葉の卒業コメントにすごく感動しました。
青葉:私もプロデューサーさんが泣いてくれたと聞いて、びっくりしました。普段泣くような人じゃないんですよ。
八木:卒業するって言っても止めるような方じゃないのに、どこかで止めたくなる気持ちもあるんだろうなと思って、感動しました。

──青葉さんの11年を振り返って、いちばんの思い出はなんですか?
青葉:初期メンバーでは5年くらい活動したんですけど、途中一気に私以外のメンバーが辞めて入れ替わったんですよ。その時は「もうFES☆TIVE終わりじゃない? 」と言われたりして、私も引っ張っていくようなリーダータイプじゃないのですごく不安でした。そのタイミングでFES☆TIVEの代表曲のような“OIDEMASE!! ~極楽~”がバズってくれて、日本だけじゃなく海外までFES☆TIVEの名前が広まったんですよ。人生本当に何があるかわかんないなと思いました。その時すごく転機だと感じたので、頑張り続ければ何かあるんじゃないかと信じて、それが今まで続いています。
──すごくいい話ですね。青葉さんはこれまでリーダー的なポジションを任されることも多かったですよね。
青葉:FES☆TIVEにリーダーはいないんです。私自身リーダーを任されてから1ヶ月くらいしてすぐに辞任して、そこからはみんなで助け合うみたいな形になったのですが、それが正解だと思ったんです。気づいた人が言うような全員で助け合う形でやってきて、それでみんなすごく仲良くやれていて。だからリーダーがいないのが逆にいいのかなと思いますね。
八木:青葉がこの感じで11年間やってきてくれたので、それも良い伝統になってます。
──最後にファンの方へメッセージをお願いします。
青葉:FES☆TIVEの初期メンバーである私にとって最後のシングルになるので、ガツンと決めたいと思っています。楽曲のテイストもいつもと変えてきたので、いままでと違った新しいFES☆TIVEを見つけてもらいたいし、次のシングルではさらに上げていきたいですね。ひとつの区切りとして過去一の結果を出せるように頑張るので、応援してくれたら嬉しいです!

編集 : 西田健, 草鹿立
中毒性抜群の新体制初シングル!
FES☆TIVE ディスコグラフィー
PROFILE : FES☆TIVE
日本を元気にすることをテーマに掲げるお祭り系アイドル。
ユニット名はフェスティバル・ポジティブ・アクティブを組み合わせた造語から作られた。
そして日本から世界に向けて元気を届けるべくワールドワイドな活動を展開中!
【HP】
https://festive.rizepro.net
【X】
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【Instagram】
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