おそ松さん、ガンダム、ルパン、ビック・タイトル目白押しの2015年秋ーーおとといあにそん部 vol.12

今回も盛りだくさんのあにそん部! 世間でもあにそん部でもインパクト大な演出とストーリー展開が話題を呼んだ「がっこうぐらし!」などの前期アニメを総括しつつ、夏はイベントも色々ありました。部長がはじめて参加したという〈Animelo Summer Live 2015〉で受けた衝撃とは? そして今期のアニメは「おそ松さん」「ガンダム」「ルパン」などのビッグ・タイトルが目白押し! そのなかで部員たちが食いついたものは、やはりあの問題作でした。
おとといあにそん部! vol.12
◼︎おとといあにそん部とは?
OTOTOYには「おとといあにそん部」なる組織が密かに存在する。アニメ好きの有志が集い、日々語らうだけの組織だ。在籍しているのは、純愛系の学園ものを好む情熱の部長・じゅんを筆頭に、萌え系からメカ系までOK、幅広くアニメ文化に精通している知識の副部長・たくや。そんなふたりを時に冷ややかな目で眺めるサブカル少女・かじこ。そしてアニメに興味を持ちおとといあにそん部に訪れた永遠の新入部員・じん。

部長 じゅん
純愛系の学園ものを好む情熱家。

副部長 たくや
幅広くアニメ文化に精通している知識担当。

マネージャー かじこ
部長と副部長を時に冷ややかな目で眺める紅一点のサブカル少女。

部員 じん
アニメに興味を持ちおとといあにそん部に訪れた永遠の新入部員。
さらにはあにそん部 vol.11にてその門を叩いた本物の新入部員、菜苗を含む5人が現在の部員となっている。
菜苗
福岡県出身、アニソン系の楽曲を中心に歌うシンガー。合言葉は「はっぴぃとぅぎゃざー!」。
>>菜苗 Official HP
>>OTOTOY特別シングル「Re:LOOP」ハイレゾ無料配信&インタヴュー掲載中
この夏、アニメ界のAKBとももクロの共演が実現!?
じゅん : もう秋… っていうか冬になるけど、みんな夏はなにかイベントとか行った? 俺は意外にもはじめて〈アニサマ〉に行ったんだけど…。
たくや : 今年はμ'sとアイドルマスターが共演したんですよね。
じゅん : そうそう! しかも、初日の最初にいきなりコラボしたっていう。
かじこ : それってやっぱり両方のファンにとってすごいことなんですか?
たくや : AKBとももクロが共演するようなすごいコラボですね。
じゅん : あれは衝撃的だったな〜。2組とも数万人規模のワンマンを一瞬でソールド・アウトさせるくらいの実力があるのに、同じステージで一緒にパフォーマンスしたわけだからね。
たくや : あのキラーチューンが連発されるって想像しただけでも脳汁がドバドバ出ます。
じゅん : あとメロキュアも良かったな。アニサマの直前に10年ぶりにアルバムを出してて。
かじこ : 〈物語〉シリーズ楽曲やしょこたん(中川翔子)の作詞をしているmeg rockさんこと日向めぐみさんと、2004年に亡くなられてしまった岡崎律子さんのユニットですね。
じゅん : もともと律子さんソロが好きだったから感慨深いステージだったな。律子さんの立ち位置にもスタンド・マイクが置いてあって。あの日は、西脇辰弥さんとクラムボンのミトさんもゲストで参加してた。
2015年夏もアイドル・アニメ強し! そしてあの話題作の最後は…
たくや : 最後まで観ていたのは「アイドルマスター シンデレラガールズ」ですね。すごく良かったんですけど、やっぱり現実のアイドルと比べてしまうと綺麗すぎて違和感がある部分もあり…。例えばいまは演者がダイブしたりするわけじゃないですか。そういうものを観たあとだと、少し物足りなく感じてしまいました(笑)。
じん : それはまた、かなり極端なアイドルですね(笑)。
たくや : たぶん、そういうちょっと異色なアイドルに慣れたあとに、こういうキラキラした世界に触れたら、それはそれで感動するとは思うんですけどね。いまは反抗期みたいな時期なんだと思います。
じゅん : 俺は逆にそういうアイドルを結構観てきたから、μ'sみたいなキラキラしたアイドルが本当に最高だなって思う。「ラブライブ!」の映画も最後までまぶしかったもん。
菜苗 : 私、前回副部長の話を聞いて「ラブライブ!」の映画観にいきましたよ! あの世代のナチュラルな一生懸命さがダイレクトに伝わってきたので、純粋に「良かったな」って思いましたね。
じゅん : グループの解散が決まったままテレビ放送が終わって、そのまま映画に入ったんだけど、すごく潔い終わり方だったんじゃないかな。俺はずっと南ことりちゃん推しなんだけど、映画では園田海未ちゃんがすごくかわいかった。
菜苗 : アイドルものだと「ミリオンドール」は最後まで観ましたね。自分がいまステージに立たせてもらっていることもあって、客観的に観るとこういうふうに見えるんだなって勉強になりました。お客さんと会話していても、本当の気持ちをどこまで言ってくれているのかわからないんですけど、こういう気持ちを持っているのかなって、いろいろ考えさせられました。
たくや : これは「アイドルマスター」と違って地下寄りのアイドルの話ですよね。
菜苗 : そうです。歌っている子たちも、いま応援してくれている人たちとの関わりを選ぶのか、大きくなっていく方を選ぶのかっていう揺らぎとかがあって。
じゅん : そういう成長していくうえでの葛藤みたいな部分では、「それが声優!」もすごくよかったな。新人声優の話しなんだけど、綺麗な部分だけじゃなくて、苦しい現実とかもちゃんと描いていて、キャラも等身大で共感できた。そういえば、じんは「干物妹!うまるちゃん」観てるって言ってたよね。
じん : ことあるごとに観ていましたね。ほのぼのして、最高だと思います。いろんなことをしながら観られるし、それでいて楽しめるのがいいなって。
かじこ : わたしは「がっこうぐらし!」が良かったですね。世界が崩壊していて周りはゾンビだらけなのに現実から目を背けた主人公のほのぼの学園ライフ…。伏線がどんどん回収されて追い詰められつつ、でも最終的には主人公が正気に戻るというか、現実に気づいて、みんなが絶体絶命のときに助けにいくのもぐっときましたね〜。
じん : え、正気に戻るんですか!? 漫画と違う! だいぶアナザー・ストーリーなんですね。でも、すごい評価が高かった気がします。
じゅん : 確かに、アニメ・ファン以外でも観ている人が多かった印象がある。
菜苗 : 私はほかに「ガッチャマン・クラウズ」も見ていましたね。変身系のものには苦手意識があったんですけど、結構真面目に社会に問いかけるような内容でびっくりしました。自分で考えて主張することも大事だけど、まわりの空気に合わせることの良さというか、そういう日本ぽい考えもテーマにあって、最終的にはすごく感動して泣けました。あとは「WORKING!!!」ですね。今回は3期にして、すごいストーリーに展開があって。
じゅん : 「WORKING!!!」はすごく良かったよね!! 2期まであまり進展がなかったのが、今回いきなり動きがあった。恋愛関係とかも、それまでくっつきそうでくっつかなかったのが、みんなくっつきまくったという(笑)。山田っていう家出少女の家庭事情が明かされたりとか。ほのぼのした日常系のアニメって、普通はあまりそういう部分に触れないじゃない。
菜苗 : トントントンって行きましたよね(笑)。
じゅん : あとやっぱ、俺のイチ押しの伊波ちゃんが主人公と晴れてくっついた。…あれはくっついたんだよね?
菜苗 : お互いの気持ちを自覚しましたからね。くっついたと言っていいんじゃないでしょうか(笑)。ほかには「監獄学園 プリズンスクール」も話題になっていた気がしますね。
じん : あれ、すごいエロいやつですよね(食い気味に)!! 実写化もされて!
じゅん : 実写版は、寺嶋由芙ちゃんていう超かわいいアイドルが出てるから、みんな観た方がいいよ。
今年の秋は60年代アニメのリメイクから名作アニメ新シリーズも
じゅん : 今期はどんなものを観てる?
たくや : 僕はガンダムの新シリーズ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ですね。ちょうどいまデモや難民の問題がありますけど、そういう世相を反映した空気もあって入りやすかったですね。
じん : この作品、すごく話題になっていておもしろそうですよね。僕も観ます!
たくや : あとは「ヴァルキリードライヴマーメイド」ですね。原田ひとみさんのオープニングがすごくかっこいいんですよ。ハメをはずしている感じで… 武器を扱う女の子と武器に変身する女の子がいるんですけど、その変身の仕方がすごいんです(笑)。
じん : うれしそうですね(笑)。このアニメはあからさまに、おっぱいがでかいですよね。
じゅん : どっかのアニメみたいに、変身するとき1回全部脱ぐとか?
たくや : それよりもっとやばいです(笑)。脱ぐというより、性的絶頂に達する感じですかね。でもアクションとかもおもしろいので、おすすめですよ。
菜苗 : 私はいっぱい観てて…「おそ松さん」「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件」「終わりのセラフ」の2期、「ハイキュー!!」の2期、「終物語」「ノラガミ」「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」「進撃の中学校」「すべてがFになる」「Dance with Devils」「DIABOLIK LOVERS」「スタミュ」も観てますね。
じん : 観すぎじゃないですか(笑)! そのなかでおすすめは?
菜苗 : 結構録りだめていて追いついてないものもあるんですけど…「ハイキュー!! セカンドシーズン」が放送されたのは、うれしかったですね。
じん : 「ハイキュー!!」は最高ですよね。僕、バレー部だったので好きなんです。もちろん原作は大人買いしています。
菜苗 : ストーリー自体も、もちろん青春系の部活もので燃えるんですけど、1期で思ったのは、すべてのキャラにちゃんと見せ場を作ってくるんですよ。ビジュアル的にサブ・ポジションなのかなって人にも、かっこいいって思えるようなシーンがあって。そういう全部のキャラを好きになれるストーリー作りがすごいと思いました。ライバル校とかも全部見応えがあるんですよ。
じゅん : 俺は菜苗さんが挙げたなかだと「終物語」を観てる。
かじこ : 西尾維新さん原作の〈物語〉シリーズの最新作ですね。アニメの1作目が「化物語」で、それから何度かアニメ化されています。
じゅん : 固定ファンもいるし、新しいファンも常につかんでいる気がする。
じん : 「ルパン」も気になっているんですけど、これはどんな感じですか?
かじこ : ルパンはやっぱりさすがのルパンですよ!! 第1話からレベッカというかわいい女性キャラクターが登場するのですが、その子がこのシリーズの謎の中心で… 不二子ちゃんとはまた違ったヒロインがとても魅力的です。なにより、2時間のアニメ・スペシャルとかでは「ルパン」のコミカルさっていうのが強調されていると思うんですけど、やっぱり"「ルパン三世」の新・本命シリーズ"と謳うだけあってスリリングさやかっこよさが段違いですね。
かじこ : 長く愛されてきたものですよね。わたしは再評価されたアニメとも言える「おそ松さん」がすごく気に入ってます。
じん : 「おそ松さん」って赤塚不二夫の「おそ松くん」? へえ〜大人になって、っていう設定なんですね。
かじこ : 第1話が「おそ松くん」が放送されていた60年代のモノクロ映像で、「いまさら僕らなんか観ることないよ」って言っていたのに、途中から「うたの☆プリンスさまっ♪」みたいなキラキラの青年たちになったおそ松さんが出てきて現代の視聴者の心を掴んでみせる… っていう無理やり感がすごかったですね。赤塚不二夫の代表作なのに、それをここまで壊して作れるっていうのがおもしろい!
菜苗 : 全員ニートですしね(笑)。声優さんが豪華なのもポイント高いです。
たくや : オープニング・テーマを歌うのはA応Pなんですね。
かじこ : そうです。「アニメ“勝手に”応援プロジェクト」っていう人たちなんですけど、昔ながらのアイドル曲っぽくて素敵なんですよね。
じん : 最新の曲なのに、昔の曲っぽい雰囲気がありますね。
じゅん : やっぱり今期は「おそ松くん」が1番の話題かな。音楽ファンの知り合いとかも、かなり観てるもん。あ、でも「あの花」(「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」)の再放送も推したい!
かじこ : 再放送じゃないですか!
たくや : 映画「ここさけ」(「心が叫びたがってるんだ。」)も観にいきましょう!
菜苗 : 観ました! あれは泣けました…。
かじこ : 「あの花」と同じスタッフでつくった映画ですよね。
たくや : 冒頭からすごくひきこまれました。「あの花」よりも現実的な感じですね。だからそのぶん入りやすいと思います。
菜苗 : 中心人物が4人いて、それぞれ問題を抱えているんですけど、学生時代ならではの、みんな普通に生きていたら起こるような問題が多くて。部活1本でやってきたのに故障しちゃったりとか、ある意味わかりやすく感情移入させてくれるような内容ですね。
じん : 話を聞いてるだけで、すでに泣けそうですね。
かじこ : わたしも観たいです。そもそも「あの花」をまだ観てないですけど…。
菜苗 : 別物なので、観てなくても楽しめますよ!
じゅん : いや、「あの花」を観ていないと人生損してるよ! こっちもぜひ!!
菜苗 INFORMATION
菜苗 / とどかぬ願い
切ない女の子の気持ちを、激しくシンフォニックなロックチューンにのせた、「切なカッコいい」ロック曲。
初のバースデー・ライヴ開催!
菜苗バースデーライヴ〈はっぴぃとぅぎゃざー〉
2015年12月1日(火)@初台DOORS
開場 : 18:00 / 開演 : 18:55 チケット : 前売り2500円 当日3000円(+1D)
出演 : 菜苗 / 明石朔夜 / みちゅのりんご / JULiC / Prhyth◇Move / 絵仁(Torte&Chocolat)
チケット予約 : https://leap-crest.com/reserve/index.cgi?fid=2004
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