武道館前であろうが以降であろうが、特に変わらずずっと楽しんでいたい
──3月16日には、日本武道館での単独公演〈METEOR SHOWER〉が開催されます。水曜日のカンパネラとしては、コムアイさん時代にも武道館公演を開催していましたが、御三方は武道館という場所についてはどういう思いがありますか?
詩羽 : まだ活動を始めて2年半しか経っていないので、長く活動されているアーティストさんに比べたら、思い入れみたいなものは全然ないんですよね。あまりにも早いですし。でも友人の(新しい学校の)リーダーズやNovel Coreちゃんみたいな同世代の人たちが武道館の舞台に立っているのを見ていると、どんどん武道館の価値が自分の中で上がってきている感じもします。
ケンモチ : 武道館でライブをするのが目標で音楽を始めたわけではないんですが、コムアイ時代でも1番印象に残っているライヴは武道館だったんですよね。そこを機に活動のマインドにも変化があったので、他の会場とはちょっと違った気持ちにさせられる場所ですね。武道館には他の大きいライヴ会場とは違う、「気」の神聖さというか、「気」の良さみたいなものを感じます。ご利益のある神社に、たまたまライヴスペースがあるような感じですね。
Dir.F : 前回のコムさんのときも、カンパネラとしてやれる演出をやり込んだので、今回もやれることはやりきりたいですね。武道館には神聖な場所というか、伝説が生まれそうな雰囲気をまとっている会場なので、そういう意味では力を入れてやらないといけないと思いますね。
──武道館公演はいつ頃決めたんですか?
ケンモチ : 2022年の年末とかだった気がする。
詩羽 : 12月のリリパ(〈RELEASE PARTY〜LET’S PARTY3〜 supported by JBL〉)ぐらいですかね。
Dir.F : だから“エジソン”で盛り上がったあとすぐくらいかな。
──そんなに早い段階から決まっていたんですね! 武道館公演はどんなライヴにしたいと考えていますか?
詩羽 : たぶん、いろんな層のファンの方が来るんじゃないかと思っているんですよ。コムアイさんの頃から応援してくださっている方も、“エジソン”やドラマで知ってくださったような方もたくさん来るだろうから、馴染み深いけど新しいライヴにしたいと思っています。まあ、そうすると、結局いつも通りのライヴになるのかなと。箱が日本武道館というだけで、いつも通り来てもらった人たちに、「楽しかったな」、「また行きたいな」と思ってもらえるライヴができたらいいかなと思います。
ケンモチ : 今回は、「武道館だから」来てくれるという方もいると思うんですよ。そういう人たちにとっては、もしかしたら僕らのステージを見てくれる最初で最後に機会になるかもしれない。いろんな人を巻き込んで一緒に楽しめるようなライヴにできたらいいなって思います。
Dir.F : 前回もそうだったんですけど、今まで携わった人が少しでも参加できるようなものにしたいです。関わってくれているみんなを集めてライヴがしたい。僕らだけというよりも、これまで参加した人のためのショーでありたいなという気持ちです。
──武道館以降の活動はもうすでに色々計画しているんですか?
Dir.F : そうですね。でも武道館を経てムードは変わるとは思うので、そこは見ながらという感じです。もちろんポップじゃなくなることはないと思います。その都度、いまの価値観にちゃんとフィットして世の中に広げていきたいのはもちろんなんですが、今後は海外にも進出できるようにリスナーを開拓していきたいですね。
──海外を視野に入れているんですね。
Dir.F : まず聴いてもらう層を増やしたいと思っています。カンパネラが好きな人は日本でもまだまだ限られていると思うので、海外に行ったら、まだまだ好きになってくれる人が見つかるかもしれないなと思っています。
ケンモチ : 海外にはまだまだ、僕らのことを知らない人がいっぱいいるわけで、そういう人たちに触れられるような場所に行きたいです。逆に日本で言うと、「あっ! 水曜日のカンパネラってこんなに自分にフィットするんだ」と思うような人はもうそろそろいなくなるんじゃないかなと思っていて。だから海外にも、活路を見出していくような活動が武道館の後にできたらなと考えていますね。
──詩羽さんは武道館以降、水曜日のカンパネラとしてどのように活動していきたいですか?
詩羽 : 私が水曜日のカンパネラでやるべきことは、2人のやりたいことをどう上手いように生かしていけるかだと思っています。これから海外にもっと届けたいんだったら、自分の力で何ができるか考えていこうかなと。でもまずは、ただ楽しくステージに立って音楽を楽しむことが、水曜日のカンパネラとして1番大事だと思っています。武道館前であろうが以降であろうが、特に変わらずずっと楽しんでいたいです。詩羽という個人としては、去年演技に挑戦させてもらったり、できることはまだまだあるんじゃないかなと思っています。自分の中で明確にやりたいこともあるので、それらを現実にしっかり落とし込む力をつけていきたいですね。
編集補助 : 草鹿立
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LIVE INFORMATION
「日本武道館単独公演〜METEOR SHOWER〜」
開催日：2024年3月16日(土)
開催時間：開場16:30／開演17:30(予定)
会場：日本武道館／全席指定(センターステージ仕様)
■詳しくはこちら
http://www.wed-camp.com/#tour
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『POEM』 発売：3月15日（金） 定価：税込2,200円 ▼予約はこちら https://amazon.co.jp/dp/4299052757
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PROFILE：水曜日のカンパネラ
2013年からコムアイを主演歌唱とするユニットとして始動。メンバーはコムアイ(主演)、ケンモチヒデフミ(音楽)、 Dir.F(その他)の3人だが、表に出るのは主演のコムアイの みとなっていた。2021年9月6日、コムアイが脱退、二代目として主演/歌唱担当に詩羽(うたは)が加入となり新体制での活動をスタートさせる。2022年2月にリリースした「エジソン」のMVが解禁後、SNSを中心に話題となり再生回数は 5300万回を記録。ストリーミングの累積再生回数は1億回を突破した。
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