先輩方の偉大さを感じた
──先日2月16日には、2nd LIVE〈でぃすかばりー☆じゃーにー〉が開催されました。実際に拝見させていただいて、元気の良いパーティーチューンはもちろん、エモーショナルなところもあって、「ゆめみた」の楽曲ってすごく幅が広いんだなと感じました。メンバーのみなさんはいかがでしたか?
仲町:1st LIVE(2024年8月に開催された1st LIVE〈めたもるふぉーぜ〉)のときは、ライヴをやるだけでいっぱいいっぱいだったんですけど、今回は気持ちの部分まで伝えられた日になったと思います。タイトルの〈でぃすかばりー☆じゃーにー〉の通り、旅路の始まりのような1日でした。1st LIVEから半年の間にたくさんの機会を経て、これまで以上に、バンドとして音楽をお届けできたんじゃないかなと、僕は感じています。
藤:みんな初心者だったので、1st LIVEのときは、楽器をちゃんと演奏できるかみたいなところからのスタートだったんです。そこから半年で、「ゆめみた」らしい音楽をさらに作っていけたのかなと思います。定期公演〈ぷれぱれ~しょん!〉や、MyGO!!!!!さんやRAISE A SUILENさんのライヴのオープニングアクトとして経験を積んだことで、成長できたんじゃないかなと思いました。
宮永:私たち、定期公演のたびに毎回みんなで反省会をしていたんです。そのおかげで成長できましたし、2nd LIVEもすごく濃密な1日だったなと思います。


──印象に残っているシーンはありますか?
峰月:私は“TRASH LIFE”という曲で、はじめてアコースティックギターで弾いたんです。ファンの方からもすごく嬉しい反応をいただいて、音楽で自分の表現が伝わったんだって思って嬉しく感じました。楽曲を披露する前の映像は、私が監督として作ったんです。冒頭のセリフのところも自分で考えて、撮影もしました。だからこそ“TRASH LIFE”はすごく思い出のある曲になりました。
宮永:“ビッグマウス”の時に前にお立ち台に乗ったんですけど、すごく高くて怖かったんですよ。でもみんなが本気で楽しんでる感じが見えて、楽しかったですね。
仲町:僕も同じです。“新人類は仮想世界の夢を見るか?”のとき、なんか浮いてるみたいでした。初ダイブしちゃいそうでした(笑)。
千石:夜公演は、セットリストの1曲目が“コミュ着火Fire!”で、最後の曲も“コミュ着火Fire!”だったんです。でも最後の“コミュ着火Fire!”の方が、会場全体の熱量がすごく高かったなと実感しました。そのライブの中でみんなで作り上げてきた熱を、最終的にそこで出し切れたと思います。
──千石さんはアンコールでDJも担当されていましたね。
千石:そうですね。DJでは、バンドリ!の先輩方の楽曲を中心に繋がせていただきました。特に「この曲かけるよー!」とか匂わせもしていなかったのに、コールが完璧ですごかったです。今回からちょっと余裕ができたので、イヤモニを片方だけ外してみたんですけど、生で声が聞けるのもすごく嬉しかったし、先輩方の偉大さを改めて実感した瞬間でしたね。
──この日の昼公演の1曲目は、仲町さんが作詞を担当した“コハク”からスタートしましたね。
仲町:“コハク”は1st LIVEのアンコールで披露したんですけど、ここで1曲目に演奏することで、繋がっているんだよという意味を持たせたかったんです。作詞というものには興味があったんですけど、自分の気持ちを言葉にすることに苦手意識があったんです。でも活動していくなかで、メンバーに勇気をもらって、挑戦しました。“コハク”という曲を堀江晶太さんと作っていくなかで、楽曲を作ることはすごく楽しいなって思いました。いろんな挑戦を積極的にしていきたいなって思っています。
宮永:“コハク”という曲は、一人で好きなことを楽しむ時間の大切さを描いた作品ですね。特に、あられちゃんが書いた「ひとりのままなら 孤独じゃなかったのに」というフレーズがとても印象的で、私のお気に入りです。この曲の歌詞には、周りから「寂しい人」や「孤独」だと思われてしまうことがあっても、実際には一人の時間が自分にとって大切なものだという想いが込められています。私はどちらかというと、一人でいると寂しさを感じやすいタイプですが、この歌詞を通じて「そんな考え方もあるんだ」と気づかされました。自分とは違う視点だからこそ、この曲に強く惹かれるのかもしれません。

