スペシャル・フォトギャラリー
INTERVIEW : 22/7

昨年2024年から、22/7が新たなフェーズに入っている。メンバー自身でライヴについて考え、個人としてもグループとしても新たな挑戦をしている彼女たち。その象徴となるのが、今回のシングル『ロックは死なない』だ。殻を破って、自分たちの生き方を見つめ直したいま、ナナニジたちの目はさらなる大きなステージを見据えている。
インタヴュー&文 : ニシダケン
撮影 : 星野耕作
2024年はグループとして一致団結した年
──みなさんにとって昨年2024年はどんな年でしたか?
天城サリー(以下、天城):私たちのいろんな姿をみなさんに知っていただく機会が多かった年だなと思います。ずっとキャラクターが出演してきた冠番組『22/7 計算中』が、今年からリアルメンバー出演による『22/7 計算外』にリニューアルしたり、夏には脚本家と演出家を入れた演劇仕立てのライヴをやらせていただいたり、新しいことにもたくさん挑戦しました。個人的には、海外に5回行って、ソロライヴをやったことも思い出です。ひとりのときは結構寂しくて、メンバーがいることへのありがたみを感じましたね。
相川奈央(以下、相川):今年のアニバーサリーライヴ〈22/7 ANNIVERSARY LIVE 2024〉では4公演やらせていただいたんですけど、全部セトリが違っていたんです。それもメンバー主導で内容を考えさせてもらいました。そういうことをやった経験があったから、グループとしての結束力が高まった1年だったんじゃないかなと思っています。演劇のパートもお互いがいないと練習できない部分があったり、「こういうことをやったらどうかな?」って話し合って完成度を高める場面も多かったです。楽屋の雰囲気も活発になって、今では相当ふざけてしまうくらいには、メンバーとの距離感が近くなりました。グループとしての一致団結ができた年だったと思います。
麻丘真央(以下、麻丘):グループとしては、2024年から新曲が出るたびに新しいdance videoを撮るようになったのが大きい変化ですね。わたしはdance videoを撮るのがとても好きなんです。みんなで振りを揃えるのを練習したりして、本番のときに力を発揮するのが楽しくて。今後もdance videoはやっていきたいです。あと個人的には、写真集『光の鏡』の発売をさせていただいたことも大きな出来事でした。2024年の年明けから年末まで1年間写真集づくしの年でしたね。
──麻丘さんの写真集はご覧になられましたか?
天城:見ました!可愛かった!撮影前のリハの時でもプランクやったり、体を鍛えているのをみていたので、完成したものをみたときは感動しました!
麻丘:ありがとうございます…!!写真集に向けて頑張っていたので、そういう頑張りが実った年でもあったと思います。


──グループとしての変化もありましたか?
天城:2024年は、“YESとNOの間に”という楽曲をTVアニメ『ATRI -My Dear Moments-』のエンディングテーマとして起用していただきました。アニメタイアップは自分の中でも目標だったので、それが発表された時は、嬉しくて泣いちゃいました。嬉しい方向にグループが進んで行っているなと感じています。
──ちなみに、ナナニジはリーダーを置いていないですけど、基本的には誰がグループを引っ張っているんですか?
麻丘:そこはサリーさんですね。いないとやっていけないくらいです。
天城:いやいや、そんなそんな。でもみんな違う方向性で頑張っていると思うんです。まおすけ(麻丘)が写真集を出したり、朝の番組(『めざましテレビ』のイマドキガール)で頑張ってくれているから、また新しいファンの方を増やしてくれるだろうと思うんです。それにライヴの練習は、なおてゃん(相川)がしっかりまとめてくれています。それくらい全員で良い感じにバランスを取れているなと思ってます。


──2月26日には14枚目のシングル『ロックは死なない』がリリースされます。まず表題曲の“ロックは死なない”はタイトルの通り、ロックな楽曲に仕上がっていますね。
天城:いままでナナニジの表題曲でギターを前面に出した曲がなかったんです。こういった形でまた新しいナナニジの魅力を出してもらえて嬉しいです。あと、今作もTVアニメ『不遇職【鑑定士】が実は最強だった』エンディングテーマのタイアップをいただけたのも、嬉しいです。
相川:“ロックは死なない”は、今までのナナニジのかっこよさとは、また別のかっこよさがあると思うんです。これまでの表題曲は自分に問いかけるような曲が多かったと思うんですけど、この曲は「未来は変えられるんだよ」って人に伝える強さを持っているのが、ナナニジとしても新しい雰囲気を纏っていると思います。ダンスの振り付けも、強さが外に出ていて、踊っていても燃える曲です。
麻丘:わたしはこの曲はすごく魅せる曲だなと思っています。わたしは普段から笑顔が多めなんですけど、dance videoでは「表情をかっこよく」という指示があったんです。角度によって印象とか捉え方が変わるから、そこはしっかり意識しました。メンバーとたくさん練習して角度まで調整しながら練習したからこそ、迫力のあるものを作ることができているのかなと思っています。
──岩場で踊るdance videoもすごく素敵でした。
麻丘:千葉県の犬吠埼というところで撮ったんですけど、足場も悪くて、土と水が混ざった泥でいっぱいでした。あ、手袋に磯の匂いが残っている気がする(笑)。
相川:あ、わかるかも。ほんのり海の香りが(笑)。
天城:撮影場所には、確かカニもいたよね。あと、めちゃくちゃ美味しいタルト屋さんがあったね。聖地巡礼してくださる方は是非行ってみてください。
──ちなみに、いつ頃撮影されたんですか?
天城:11月くらいに撮影したんです。衣装が寒かったので、この激しい曲でちょうど良かったです。
相川:ドローンの撮影も楽しかったよね。ドローンで撮る時は映っちゃうから、スタッフさんにはみんなカメラに映らない場所に移動してもらって、メンバーだけが取り残されて必死に踊ったんですよ。「あと5回やるよー!」とか言って、部活ノリをやってたのが楽しかったです。

