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INTERVIEW : ≠ME

指原莉乃がプロデュースを手掛けるアイドル・グループ、≠ME。彼女たちが新たにリリースする「アンチコンフィチュール」は、1曲のなかにスウィートさとダークさが混在するダンス・ナンバーだ。このシングルを通して、新たな魅力を発揮している≠ME。その勢いは止まることを知らない。
取材&文 : 西田健
写真 : 堀内彩香
「このメンバーだから≠MEなんだ」という想いを感じられた瞬間
ーーメンバーのみなさんには、今年2023年を漢字一文字で表現してもらいました。なぜその漢字を選んだのか、理由を教えてください。
尾木波菜(以下、尾木):私が今年の漢字に選んだのは、「新」です。今年1年は舞台『転生したらスライムだった件』に出演させていただいたり、新しいことにチャレンジさせていただく機会が多くて、色々な経験をさせていただきました。
谷崎早耶(以下、谷崎):私は「支」です。いままでがコロナ禍だったこともあって、ファンの皆さんと直接会える機会が少なかったんですけど、今年は直接ファンの皆さんに会えるイベントに出演させていただく機会も多かったんです。ファンの皆さんに会うたびに、応援してくださる方々に支えられて私はこのステージにいられるんだなということをとても感じました。それに今年はメンバーとも支え合って、この1年でより一層メンバーとの仲も深まりました。いろいろな意味で支え合った1年だったなと思います。
河口夏音(以下、河口):私の今年の漢字は「染」ですね。今年、人生で初めて髪の毛をミントグレージュという色に染めたんですよ。あとは、今年はファンの方を夏音色に染められた1年になったかなと思うので、そういう意味でも「染」です。
菅波美玲(以下、菅波):私が選んだ漢字は、変化の「変」です。今年の3月に初めて髪の毛をロングにするためにエクステを付けたり、今回「アンチコンフィチュール」の宣材写真では、前髪を上げてみて、自分の見た目がとても変化したんです。≠MEというグループもどんどん変化しているので、これからの私たちもさらに変化してパワーアップしていけたらなという思いを込めて、変化の「変」にしました。
ーーもうすっかり年末ですが、今年2023年はみなさんにとってどんな1年でした?
尾木:今年は「天使は何処へ」、「想わせぶりっこ」、そして「アンチコンフィチュール」という3枚のシングルを出させていただいたんですけど、それぞれの楽曲に変化を感じる1年でしたね。少し大人になった私達の姿を見せられた1年だったのかなと思います。
谷崎:今年は特にみんなと夢を叶えられた1年だったかなと思います。ゴールではないのですが、日本武道館のステージに立つことは私達にとっての大きな目標だったんです。4周年コンサート(2023年3月31日に東京国際フォーラム ホールAにて開催した〈≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT〉)では、メンバー全員でステージに立つことができて、そして全員で日本武道館のステージに立てたことは本当に幸せでした。それ以降も〈イコノイジョイ 2023〉(7月29、30日に富士急ハイランド コニファーフォレストで開催した=LOVE、≒JOYとの3グループの合同フェス)をやったり、いろいろ夢を叶えられたし、感謝の気持ちも届けられたのかなと思います。自分のなかでも一歩前に進めて充実した1年でした。
菅波:私も今年いちばん思い出に残っているのは、≠ME全員がしっかり揃ったことです。≠MEはメンバー全員が揃ったら最強だと思うんですよ。みんなで活動できるのが、いまはとても嬉しいです。あとは〈イコノイジョイ 2023〉がとても楽しかったです。暑い中の開催だったんですけど、暑さに負けない充実した2日間でした。
河口:今年は≠MEというグループを、もっと知っていただける方が増えたのかなと感じる1年でした。来年はもっといろいろな方にも知っていただけるように頑張りたいという気持ちにもなっています。環境にも恵まれていますし、私たちも頑張った1年になったんじゃないかなって思います。
ーー≠MEのみなさんにとっては、2023年は日本武道館で6月29日、30日の2daysで開催した〈≠ME 全国ツアー2023『We shout "I am me. "』〉のツアーファイナル公演が大きな出来事だったと思います。日本武道館公演で印象に残っていることはありますか?
尾木:日本武道館公演の朝、客席側に行ってみたんですよ。客席から会場を見渡した時に、やっぱり広いなって思いました。日本武道館はファンの方が会場の上の方の座席までいてくださって、公演中にも会場の空気に包み込まれる気持ちがありました。改めてファンの方のありがたさを感じて、素敵な思い出の場所になりました。
谷崎:“虹が架かる瞬間”のときに、スタンドマイクを使った演出をさせていただいて、リボンを繋げて歌ったんですけど、その時に「みんなと繋がってるんだな」って感じました。一人一人が大切で、「このメンバーだから≠MEなんだ」という想いをとても感じられた瞬間でした。このメンバーで日本武道館という場所に立てたことが幸せでした。
河口:ずっとやりたかった生演奏バンドの方々と一緒にパフォーマンスできたことが、嬉しかったです。私は、公演中にバンドのメンバーさんを紹介する役割だったんです。ここだけは絶対に間違えられないぞという気持ちで、無事全員の名前をバッチリ言うことができたのも思い出です。
菅波:“「君と僕の歌」”をファンの皆さんと一緒に日本武道館の会場で歌えたことがとても印象に残っています。この曲は、私達にとって大切な楽曲ですし、日本武道館で披露できたからこそ意味もあると思っているんです。この楽曲は私達もマイクを通さずに歌って、お客さんの声をイヤモニを外して聴いたんです。みなさんの歌声にとても感動しました。
ーー今年はライブでも声出しができるようになりましたよね。
菅波:やっぱり皆さんから名前を呼んでいただくことは嬉しいですね。会場のボルテージもとても上がると思います。
尾木:他のメンバーもそうなんですけど、私自身元々アイドルが好きでもあったので、声出しが解禁されるようになって、コールが聴こえることに懐かしさを感じたり、「これがアイドルのライブだな」って感じていました。夏のイベントに出演させていただいたときにも、とても感じましたね。皆さんが心から楽しんでくださっている様子が、ステージから見えて嬉しかったです。