これまで6年近くやってきたからこそのタイミングなのかな
——今回の2つのEP、『The Block Party -HOMIEs-』と『The Block Party -HOODs-』には多くのアーティストが参加しています。気になる曲はありましたか?
白井:気になる曲だらけですよ(笑)。
天﨑:普段だったらディビジョンのカラーにある程度寄せていかないといけない中で、メンバーがシャッフルされたことで生まれた色はあると思いますね。三郎は伊弉冉 一二三 with HOODsの楽曲“ポジティブ my life”にHOODsの一員として参加しているんです。
白井:僕も参加してます。
——おふたりとも「with HOODS」の一員なんですね。
天﨑:そうです!
白井:個人的には(碧棺)左馬刻の楽曲が好きですね。左馬刻らしい楽曲というか、浅沼さんすごいなと思わせる楽曲ですね。この曲の左馬刻、本当に渋すぎですよ。
天﨑:「-HOMIEs-」の方でいうと、一郎の“HIPHOPPIA”が好きです。作詞はお馴染み好良瓶太郎さんですし。今回のEPでヒップホップから楽曲の幅が広がったことで、唯一ヒップホップを背負っている感じが表れているリリックが本当によかったですね。好良さんも今までの楽曲からセルフサンプリングしたりして、ヒプノシスマイクを背負ってくれる曲のように思えました。しかもそれが一郎の楽曲なのがまたいいなと思いますね。
白井:確かに“HIPHOPPIA”には「やっぱ俺にはラップしかない」という気概があるよね。あと僕は個人的に(神宮寺)寂雷と(天国)獄の同級生コンビの“Closer”が好きですね。この曲は大人2人だからこそ歌える曲ですし、レトロな感じがします。この曲は作詞・作曲がBase Ball Bearの小出さんなんですよ。僕はずっとBase Ball Bearさんのファンだったので、「ここでくるんだ! 」と思いました。
——今回のドラマトラックでは、ヒプノシスマイクが使えなくなってしまい、第3回ディビジョン・ラップバトルが中止になってしまうというストーリーが展開されます。このストーリーについてはどのように感じていますか?
白井:ヒプノシスマイクが使えなくなってしまったけれども、それに対してネガティヴではないです。一郎の「フェスやろうぜ」という一言でみんなが前向きになって1つのものを作っていくのは、今までのバトルがあったからこそできたと思います。明かされなかったことも明るみになっていて、聴き応えのあるドラマトラックになっていると思いますね。
天﨑:今までヒプノシスマイクが当たり前のようにあって、当たり前のように使えたのが、なくなったときに「私たちがやってきたのはそれだけじゃないよね」ということに気づくんですよね。それに気づけたのは、これまで6年近くやってきたからこそのタイミングなのかなと思います。

