みんなが思っていることを言える関係性
——九州女子翼の活動自体は6年目になりますが、実玖さんと詩絵里さんが初期メンバーなんですよね。
詩絵里:はい! イエーイ!(実玖とハイタッチ)
——謎のハイタッチ(笑)。
詩絵里:実玖は女子翼の前から別のグループで活動していたのに対して、私はアイドル未経験でした。最初からアイドルとしての差がすごくて、今もすごいなと思っています。
実玖:いまでは、MCの進行の打ち合わせをするときに、とりあえずしーちゃん(詩絵里)に相談するようになりました。お互い得意な部分が違うので、2人で補っている感があるよね?!
詩絵里:あります!
——力強い(笑)。そして2018年には鈴川さんが加入しました。加入したときはどう思いましたか?
瑠菜:芸能活動どころか歌もダンスも未経験だったんですが、女子翼のファンとして現場に行ったときにスカウトしていただきました。私はスキルを何も見られずに、基礎すらない状態で入ったんですよ。歌に関してはなんとかできているんですけど、ダンスは覚えるまでの段階が、まあひどくて…。
詩絵里:面白い動きしてるよね(笑)。新曲の恒例行事です。でも覚えるスピードや体の動きが最初と全然違いますね。
瑠菜:人って成長するんです! 5年間で成長しました! 周りの人に言われたり、昔の動画を見返したりしたときに成長を感じますね。
花音:私が落ち込むときがあるんですけど、瑠菜にデビュー当時のライヴ映像を見せられて、すごく元気出ました(笑)。
詩絵里:今度杏菜にも見せます(笑)。
杏菜:見たいです(笑)。


——女子翼はライヴのときのパフォーマンスのレベルが高いと思っているんですが、努力していることはあるんですか?
詩絵里:メンバーが気づいたところを確認し合いますね。
花音:詩絵里ちゃんは特に歌の努力がすごいです。
詩絵里:えーと…みんな頑張っています!
瑠菜:毎週の稽古+自分たちの確認があります。そこで「ここはこうした方がいいね」みたいなことを、お互いに言い合える関係なんですよ。
実玖:メンバー同士が認め合うのが私は好きです。そこは女子翼のいいところですね。
杏菜:女子翼は、ひとりひとりの個性が強いですね。この中で自分がどう成長していけるのか、いま考えながら頑張っています。
詩絵里:杏菜はそのままでいてほしい(笑)。
——メンバーで話すことも多いんですか?
瑠菜:遠征先のホテルとかでは喋りますね。
実玖:あと新メンバーが入ってきてくれたときに、私が集合のお電話をかけさせてもらうことがあります。
——集合のお電話…ってなんですか?
実玖:私がメンバー全員を集めてミーティングをするんです。
花音:この前、私がアイスを食べているタイミングで、「花音、アイス食べたら部屋来て〜!」って電話があったよ。
詩絵里:私、まだお風呂も入ってなかったのに…。
——(笑)。実玖さんはなぜメンバーを集合させるんですか?
実玖:花音のときも杏菜のときもそうなんですけど、みんなが思っていることを言える関係性を早めの段階で作りたいと思っていました。新メンバーからしたら言いづらい部分もあるだろうと思って。
瑠菜:それがきっかけでグループ内にまとまりができることが多いです。ただの友達じゃないので、だからこそ言わないといけないなと。
——なるほど。かなり大事な時間ですね。
詩絵里:1人1人が得意不得意を話して、お互いがそれをわかっているからこそ、みんな補っていますね。だから話すに越したことはないですね。

