さいたまスーパーアリーナという場所には感謝
ーーメンバーのみなさんから杉山さんに質問してみたいことはありますか?
真山:“SCHOOL DAYS”のなかには「もういいかい」のような、かくれんぼの描写がよく登場するんですけど、それはなぜですか?
杉山:「もういい良いかい?」「まだだよ」という言葉は日常でも使われるけど、誰もが知っているやりとりを取り入れることで、感情の動きがより印象的になると思って取り入れました。それに、Dメロの「カクレンボみたいに隠した何気ない愛も」というセクションは、冒頭から出てくる「愛される準備」とはなにかが初めて明かされる場面なんです。ここの歌詞は、たとえば飲み物をそっと差し出すような、ささやかな気遣いを指しています。その次の「ひとつ残らず気づいてくれたのが君でした」は、そうした小さな愛情に気づける人のこと。つまり、「愛される準備ができている人」とは、人の優しさに気づき、感謝を伝えられる人であり、自分もまた誰かを喜ばせようとする人だと思うんですよ。そうした想いを、「かくれんぼ」というモチーフで表現しました。
真山:すごい! この曲を発表したときに、ファンの人たちの感想で「僕は愛される準備ができているのだろうか」と言っている方が何人かいて。それを見てわたしも「どういう意味なんだろう? 」と考えていたんです。いまこの話を訊いて、ここの歌詞の印象が変わりました。

桜井:杉山さんはえびちゅうをずっと見ているじゃないですか。杉山さんからみて、今の9人のえびちゅうはどういう風に見えていますか?
杉山:今はグループとしての一致団結している印象が強いかな。昔はもう少しバラバラで、個性が際立っていたように思います。たとえば、ぁぃぁぃ(廣田あいか)なんて、誰が聴いてもすぐに彼女だとわかるほど個性的でしたし。でも今は、そうした個性よりもチームとしての一体感が際立っているように感じるかな。まとまりがあって、完成度が高くなっている気がします。それでも“仮契約のシンデレラ”を今のメンバーで披露しても、ちゃんと楽曲の「らしさ」を出せているのがすごく良いなと思います。今のメンバーは全員が同期ではないので、新しく加入したメンバーにとっては、すでに先輩が圧倒的なパフォーマンスをしていて、たくさんのファンがいるという環境に飛び込むことになるから大変だなと思うんですよ。ある種の謙虚さが求められる一方で、グループを作っていく上では「自分らしさ」をしっかり出していくことも必要だし、そのバランスが今と昔の違いなのかもしれないなと。
桜井:歴史あるグループに入るということで、どうしても経験の差があるから、どう馴染んでいけばいいのか悩んだ時期もあったんです。だからこそ「いまは一致団結している」と言ってもらえたことが、本当に嬉しいです。

杉山:今回のMVを見ても、「これがえびちゅうだな」と思ったし、なんの違和感もなかったですよ。逆に訊きたいんですけど、今度さいたまスーパーアリーナでライヴをやるじゃないですか(2025年3月20日に開催される「私立恵比寿中学 15th Anniversary 大学芸会2025~LOVE&BRAVE~」)。桜井さんと仲村さんのおふたりは、どんな気持ちなんですか?
仲村:あんな大きい会場に自分が立てるのが夢みたいだなと思います。私はアイドルを目指してすぐに芸能活動を始められたわけではなかったんです。事務所に入って8年経って、やっとこれだけ大きなステージに立てたんだなと思います。日にちが近づいてきても全然想像できないですね。緊張します。
杉山:そうか、グループ入るまでにもいろいろと経験してきたんだね。
桜井:わたしもまだ想像がつかないですね。実際に会場に行かせていただいて大きさを見て、あそこのステージで歌う自分がわからなかったです。でもさっき言ってくださったように、とにかく全力でがむしゃらに私は頑張ろうと思います。
杉山:立ち位置を覚えるだけでも大変そうだもんな。
真山:えびちゅうって真面目なので、リハーサルをみっちりやるんです。ここ数年は本番の方が楽しくできるというか。リハーサルでヘトヘトになって、本番はご褒美みたいな感じです。
杉山:「あと1回通せば終わるぞ」みたいな感じだよね(笑)。
安本:私たち姉メンバー/高学年メンバーは、SSAでワンマンライヴをやるのは3回目なんですけど、正直初期の頃はSSAに立てるありがたみが分からないまま、立っていたんです(※私立恵比寿中学は、2013年12月にメジャーデビューから1年7カ月でさいたまスーパーアリーナでコンサートを開催した)。でも今はそこにいくまでどれだけ大変なのかとか、初めて感じる気持ちもあります。だからこそ妹メンバー/低学年メンバーと同じような気持ちでやっと立てる気がします。さいたまスーパーアリーナという場所には感謝ですね。
真山:最後に質問いいですか。杉山さんが好きなおやつはなんですか? 私たちが楽屋に置いてもらうのは、チョコとポテチと野菜スティックなんですけど。
杉山:ポテチ好きだけど普段食べないですね。カラムーチョとか好きだけど滅多に食べない。大きい案件が終わった後に一袋開けてビール飲みながら食べる感じですかね(笑)。
安本:わたしも大きいライヴの後はそうやって過ごしてます。みんなそうやって小さな幸せを噛み締めてるんだな、嬉しくなっちゃう。
真山:SSAが終わったらみんなでお菓子パーティーしようか。
一同:賛成!

杉山勝彦プロデュースの最新シングル
LIVE INFORMATION
〈私立恵比寿中学 15th Anniversary 大学芸会2025~LOVE&BRAVE~〉
2025年3月20日(木祝)
open 16:00 / start 17:00
さいたまスーパーアリーナ
詳細はこちら
https://www.shiritsuebichu.jp/ssa2025/
私立恵比寿中学、過去の記事はこちら
私立恵比寿中学ディスコグラフィー
PROFILE:私立恵比寿中学
私立恵比寿中学は、9人組の女性アイドルグループ。
グループの活動コンセプトは、「永遠に中学生」
いくつになっても走ったり歩いたり時には止まったりいつも全力で終わることない青春をそれぞれのペースで進んでいく。
そのカラフルなステップは見るものすべてに無限のパワーを感じさせる。
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